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異世界転生~絶世の魔術師~  作者: キュウビ(仮)
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~服屋……そして天使~

回りからさまざまな視線を浴びながらも、何とか無事?服屋へと辿り着く事が出来たハヤトとシルヴィはそこで代わりに着るための服選びと予備の分を選んでいた。


「貴方様は、どのような服が好みなのでしょうか??」


シルヴィ様々な並べられている衣服を見ながら呟く。


「いや、シルヴィが着たいと思う服を選べよ。


それに、俺の好みなんて関係なくないか?」


その方がよっぽど有意義だろ?といった感じで言葉を返す。


「そんなことないですよ?


たとえ私の好みで買ったとしても、貴方様がそれをみて満足なされないのでしたら意味がないんですよ。


と言うより、貴方様に買っていただくものなのですから、貴方様の好みで買うのは当然のことだと思うのですけど。」


「確かに……それもそうだな。


けど、やっぱり俺としてはシルヴィが着たいと思う服を選んでほしいんだよな。」


「で、ですが。」


「シルヴィは自分で好きな服を選びたくないのか?」


「そ、それは……選びたくないと言ったら嘘になりますけど……」


下を向いてもじもじしている。


「なら、シルヴィが自分で好きな服を選ぶってことで決まりでいいよな?」


「貴方様がそれでいいのでしたら、それに従います。」


それじゃと、気分を変えて服選びを始める。

その合間合間に『どれなら貴方様に気に入られるのでしょう……』とぶつぶつ呟く声が、聴力のいいハヤトには全てが聞こえている。


「そこまで俺の好みなんて気にしなくていいだろ。」


「え、あ……も、もしかして聞こえてましたか?」


ばっとこちらに振り替えって恐る恐る訪ねる。


「がっつし聞こえてたぞ。


シルヴィの好きな服を選べって言ったはずなんだけどな?」


おかしいな?と表情はそのままに威圧(プレッシャー)を本の少しだけ与えてみる。


「ひぅっ!!す、すみませんでしたっ!!」


その威圧を直に受けたシルヴィは、体をビクッと震わせ、ものすごい勢いでその場に土下座を披露する。


それにより回りにいる数少ない人たちから注目を浴びることになる。


(よ、良かった……今ここにそんな人がいなくて……まさかちょっと威圧(プレッシャー)を少し与えただけでこうなるとは誰も思わないだろ。


それにシルヴィってまだ成竜ではないにしろ、仮にもドラゴンなんだよな??


なのにあんだけの威圧(プレッシャー)だけでこうなるのはダメな感じがするんだが……いいのか?


いや、今はそんなこと考えている時じゃないな。この土下座をやめさせて、誤解も解かないと回りからの視線が痛すぎる……)


「いや、謝ることはないし、その……土下座は止めてくれないか?」


「で、ですけど……貴方様からの殺気と言いますか……威圧が凄くて……本能的に動いてしまうんです……で、ですから、よければ解いていただければと思うのですが……。」


土下座の格好のまま、顔だけあげて涙目で訴えかけてくる。


「わかった。」


放っている威圧(プレッシャー)を抑える。


それにより、体が軽くなり立ち上がれるようになる。


「これで大丈夫か?」


「は、はい……」


「その、なんか悪かった……ずっと俺のことばかり気にしてたから、ちょっとからかってやろうって思っただけなんだ。」


『悪気は無かったんだ。』と頭を下げてくるハヤトにシルヴィは『気にしてませんから頭をあげてください!!』と首を横に振ってあわてふためく。


「気にしてないならいいんだが。


とりあえず、ほんとに俺のことは考えなくていいから自分が好きなもの選んでくれ。」


(センスとかないから何を選んでいいのかがまずわからないからな。

どう考えてもシルヴィが自分で選んでくれた方が正解だよな。


もし仮に選ぶとしても何かのプレゼントとかの時にこっそりと選んで買ってあげたいな。)


「わ、わかりました……」


よっぽど選んでほしかったのか、ハヤトが気に入る服を着てみたかったのか……理由はともあれ落ち込んでいるのが良くわかる。


それを見たハヤトは『それにな』と付け加えて。


「シルヴィなら、何を着ても似合うだろうし、間違いなく可愛いだろうなって分かるんだよ。」


なんの躊躇もなく発せられた台詞にシルヴィは目を丸くする。


「そ、そうですか……で、では選んできますので少し待っててください////」


強引にでもハヤト好みで服選びを使用していたのに、今はなぜか素直にハヤトの好み関係なく自分が着たい服を選びに行く。


シルヴィが服を選び始めてから十数分程後に3着の服と2着分の下着を持ってくる。


「選んできました♪」


その頃にはもう威圧を与えたときの怯えなどは一切なく、むしろ生き生きとして楽しそうにしていた。


(そんなに服選びが楽しかったのか。)


そう心のなかで思うが、シルヴィが楽しそうに、嬉しそうにしているのは別にあるが、今のハヤトが知ることはない。


「よし、決まったなら支払いを済ませてギルドに報告でもしに行くか。」


服らを受けとると、店員に声をかけ支払いを済ませる。


1着はすぐに着るようなので、シルヴィはその服と下着を持って試着室へと入っていった。

残りの2着は紙袋にまとめて入れてもらう。


服の入った紙袋を持ち、試着室の前で待っていると


「き、着替え終わりました……」


と控えめの声量で静かに試着室のドアを開けて出てくる。


「…………。」


試着室から出てきたの姿を見たハヤトは、言おうとした感想を呑み込んでフリーズしてしまう。


「急に黙って見つめられてどうしたんですか?」


感想も言われることなく黙り込んでいることに『やっぱり似合わないのでしょうか……??』などと口にするが、良く見ると回りの他にいたお客さんや、店員さんたちにも見られていることに気づく。


「えぇっと……なんでこんな注目されてるんでしょう……??」


この環境に戸惑いを隠せずにいると、フリーズしていたハヤトがいつも通りのハヤトに戻り、小さな声で一言呟く。


「可愛すぎんだろ……」


その言葉はちょっとしたおとで下記消されてしまうような声量だったが、静かになっている場所で回りを気にしていたシルヴィの耳にはちゃんと届き。


「ふぁ……////」


言われた言葉に顔だけでなく耳まで赤くしてしまう。


「まるで地上に舞い降りてきた天使みたい……」


誰かが言った言葉は、今のシルヴィには一番相応しいものであった。


そして、その言葉を気に『ほんと可愛いわね』『どうしたらあんな風になれるのかしら』『あんな可愛い娘初めて見た……』とあちらこちらからシルヴィを『可愛い』と言う声などが聞こえてくる。


そんな回りからの声に、シルヴィは、より一層顔を赤く染めて『な、何でこんなことに~///』と恥ずかしさに身を縮こまらせていた。

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