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蝶  作者: ミミヨシ
マサキの場合
20/21

10

マイはワイシャツを手に持ちながら、風呂のドアを思いっきり開けた。

「なにこれ!あんた浮気してるでしょ!」

「え?ああ、ばれたか」

「ばれたかってそんな態度で良いと思ってるの!?」マイはマサキに殴り掛かった。

マサキはそのパンチを胸に受け止めてうずくまった。「いてー、なにすんだよ」

「あんたが遅い夜もご飯作って待ってたりしたのに!家事だって完璧にこなそうと頑張ったのに!」さらにもう一発腹にパンチした。

「いてえって、もうやめてくれ」

「絶対許さない。もう別れる!」マイはワイシャツを投げつけて、そのまま家を飛び出た。

財布と携帯だけは持ってきていたから、その足で居酒屋へ入った。呑まずにやってられなかった。

1人でビールと焼き鳥を貪る。となりのおじさんが話しかけてきた。「お姉さん、なんか怒ってない?なんかあったの?」

「彼氏に浮気された……」

「ああ、そういうことか。まあ乾杯」焼酎の入ったグラスを傾けた。カチン、マイは乾杯した。

なんだか泣けてきた。DVされても許してここまで尽くしたのに捨てられたと思った。マイは携帯でサキとマホを呼び出した。この夜は深酒することになった。


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