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異世界転生~絶世の魔術師~  作者: キュウビ(仮)
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~夜営戦・終息の後に~

すいません、最近リアルの方で色々とあり投稿ペースが遅くなってしまいました。


次からは、恐らく少しずつですが投稿ペースを上げていくつもりですので、これからも『異世界転生~絶世の魔術師~』をよろしくお願い致します。

盗賊達を無事討伐し、エルドマールへと送り届けたハヤトと萌衣は人質を助けにいったシルヴィの元へと向かっていた。


「それにしても大した奴等ではなかったけど、大丈夫かな?」


ふと、隣を歩く萌衣が呟く。


「なんだ?それがどうかしたのか?」


萌衣がいった言葉の意味がわからず聞き返してしまう。


「いや、別に大したことではないんだけど…何だか嫌な予感がしたような気がしてね?」


「嫌な予感、ねぇ…あんまり気にしなくて良いんじゃないか?


そりゃ、さっきの盗賊の奴等の他にもしかしなくても居るかもしれないが、エルドマールにはそれなりに腕のある奴等が居るんだから大丈夫だろ。」


「それは、私が一番理解しているし、そうであって欲しいと思ってはいるんだけど…万が一って事もあるかもしれないからね。」


「確かにそれはそうだが…だとしても、そんな勘なんかのために今更これからの行動を変える事は出来ないからな?」


萌衣がどのような立場にいて、今なにを心配して苦悩しているのかはハヤトにも用意に想像は出来た。


だからと言って、今回の旅の目的である知り合いかもしれない人物を探しに行く事をやめる事は出来ない。


例えそれのせいでエルドマールに住む人々や、それ以外の町や都市で苦しい思いをする人たちがいたとしても……。


決してハヤト自身に正義感が全くないのではない。

むしろ、守れる命があるなら守ってあげたいと願うほどには正義感があった。


けれど、それにも限度はあるわけで……


「分かっているよ。


ちょっと気になって話してみただけだから気にしないでくれるかな?


第一、今この旅位は仕事の事は忘れて楽しんでおかないと…次いつこんな風に自由に行動できるかわからないからね。」


これ以上ハヤトに迷惑をかけて困らせるわけにはいかないので、一度屈伸をし笑って見せれば、何事もなかったかのように止まりかけていた歩を進める。


「あぁ、楽しめるときに楽しんでおかないと、後で後悔したって遅いんだからな。


――と、こんなところで話し込んでる場合じゃないな。早くシルヴィのところいかないと機嫌を損ねられてはめんどくさいからな……。」


「ふふ、そうだね。


それにしても、意外と少し離されたところに人質達は隔離とまでは言わないけど閉じ込められてたみたいだね。」


「だな。あいつら一体何を考えてたんだろうな……それはそうと、良くここから離された場所に居ることに気づいたな。」


「それは、シルヴィ君の魔力の流れを覚えてるからね。一度覚えてしまえば一定の距離以内に居る場合に限るけど、ほとんど誤差なく位置が把握できるんだよ。


ハヤト君みたいに気配で位置を把握するのは、まだ私の技術じゃ無理だからね。練習すれば多少は出来るようにはなるだろうけど……まぁ、それは後々出来るようにしておくけどさ。」


『その方が仕事をサボるの時に便利そうだし……』


と一言、聞かれることがないように呟く。


「魔力の流れ、か…………ほぉ、確かに範囲は狭い分、正確に居場所が分かるな……。」


萌衣が説明していくなかで、物は試しにと魔力の流れを想像して、気配を探るのと同じように精神を集中させる。


(おぉ…何て言うか、立体的で繊細に地形まで把握できるんだな…魔力の流れがあるものに限るのは少し不便ではあるが、気配察知と合わせればより不便な点も含めて、強力なものになりそうだな……今度やってみるか。)


「うん、だから結構便利ではある…ん??も、もしかしてもう使えるようになったとか言わないよね……?」


うんうん、と最初頷いていた萌衣が急に固まり、ロボットのように首をハヤトの方に向けては驚きの表情を浮かべていた。


「あぁ、試しにやってみたら案外簡単に出来たな。にしても魔力察知は中々便利だが、範囲が狭いのがネックだな。


俺的には、魔力察知と気配察知のそれぞれの良いところだけを上手く合わせられたら、もっと良いものになると思うんだよな。」


それが普通であるかのように話がどんどん先に進んで行く。


「……ほんとハヤト君には脅かされてしかない気がするな……。」


もうこれ以上言っても無駄だと感じた萌衣は、呆れるように言葉を吐いた。


「つうか、話が脱線し過ぎたな。


さっき魔力察知を使ったときに分かったが、すぐそこでシルヴィが捕らわれていた人達の手当てをしているはずだ。俺達も手伝うぞ。」


話が何度も脱線しつつも、歩みは止めているわけではなかったが、それでも話しながらであったため、それなりに時間がかかってしまっていた。


それでも、シルヴィ達が居るところまで後十メートル無いところまで近づいていた。


「はぁ…もう何も言うつもりはないけど、ほんとなんでもありだね……。」


今回で何度目になるか分からない溜め息と呟きの後に、頷き返した。

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