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異世界転生~絶世の魔術師~  作者: キュウビ(仮)
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~シルヴィの想い2~

「……冗談ではないんですよね……?」


話の流れからして、わざわざそんな冗談を言うわけがないのは分かってはいるが、それでもそう思ってしまうほどシルヴィにとって珍しいことであった。


「そうじゃないことはシルヴィも分かってるんじゃないか?」


「え?……は、はい。」


(な、なんでしょ……何もかもが見透かされているような気がします……。)


ピンポイントで思っていることを当ててしまうハヤトに対して、心にちょっとした畏怖の感情が芽生えるのが分かった。


「そんな訳だし、いちいち気にしなくていいからな?」


「わ、分かってますけど……でも、どうしてそんな風にその方になら話しても大丈夫って思えるんでしょう?」


「その事か。ん~、一言で言えば勘ってやつだな。」


考えるそぶりはするが、最初からそれしか答えになかった。


「勘ですか?」


少し予想外な答えだった。けど、それでも何となくだが…ハヤトからそのような返答が返ってくるかもしれないとうっすら感じていたのも確かだった。


「あぁ、いちいち悩んだって何にもなんないからな。


困ったときは勘に頼るのが一番だろ?」


ニっと笑って見せて。


「私もそう思うところはありますけど……ダメだったときはどうするつもりなんですか?」


その可能性もなくはないですよね?ともしもの時はどうするのかをたずねる。


「んぁ~、その時は責任もって俺がシルヴィを守ってやるさ。」


「はぁ、、そんな簡単な話じゃないんですよ?」


簡単にそう宣言するハヤトに小さなため息をつく。


「かもな。」


小さくうなずいて。


「それでも、一度決めたことは最後まで貫き通す。


それが事を成すものが通さないといけない筋ってもんであって、俺がしてやりたいと思っていることだからさ。」


触れてしまうだけで壊れてしまいそうな……そんか何処か儚げな顔をする。


「その気持ちは嬉しいんですけど……会って一日もたっていない、それこそ貴方様を殺そうとしたものなんかにそこまでしようとしなくていいと思うのですけど…………。」


自分で言うなかで胸の奥がチクリと針で刺されたような痛みが走るが、それでも気になっていることを聞かないままではいられず。


「そうだな……」


何かを考えるように空を見上げる。


「それほど理由がある訳じゃないな。」


「そ、そうですよね……。」


(やっぱり私なんかをさっき言ってくれたみたいにしてくれようとしてるのは、事を迅速に終わらせるためとか、悪化させないためとかそんな理由なんですよね……)


ハヤトの台詞に分かりやすく下を向いて落ち込む。


「まだ理由を言ってないだろうが。」


早とちりしすぎだ。と軽めに頭を叩く。


「えうっ?……な、何ですか急に!?」


叩かれたことに驚きを隠せない。


「何ですか!?じゃないだろ。


まだ理由もいってないのになんで勝手に勘違いして落ち込んでるんだよ。」


「え?だ、だって、貴方様の……」


「『私を守ってくれる理由って、今回の事を迅速に終わらせるためとか、悪化させないため』とかそんなこと思ってるんだろ?」


シルヴィの言葉を遮り、シルヴィが言おうとしていた事であろうことを言う。


「な、何で分かるんですか!?」


「いや、あれでバレてないと思ってることに驚くんだが……」


あんなん誰が見てもわかるぞ。そう告げるとシルヴィはもっと驚いていた。


「とりあえず、シルヴィが分かりやす過ぎるってのは置いといて……」


「置いとくではなくて、忘れてください…………。」


恥ずかしさにしゅんとしていて。


「まぁ、これから気を付ければいいだろ。


そんで、俺が何でシルヴィを守ってやるって言った理由だよな。」


「そ、そうです!!な、何でそんな風に言ってくれたのですか!?」


それが聞きたかったんてす!!とぐぐっと一気に距離を詰めてくる。


「落ち着け……こう言うとあれだが、対した理由ではないと思うぞ。」


「す、すみません……。」


一歩二歩と後ろに下がって。


「そんで、何で守ってやるって言ったかだが……


簡単に言えばシルヴィが俺を慕ってくれているように思えたからだな。」


「た、確かに貴方様に惚れて慕ってもいますけど…………」 


(あ、あれ?今私なんか重要なことを言ってしまった気が……確か……『貴方様に惚れて慕ってもいますけど……』って……ああっ!!////


あ、あ……な、何気に惚れてるとか言っちゃってました///)


自分でも気づかずに爆弾発言をしていたことに……。


「なら、シルヴィがこれからも俺の事をしたっている限りは命に変えてでも守り抜いてやる。


……理由としては十分だったな。」


うんうん、と一人でうなずき納得していて。


(き、聞き逃したのでしょうか……??)


シルヴィがさりげに言った『惚れてる』に何の反応もなかったことに恐らく聞こえてなかったのだろうと安堵する。


しかし……そんなシルヴィの思いも虚しく……


「それでちょっと気になったところがあるんだけどさ……


さっきシルヴィが俺の事を慕ってるって言ってたときに、明らかに『惚れてる』って言葉が聞こえたんだが……気のせいか??」


(うあぁあぁ~!!///がっつり聞かれちゃってるじゃないですかぁ~!!////


誤魔化した方が……け、けど、自分の気持ちに嘘は……ど、どうしましょう……)


ハヤトが首をかしげてこちらを見てくるなか、そんなことを考えていて。


「い、言いましたけど……///」


考えた結果、自分の気持ちに嘘をつきたくない気持ちが強かった。


「だよな……。


んで、シルヴィが抱いてる気持ちの『惚れてる』ってのはどういうものなんだ??」


まだ、その辺りの感情や気持ちを理解しているわけではなく。

ただ何となくもしかしたらそんな風に思われているかもしれないなと思っているだけで。


「そ、それは……その……///」


シルヴィはそんな質問の返答に困っていた。

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