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異世界転生~絶世の魔術師~  作者: キュウビ(仮)
9/73

~獣人族~《裏でハーレム計画進行》

何時もより少し早めの投稿です(^-^ゞ


やっぱりそれぞれのしゃべり方なども考えて書くのは難しいですね……もっと勉強しないとですね。


椿と咲良はいつ頃出そうかな…………。


気に入られましたら、評価、ブクマ、感想どしどしよろしくお願いいたします(*´ω`*)

「何故こうなった……。」

両脇にくっついている二人の獣耳娘を見て、少し前のことを思い出していた。


黒マントを倒した後にすぐにリネスを回復させていたときに物陰から気配を感じてさっさと回復を終わらせ、その物陰へと近づく。

そこには二人の獣人がいるのを見つける。

「ご主人!!」

「ご、ご主人様!」

「……はっ!?」

飛び付いて来た二人を思わず受け止めてしまった。

この時こちらの世界に来て一番驚いた瞬間だった。

そして今に至る……。


「んー?どーかした~?」

ハヤトからみて右脇に抱き付いてニコッと無邪気に笑いかけてくるのは『リリア』で、金色の髪に紅色の瞳、毛がふわふわしている獣耳と尻尾が生えていて、何故か服装は巫女服を着ている。

「ど、どうかされましたか……?」

もう反対側に抱き付いているのは『ミミル』、透き通るような銀色の髪に蒼色の瞳で、こちらも毛がふわふわした獣耳に尻尾が生えていて、リリアと同じ巫女服を着ている。

「いや、何でもないから気にすんな……」

「そう~?」

「は、はい~。分かりました。」

そう返事だけしてぎゅっとさっきよりも力をいれて抱き付いてくる。

(別にこいつらが悪い訳じゃないしな……タイミング的にリネスと同じ立場だったんだろう。

それに、こいつらの種族がどの程度強いのかわからないが、あの黒マント野郎が襲ったんなら壊滅してる可能性が高いだろうな……)

「なぁ、1つ聞いても良いか?」

「なに~?」

「な、なんでしょうか?」

ほぼ同時に返事を返してくる。

「リリアとミミルの大まかな種族が獣人族ってのは分かるんだが、詳しくはどの族なんだ?」

「リリアとミミルわね~霊狼族だよ~。」

「霊狼族…?」

聞き覚えの無い種族に問い返してしまう。

「れ、霊狼族はですね、なんでも体内に複数の精霊を宿す狼族のなかでも特殊な種族みたいです……。」

ほぉ。と興味深そうに目を細める。

「つまり、他の種族よりは強いってことなのか?」

「そうとも限らないよ~。体内に複数の精霊を宿すっていっても個人差?ってのがあるんだよ~。」

「へぇ…リリアとミミルはどうなんだ?」

「ん~?気になるなら、ご主人にだけ教えてあげる~♪」

「わ、私も、ご主人様になら……」

「あ、聞いといてなんだが後で教えてもらえないか?待たせている人がいるからな。」

ほんとならここで見せてもらってもいいのだが、今は待たせている人がいることと、経過した時間的に恐らく心配かけている人が増えているだろうなと思い先に戻ることを優先することにする。

「は~い。」

「わ、分かりました。」

「うん、素直で可愛いな……。」

ハヤト自身子供は好きな方なのでリリアとミミルには癒されている。

「えへへ♪」

「はわわ…///」

リリアは嬉しそうに、ミミルは照れるようにと二人の反応の違いを見て、ふっと微笑みつつ癒されるハヤトであった。


それからおとなしく宿屋へと戻る。

「ハヤトさん!!」

宿屋の近くまで戻るなり、エリシアがハヤト達のもとへと駆け寄ってくる。

「ご主人、この人だれ~?」

「はぅ……。」

リリアはハヤトにエリシアがだれか訪ねてきて、ミミルはハヤトの後ろへと隠れてしまう。

「ハヤトさん、この子達は……?それと、どうしてエリスさんが…?」

「その質問には後で答える。今言えることは、リネスは無事だ…眠っているけどな。」

リリアの質問には即答えられるが、元々後で自己紹介をしてもらう予定だったので後回しにする。

エリシアの質問もその理由があるが、そのためには黒マントのことも話さないといけなくなるため、今何処で話を聞かれるかわからない宿屋の前では危ないため自分達の部屋に戻ってからにする。

