~夜営戦2~
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これからも皆様が楽しんで読めるような小説を書いていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします(*´ω`*)
ハヤトと萌衣は手筈通り、盗賊達が居る少し開けた空間へとおどりでる。
当然の如く、誰かが来ても大丈夫なようにそれなりに警戒していたはずの盗賊達はそれぞれ驚きを隠せるわけもなく。
「な、なんだぁっ!?」
椅子に腰かけて呑気にくつろいでいたところに、そこへ急に目の前に現れたハヤトと萌衣に驚き、そのままバランスを崩し後ろへと転げ落ちる。
「おい!何がどうなってやがるんだ!!」
もう一人の盗賊は驚きはしつつも、なるべく平成を装うように状況を確認する。
「おい、焦ってる時間があるならこいつらをどうするかを考えろ!」
その中でも親玉っぽい盗賊の一人が慌てている二人の盗賊に渇をいれる。
「…一人だけ他の二名とは格が違うやつが居るみたいだね。」
「そうみたいだな。だとしても俺たちがすることに何一つ変わりはないがな。」
隣でそう囁く萌衣を見ることはなく、ただ淡々と告げる。
「それもそうだね。
それに、ハヤト君が居れば、例え、どんなことでもどうにかなりそうな気がするから心配要らないね。」
一人でうんうん。と頷いて。
「いや、流石に出来ない事だって有るからな。――と、こんなこと話してる時じゃねぇな。」
盗賊の親玉っぽい奴を見据える。
「なぁ、俺も鬼ではないから先に聞いておくんだが、降参するなら今のうちだぞ?」
「はっ!何でお前らみたいな弱そうな奴等に降参しなくちゃならねぇんだよ!」
そう言うと、ククリ刀のような形をしたナイフで萌衣へと斬りかかった。
例え相手が自分より強い相手でも、数でかかれば倒せることもある、だから先ずは弱い方から倒そうと言う考えから来た行動だろう。
「考えとしては悪くはないんだが…そんなど直球に前から襲いかかっても簡単に押さえ込まれるだけだ。」
襲いかかってくることを見越して剣を構えていたハヤトは、盗賊の振りかかったナイフを意図も簡単に受け止める。
「へっ!相手が持ってる武器がひとつとは限らないぜ?」
ニヤッと笑うともう片方に予め隠し持っていたナイフで更に斬りかかった。
「はぁ……馬鹿にもほどがあんだろ……」
それだけを呟くと、次の瞬間には盗賊からもう一刀振りかざされたはずのナイフは遥か後方の大木へと突き刺さっていた。
「な、何が起こったんだ……」
その言葉は襲いかかってきた盗賊からではなく、少しは慣れているところから見ていた盗賊のものだった。
「そんな殺気駄々漏れにさせてばれないとでも思ってたのか?だとしたら二流も良いところだな。」
嘲笑うかのように言葉を吐き捨てると、横一閃に剣を凪ぎ払う。
たったそれだけの動作は、全くといって良いほどに無駄がなかった。
本来なら、空気抵抗、摩擦などといったあらゆるものが剣の速度を下げていくが、ハヤトが振るった剣撃はそれすらも糧として加速していく。
そして、相手を振り払うだけのはずのそれは思っていた以上の結果をもたらす。
盗賊を振り払うのではなく、数十メートル以上吹き飛ばすだけでは飽きたらず、少し後方にどっしりと構えていた大木数本をも斬り倒していった。
「ん…手加減が少し甘かったか……人に言っておきながら俺がこんなんじゃ駄目だよなぁ……」
「そ、そうだね……」
再度驚きを隠せない盗賊らを尻目に一人反省をするハヤトに萌衣のは若干の呆れを感じる。
(いい加減ハヤト君って規格外過ぎるんだけど…これで何度目だろうな驚かされたのは…)
そんなことを心の中で思いつつ。
「これの反省はまた後々するとして…どうする?まだ続けるのか?」
状況的に今は反省している場合じゃないかと考えた後に、もう一度盗賊らに警告をする。
「い、いや……俺たちが悪かった!!も、もうしないから見逃してくれっ!!」
一番最初に驚いて座っていた椅子から転げ落ちた盗賊が、綺麗な土下座で命乞いをする。
もう一人の盗賊はというと、先程吹き飛ばされていった親玉の安否を確認しにいっている。
「だとさ、最終的な判断はギルマスである萌衣にあるんだが。」
流石に犯罪を犯した奴等を裁く権利はハヤトではなく、此処等のギルマスである萌衣にあるわけで。
「そうだね…未遂に終わったからって罪に問われることが無くなる訳じゃないからね……取り敢えずは事情聴衆をして背景に誰かいたりしないかを確認したりしないと行けないんだけど……今ここで傭兵達を呼んだりすれば無理矢理にでも連れ戻されそうだから嫌なんだよね……」
「だな…とすると見逃してやるって選択肢しか残らないが……」
「うぬぬ……」
まだちゃんと旅を続けたい気持ちと、ギルマスとしての仕事をしなくては行けない気持ちが萌衣を苦悩させる。
「――はぁ…貸し1つで解決してやるか…」
本当なら個人的には疲れるのであまりしたくなかった手段ではあるのだが、横で苦悩する萌衣の姿を見ていると段々どうにかしてやりたい気持ちが勝ってしまい手を貸してやることにした。
あくまで、ただではなく貸し1つと言うことで。
「それは助かるんだけど…どうやって?」
確かに旅も続けられて、尚且つギルマスとしての仕事も果たせるなら、出来ることに越したことはないのだが。
「簡単な話だ、こいつらに聞かれたことをすべて話すように魔法をかけた後にエルドマールの門前に転送する。」
それだけだが何か問題でもあったか?と問いかける。
「いや、問題何て何一つないんだけど…」
そんなことも出来るのかい?と言いたかったが、いったところで無駄な気がしたので言うのをやめる。
「そうか?ならパパっと終わらせてシルヴィの方も確認しにいくか。」
といつの間にか盗賊三人をまとめて縄で縛り、ちゃんと質疑応答するように魔法をかけた後に転送するために精神統一をさせる。
それぞれに均等に必要な量の魔力を巡らせ、頭の中に転送先までの距離、座標をなるべく繊細にイメージを浮かべる。
そうしないと、途中で転送を失敗して亜空間に送り困れてしまったり、何処か全く違うところに送られたりと、下手をすれば命にか変わってしまうこともあるので集中し、失敗することの無いように気を付ける。
「よし、これで行けるはずだ。」
数分の時間が経った頃、ハヤトが一言呟けば盗賊らが光に包まれ、それが消える頃には姿は確認できなくなっていた。
「ちゃんと転送できたのかい?」
「ん~、確実性はないが多分大丈夫だと思う。この言う時のために地図上から見た座標やある程度の距離を測ってたからな。」
「なんと言うか、流石としか言いようがないね……。」
どんな風に考えたらそんなことが出来るのか聞きたかったが、聞いたところで理解ができるか怪しい。
「んじゃ、シルヴィの方を見に行きますか。」
「そうだね。捕らわれていた人達に何もなかったかも心配だし。」
無事盗賊達を潰すことができたハヤトと萌衣は、救出役であるシルヴィの方を確認しにいくことにした。




