プロローグ/異世界転移
「死ね」
その一言と共に相手の首と胴体が離れ崩れ落ちる。
俺、真上士燕は刀を鞘に戻し仲間の元に戻る。
「「お疲れ様、士燕君」」
二人の女の子の労いの言葉と共に迎え入れられる。彼女らは俺のクラスメイトの立花沙耶と森海琥珀だ。
「お疲れ様です真上君・・・ですが殺す必要があったのでしょうか・・・」
労いながらも少し非難の言葉を言う一人の女性、教師実習生の吉野羽菜だ。そんな彼女らにたいして俺は
「ああ悪い、少し待たせたな。吉野先生・・・何度も言うが俺は殺意を向けた相手に加減するつもりは無い。そこに少しでも殺意があれば俺は容赦なく殺す。それが気にくわないならクラスメイトの元に戻ればいい・・・」
そう言いながら俺は歩き出し始める。その後ろから
「そんなつもりは・・・」
そんな言葉お聞きながら俺は小さくため息を吐きこの異世界に来た時のことを思い出していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校が嫌いな人は少なくとも学校に一人はいるだろう。士燕もその内の一人だ。士燕は都内でもそれなりの進学校に通つている高校2年生だ。士燕の見た目は目つきが鋭く銀色に近い髪を背中の真ん中あたりまで伸ばしそれを包帯のようなひもで纏めている。
士燕は学生だか仕事もしておりなおかつその仕事が特殊であるため、友達や親友などを作る気も無く、勉強も一流大学教授になれるほどの知識もあるので学校ではいつも一人で適当に過ごし周りと壁を常に作っていた。だか士燕がいくら一人で過ごしたいと思っても悪い意味で周りがそれを許さなかった。
「よう根暗真上!相変わらず根暗でキモいな」
その言葉と共に周りから侮蔑的なものや馬鹿にしたような視線をクラス中から受けるが何時ものことなのでサクッと無視し士燕は、自分の席に座った。
「おいこら!無視してんじゃねぇぞ!」
「調子乗ってんなよ、テメー!」
など色々な言葉を浴びせれるがそれは長く続かなかった。
「真上君おはよう~。何で皆真上君にそんな酷いこと言うの!?」
士燕に挨拶しながら周りと咎めるのは、士燕と同じクラスの立花沙耶だ。立花沙耶は黒髪を肩ぐらいまで伸ばし、クリッとした目、右目に泣きぼくろが特長だ。顔もととのっており性格もよく笑顔でいることも多いので、学校内の彼女にしたいランキングで1位2位を争うほどだ。
そんな沙耶に咎められたクラスメイトは言い訳始めるが、そこに別の方から追撃がくる。
「言い訳しても悪口言ってた真実は変わらないわよ!!真上君大丈夫?」
周りを咎めながら士燕を心配するのは森海琥珀だ。琥珀は黒髪を左のサイドテールで纏めており目はキリッとしているがキツい印象はない。性格も落ち着いていて大人ぽさがある。実家は剣術道場を開いており琥珀も剣術を習っている。沙耶同様に彼女にしたいランキングで1位2位を争うほどだ。(と言うより沙耶と琥珀がぶっちきりで1位2位だ)
そんな2人は男子だけでなく性格の良さから女子からも人気がありその2人が、士燕に常に気遣うので周りの男女から怨嗟の目で見られるのだった。
「やれやれ真上、君はまた沙耶と琥珀に面倒かけているのか?2人だって暇じゃないんだよ。少しは自分でどうにかしようとはおもわないのかい?」
士燕がクラス中から冷たい目で見られている時教室のドアから士燕を非難する言葉が発せられた。
言葉の主は九条院輝だった。輝は沙耶と琥珀の小学校からの幼馴染みであり琥珀の道場にも通っている。見た目は茶髪でありかなりのイケメンであり目は何時も自信に溢れている。性格は常に正義感にあふれ誰にでも優しく頼れるリーダーシップであるため女子からの人気は学園内で圧倒的に高い。だか、沙耶と琥珀の2人が士燕に構うのが気に食わないらしく士燕には先程のように辛く当たる。
だか士燕はどうでもいいと言わんばかりに近づいてくる輝に向かい
「知るか。別に俺は頼んでない・・・。暇じゃ無いというなら俺にじゃなく2人に構うなと言えよ」
そう言いった瞬間沙耶と琥珀を除く周りのクラスメイトは怒りの目で士燕をにらみ文句を言おうとした。が、その瞬間
「はーい、皆さん席に着いて下さい。あ、真上君今日はちゃんと来てくれたんですね」
言葉の主は吉野羽菜。士燕が2年になってから来た教師実習生だ。羽菜の特長はなんといっても150に満たない小さい身長だ。その小柄さから生徒からは羽菜ちゃんと呼ばれている。士燕は仕事上休みや遅刻早退が多いため羽菜からは軽い不良生徒と思われている。
羽菜の後ろから1人の男が入ってきた。士燕たちの担任教師の堀江一だ。一は44歳の中年独身、腹もでっぷり出ていて性格もねちっこいため生徒からはすこぶる評判は悪い。
一は羽菜が士燕に声を掛けた瞬間、士燕を睨みつける。一は年が20以上離れた羽菜に惚れており、羽菜が不良の[思い込んでるだけ]士燕を気に掛けている為士燕が気に入らず教師のくせに士燕を学校から居なくさせるために士燕を気に入らない生徒と共に色々画策している。
そんなクラスを見て士燕は
(面倒くせぇ•••こいつら全員殺してぇ•••)
そう思いながらため息を吐こうとした•••その時光と共に六芒星の魔方陣が現れた。クラス全員が急に現れた現象に動けない中士燕はいやな予感を感じ教室から飛び出そうとするが、魔方陣が一瞬の内に光り出しその光は教室を埋め尽くした。そして光が収まったその後の教室には机やカバン、教科書などはあるが誰一人居ない状態だった