「そうですか、よかったです……。」

エリシアは、ホッと胸を撫で下ろす。よほど心配だったのだろう、無事なことを確認できて嬉しくて目元に涙を少し浮かべる。

「あぁ。とりあえず、一旦部屋に戻るぞ。」

「は、はい!」

ハヤト達は宿屋の中へと入っていく。

「お、兄ちゃんやっと戻ってきたのかい。心配してたんだからね?……主にシアちゃんが……」

後半はハヤトに聞こえない小さな声だったが、エリシアには聞こえていたみたいで顔を赤くしている。

「はは、すいません。でも、もう解決しましたから。」

「そうかい。そんで、晩飯はどうするんだい?今すぐは無理っぽいし、もう少しなら時間ずらせるよ?」

「お願いしても良いですか?」

「あいよ。なるべく早く頼むよ~。」

とそれだけを言い残して奥へと引っ込む。

「さ、部屋に戻るか。」

ミツハとの会話を終えたハヤト達は自分達の部屋へと戻る。


「んで、話をしたいところなんだが、まずは自己紹介からしないとな。」

ハヤトは部屋にはいるなり、自分の背中で眠っているリネスをゆっくりとベットに下ろす。

「そうですね。私はエリシアです、よろしくお願いしますね。」

「エリスです。受付嬢をやってました。」

「リリアだよ~♪」

「み、ミミル…です……」

エリシアとエリスは自分の紹介を終えると軽く礼をする。

リリアとミミルは、相変わらずハヤトのそれぞれ横から抱き付いている。

「俺はカンザキハヤトだ。

自己紹介を終えたところで、今回の事の件について話したいんだが、エリスさん教えてもらえますか?」

「皆さんに対する話し方と一緒で構いませんよ。

今回の件に関しては、皆さんには迷惑をかけて本当にすみませんでした……。」

「…すぐには許せることではないけど…そこまで攻めるつもりはない。

それに、俺はエリスが自分の意思であんな奴なんかに従ってたようには見えなかった。」

「そ、それは……」

エリスの顔が曇る。

「俺でよかったら聞かせてくれないか?」

「……奴に妹が囚われたんです……それで、言うことを聞かないと妹を殺すと脅されたんです……だから従ってたんです…けど……」

「妹さんはどうなったんだ?」

「……無事ですよ……」

「それはなによりだな。」

「はい、それと早く新しい仕事見つけないとですね……妹のために……」

「…どうしてだ?」

そのエリスの言葉にハヤトは首をかしげる。

「どうしてって、こんな問題に関わってるって知られたら冒険者ギルドではもう働けないですよ……。」

「俺は別に問題にするつもりはないぞ?リネスも同じ気持ちだよな?」

何を思ったのか、ベットで寝ているはずのリネスに声をかける。

「……あはは、ばれてましたか……」

「起きられてたんですか?」

エリシアはリネスが起き上がるのを手伝うためにベットに寄り添い。

「あ、はい…少し前から……」

手伝われながら起き上がり、少し申し訳なさそうにして。

「リネスさん……ほんとうにごめんなさい…!」

エリスはリネスの方を向くと土下座をして謝る。

「エリス先輩……。」

少しふらつきながらも立ち上がりエリスの元に近づくと、土下座をしている状態から無理矢理抱き締める。

「え……リネス…さん?」

「ハヤトさんの言う通り、私も問題にするきなんてこれっぽっちもありませんよ。

私はいつものエリス先輩がいてくれたらそれで良いんです。」

リネスはただ純粋に思っていることを《言葉》と《行動》でエリスに伝える。

「リネスさん……うぅっ…すみません……」

リネスはその言葉に安堵してその後はリネスの胸の中でしばしば泣いていた。


「エリス先輩、落ち着きましたか?」

「は、はいぃ……お、お恥ずかしいところをお見せしてすみません……//」

