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異世界転生~絶世の魔術師~  作者: キュウビ(仮)
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~ギルド長とドラゴン娘~

「あ、こ、これはその……わ、悪かった!」


何か言い訳をするわけでもなく即座に頭を深く下げて謝った。


「わ、悪気はないのは分かってるから謝らなくてもいいんだけど……その…一度外に出てドアを閉めてもらえると嬉しい…かな?///」


恥ずかしさに目を泳がせまくっている萌衣は、ドキドキしてうるさい鼓動を落ち着けるためにも…着替えをするためにもハヤトにお願いをする。


「あ、あぁ…わかった。」


ハヤトもこれからどうしたら良いかも分からず固まっていたところに萌衣からかけられた言葉である意味救われる形となった。


そんな中シルヴィはと言うとそんな二人のやり取りを後ろから見ており、二人の間で問題が起きているにも関わらず萌衣さんの方を見て『お肌艶々で綺麗なんですね……あのくらい綺麗だったら主様にもっと見てもらえるようになるんでしょうか……』等と一人心のなかで考えていた。


それとは別だが、シルヴィの中でハヤトの呼び方がご主人様へと変わっていた。


「はぁ……もっと注意しとくべきだったな……」


部屋から一旦出てドアを閉めたあとため息とともに反省の言葉をこぼして。


「今度から女性のお方の部屋に入るときはちゃんと確かめないといけませんね。


もしその立場に私が立たされたときのことを考えれば、入ってきた人がご主人様だったとしてもとても恥ずかしいですから……。


あ、でもご主人様からなら覗かれても……////」


ハヤトに注意喚起するなか自分がその立場になっときの事を考えていると最後に本音が漏れてしまっていた。


「おい……」


嫌な予感しかしない台詞に呆れ気味に突っ込みをいれる。


「あ……す、すいませんっ!つい本音が漏れてしまいました……///」


「いや、マジ手本音だったのかよ……」


「じ、冗談ですから!忘れてください!///」


つい本音が漏れていたことに全力で手と首を振って否定してくるが今さら説得力の欠片もなく。


「そうか……」


とりあえず一言だけ返してからその会話を終わらせようとする。


「ほ、本当に冗談ですからね!//」


「あー、はいはい分かってるからな。」


その後もしつこく言ってくるシルヴィに対して真面目に返すのもつまらなくなっていき、わざとらしく棒読みで返していた。


「絶対信じてませんよねっ!?」


「そんなことないぞ?


……つか、萌衣さん着替えるだけなのに長くないか……?」


何だかんだ部屋を出てからシルヴィと話しているうちに二、三十分ほどが経過している。


「確かに何だか長いですね……もしかして部屋のお片付けとかもされてるんじゃないでしょうか?」


「だとしてもここまでかからないだろ?」


先程ハヤトの不注意で部屋の中を見たときは正直全くといっていいほど散らかってなどいなかった。


「そうだとしても待っているくらいしか出来ませんからね……もしまた勝手に入ってあんなことが起きてはいけませんし。」


「だな……気長に待ってるか。」


それからまた十分程経った頃……


「ハヤト君待たせたね。どうぞ入ってくれ。」


ガチャっと音がなったかと思えば、ドアが開き萌衣がわざわざ迎えてくれた。


そしてよく見ればまだ若干ではあるが、顔がうっすら赤く染まったままだった。


「あ、あぁ……。」


何と言ったらいいか分からず、覚束無い感じに返事を返すことしかできない。


萌衣の後ろから部屋に入ったハヤトとシルヴィは促されるままに萌衣が座るソファーと対面にあるソファーへと座る。


そして座ったはいいものの何から話せばいいのか分からず、長いとも短いとも言えない沈黙が続く。


「……えっと、先程は粗末なものを見せて悪かったね……」


その沈黙に耐えかねた萌衣が言葉を絞り出して。


「いや……俺の方こそほんと悪かった…ちゃんと確かめてれば良かったんだけどな……。」


「だとしても私がもう少し注意して行動していればよかったことでもあるからね……


それに過ぎた事を言ってても仕方ないからね。

ハヤト君も次から気を付けてくれたらそれでいいから。」


「あぁ、次からを気を付けると誓うよ。」


「それで何だが……君の横にいる少女は一体誰かな?」


それだけで話を終わらせると、次はシルヴィにたいする話題へと変わる。


「初めまして、私はシルヴィアンカと申します。」


「シルヴィ君だね。


私はここのギルド長を務める白銀萌衣だよ。以後よろしく頼むよ。」


手を突き出して握手を求める。


「こちらこそよろしくお願いします♪」


萌衣からの握手答えるように両手で返す。


「うんうん、凄く可愛らしくていい娘だね。」


「あ、ありがとうございます…///」


「照れた姿もまた一段と可愛いじゃないか。」


「うぅ……////」


「萌衣さん、話が脱線してるから。」


恥ずかしさに悶えているシルヴィを助けるように萌衣に注意をして。


「あ、これはすまないね。


それで、クエスト報告に関することかな?」


クエストの話題になったとたん、先程までの態度とは打って変わって、ギルド長らしい真剣な顔つきになった。


「そうだな、無事完了したことを伝えに来たんだ。」


「やはり私が見込んだだけあるな。


ほんと、こちらとしても仕事が早くて助かるよ。」


うんうん、と一人うなずいて納得しているなかハヤトの口が再度開く。


「んで、それともう一つ報告があるだが……」


「ん?もう一つ?それはいったい何かな?」


「今回の討伐対象だったドラゴンなんたけどな……」


「……?」


「そのドラゴンってのがシルヴィのことなんだよな。」


大丈夫だと少し前までシルヴィの事を励ましてはいたものの、いざ言うとなると謎の緊張感に教われるが、思いきって事実を伝える。


「……んん?」


対して萌衣はと言うと、ハヤトが言った嘘とは思えない言葉に頭は大量の疑問符を浮かべていた。

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