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カムバーック!!

ブックマークをしていただきました…!

うーれーしーいぃいぃぃーーーー!!!!

ありがとうございます!ありがとうございます!!

頑張ります♡


「まぁ、助ける他ないのよね…」


母様が溜め息をつきながら独りごちる。

勇者を助けるのがそんなにイヤなの??


「覚悟はいーい?イリィちゃん」

「え?何の覚悟?」

「風の子よ、刃となれ」


母様は魔法でほんのちょっと自分の指にスッと傷を作る。

そこからつうっと血が流れる。

そして勇者に近づき、跪くとそっと口に血を垂らした。

ていうか何の覚悟?


「これじゃ飲み込めないわね。」


そして今度は魔法で水を両手の平に作り出すと、そっと口に流し込んだ。



…こくり。



勇者が水を飲み込んだ途端、全身が淡く光る。

そして傷も火傷も消えたところで、すうっと光が治まった。


「わぁ…」


そこには黒髪で美形の若い男性が安らかな寝息と共に横たわっていた。



  ***********


「きっと明日には目覚めるわ」

「母様すごい!」

「イリィちゃんも魔力がつけば出来るようになるわ。でも人間の前でやると捕まえようとするやつらが出るから気を付けてね?」


確かにこれは人間からしたら喉から手が出るほど欲しい力だ。

なんたって瀕死の人間が一瞬で治るのだから。

不老不死の力がなくとも十分魅力的だ。

しかし…いろいろ自分を追い込むチートが多いなぁ…。


「この人は…ひとりで魔王を倒しに行くの?」

「多分…4、5人のパーティーで来てたはずだわ。他のメンバーはどうしたのかしら?魔物にやられたか…勇者を置いて逃げたか…」

「っ!まさか!」


パーティーは苦楽を共にし、魔王討伐という目標に向かってお互いに守り、守られる信頼で結ばれた仲間なはずである。

勇者を見捨てて逃げるパーティーなんて認めない。

私が認めないぞ!


「まぁ、目が覚めたら聞いてみましょ。その…イリィちゃんの今後にも関わるし?」

「え?母様、今何て?」

「なーんでーもなーい!」


うふふふふーって笑いながらつつつーっと去る母様。

なになに、なんなの!?

もどりなさーーーーーい!!


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