エリスは自分がみんながいる前で泣いていたことを思い出し恥ずかしくなって俯いてしまう。

「別に構わないけどな……」

冒険者登録するときのリネスを思い出していたハヤトは、からかうようにリネスの方を見る。

「な、なんですかぁ?」

「いや、何でもない。」

「ほんとですか……?」

ジーと見られて観念し、仕方なく話す。

「冒険者登録するときのリネスを思い出してたんだよ。」

「そ、それは忘れてくださいっ!?///」

恐らくは自分が泣いてしまっていたときのことだろうと忘れてもらうようにお願いする。

「ん、無理だな。」

「どうしてですか?//」

「そりゃ、俺にとっては大切な時間だからな。

あの時のリネスを見て、この人の愛らしい笑顔を守ってやりたいって思ったんだ。」

「そ、そうだったんですか……////」

「あぁ。だから忘れることは無理だな。」

「わ、分かりました。けどだれにも言わないでくださいね?//」

「わかったよ。」

ハヤトはそれだけを告げると次はエリスと話始める。


エリシアはタイミングを見計らって、今ならと自分が気になっていることを聞こうと思いリネスに訪ねることにする。

「あの、リネスさん、ちょっとお聞きしたいことがあるんですけど?」

「は、はい?なんですか?」

「ちょっと席をはずさせてもらいますね?」

「ん?別に構わないぞ。」

エリシアはハヤトに許可をもらい部屋の外にリネスを連れて出る。

「どうしてですかエリシアさん?」

「リネスさんって、ハヤトさんのこと好き…ですよね?」

エリシアは、今時分が聞きたいことをリネスに近づき耳元で囁くかのように言う。

「ふぁ!?///な、何でそれを///」

「ふふ♪顔を真っ赤にして可愛らしいですね♪そんな反応されたら誰だってわかりますよ?♪」

「…え、エリシアさんはハヤトさんと付き合ってるんですよね……?」

「はい、付き合ってますよ。」

「そ、そうですよね……」

「でも、それだけで諦める理由にはなりませんよね?」

「え…?で、でも、付き合ってるんですよね?」

リネスはエリシアの以外な返答に戸惑いを見せる。

「リネスさんは諦めるんですか?」

「諦めたく無いです…けど…」

「なら、諦めなければ良いんですよ♪」

「で、でも、エリシアとハヤトさんに迷惑じゃないですか?」

「私は迷惑だなんて思いませんよ♪」

「ど、どうしてですか?」

「私と同じ気持ちの人に迷惑だなんて思うわけ無いじゃないですか。

特にリネスさんには幸せになってもらいたいですからね♪」

「エリシアさん……」

「それに、彼女が一人だけだなんて決まってないですよね?

私は、私と同じでハヤトさんに対する気持ちが本物であるなら受け入れるつもりです。

あとは、ハヤトさん次第ですけどね。応援してますよ♪」

「ありがと…ございます……」

自分の気持ちに嘘をつかないでいいこと、諦めないでいいことに嬉しさを感じ少し涙腺が緩んでしまう。

「このあとリネスさんの気持ちをぶつけてみてください。そろそろ話し合いも終わるでしょうから。」

「はい!♪」

このときのリネスは同性のエリシアから見てもとても可愛らしいものでついキュンとしてしまったとか。

「では、戻りましょうか。」

(ハヤトさんの反応を見る限りリネスさんに対する好意は少なからずあると思いますけど、ハヤトさん自身がどう受け止めてるかですよね……。

それに、ハヤトさんのことですから自分のことよりも私のことを思ってハーレムを断る可能性がありますから、そのときは私が助けに入りましょう。

これからも増えていく可能性もありますし、その度に私が手助けに入りましょう……♪)

ハヤトの知らないところでハーレム計画が進行する。


ガチャっとドアの音を響かせながら部屋の中へと戻って来るエリシアとリネス。

「おかえり。何を話してたんだ?」

「秘密ですよね♪」

「はい♪」

「ん?なら別に無理には聞かないが。


んで、エリシア達がいない間にエリスと話し合ったんだが、前までと同じようにこれからも冒険者ギルドで働きたいってことなんだが、そこは別に問題ないよな?」

「ありませんよ。」

「私も特にありませんね。」

「ならそこはもう大丈夫だな。

それと黒マント野郎のことなんだが、今回の件以外にも色々と事件を起こしていたみたいでな。

あちらこちらの町で手配されていたらしい。」

「凄いお手柄じゃないですか!」

冒険者ギルドで働いている者は大抵知っているはずなのだが、リネスはまだ日が浅かったためその辺に関しての知識が疎かった。

「あぁ、そうだな。けど今回俺は申しあげるつもりはない。

あくまでも、すでに死んでいたってことにする。」

「どうしてですか?冒険者としてのランクも一気に上がると思いますよ?」

「エリスのことを考えるとそちらの方がいいからだ。

穏便にすませられるならそれに越したことはないからな。」

「私も最初は耳を疑いましたからね。まさか私なんかのためにそこまでしていただけるなんて。」

「冒険者ランクもお金もあげたり増やしたりしようと思えばいつでもできるからな。

なら、エリスを優先するのは当然だろ?」

「ふふ♪さすがハヤトさんです♪」

ただ一人エリシアだけはハヤトがそうするのを分かっていたみたいで微笑んでいた。

「感謝してもしきれないですね。」

「別に感謝とかしなくていいぞ?

俺が勝手にそうした方がいいと思っただけだからな。

ただ、これからも俺たちと仲良くしてくれればそれだけでいい。」

「ほんとお優しいんですね。」

エリスは、ハヤトの優しさに心の中で何度も感謝をする。そして、いつか必ず恩返しをすることを誓う。


「それと、こいつらのことをまだ説明してなかったよな?」

ハヤトは自分に抱きついたままでいるリリアとミミルを見るが二人とも眠っている。

まだ子供なためこんな遅い時間であれば眠ってしまうのは当然であった。

「あ、そうでしたね。けど眠っているようですし、起こしてしまうのもあれですからまた明日にしませんか?」

「ん~…それもそうだな。」

「えっと、先に失礼してもいいですか?

早めに色々とまとめて報告をしないといけないことがたくさんありますので。」

エリスは手をあげ少し控えめに主張する。

「ん?あぁ、構わない。けど無理はすんなよ?何かあれば力になるから絶対言えよ?」

「はい。分かりました♪それでは失礼いたします。」

ドアから静かにすることをするために部屋から退出する。

「とりあえずこいつらをベットに寝かせて飯を食いに行くか。ミツハさんをあまり待たせられないしな。」

そう言って、抱きついたままで眠っているリリアとミミルをゆっくりと引き剥がし、ベットに寝かせる。

「ご主人~♪……むにゃむにゃ……」

「んんっ……ご主人様……」

二人はベットに寝かせられると、軽く寝返りをうって寝言を言う。

「可愛いですね。」

「同意見です。」

「同じく。癒されるよなぁ。」

そんな姿をみてエリシア、リネス、ハヤトの3人はとても癒されていた。

「よし、飯を食いに行くか。」

「あ、その前に悪いんですけど、リネスさんがハヤトさんにお話があるみたいですよ?」

「ん?そうなのか?」

「え?あ、はい……///」

「私が先にミツハさんにご飯の準備をして頂けるように言ってきますから、その間に話を聞いてあげたらどうですか?」

「全然構わないぞ?」

「では、先にいって参りますね。」

それだけを告げてエリシアはミツハのもとへと向かう。

部屋には寝ているリリアとミミルを除いて、リネスとハヤトだけであり。

「そんで、話ってなんだ?」

「え、えとその、ですね…………です……」

「ん?何て言った?」

とても小さな声でぼぞぼそと言われたため聞こえなくて、ハヤトはリネスに聞き返す。


「は、ハヤトさん、貴方のことが好きなんです!!////」

リネスは顔をとても真っ赤にしながらも決心して、ハヤトにも聞こえる声で今の自分の気持ちを伝える。

それにたいしてハヤトはと言うと。

「ん?…………はあぁっ!!?」

ものすごく驚いていた。

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