~裏話3~
「ふんふん、ここに来るまでに色んなことがあったんだね。
…その時のハヤトくんの戦いっぷり見てみたかったなぁ……絶対かっこよかったはずだよっ!!」
シアとハヤトの出会い話をおとなしく耳を澄ませて聞いていたリネスは、途中「へぇ~?」「うはぁ!?」などちょくちょく声が漏れてたり、ハヤトから撫でられた話を聞いたときには羨ましくなって「いいなぁ~…」と言っていたりと、それに合わせて表情もコロコロ変わっているのを見ていたシアは、それが可愛くて楽しくて話を続けていた部分もあった。
「えぇ、色々ありましたよ……なかでもハヤトさんの強さにはすごく驚きましたね。
突然変異種のオーガに単独で挑むなんて……聞いた直後は無謀すぎますって思いましたよ、けどハヤトさんならなんとかなるような気がしたんです……。
だから、止めることはしないで約束をしたんです……。
そ、それに、強いだけじゃなくて、、初めて出会ったときからとても優しくて……それで暖かったんです……////」
そこでまた、少し照れつつ頬を紅潮させながら話す姿を見てリネスはにこっと微笑む。
「私もハヤトくんのあの強さにはビックリしたよ……あれでまともに魔物とかと戦ったこともない初心者冒険者なんだからね。
それに、あれかな?最初の方、出会ってからは自分でも気づかないうちにハヤトくんに好意を寄せてたってことなのかな?」
「そ、そう言うことになりますね?//」
「まぁた、すぐ顔を赤くさせちゃって可愛いんだから~♪」
(これは……ハヤトくんがシアちゃんに一目惚れしちゃうのも納得しちゃうなぁ~。
最初はちょっと嫉妬しちゃってたのになぁ……それすらバカらしく思えるくらいシアちゃんが可愛すぎるからなぁ。
同姓の私でもドキッてしちゃうくらいの美貌も持ち合わせてるし……。)
「も、もう///何いってるんですか!?///」
可愛いと言う慣れない単語に反応しては一段と頬を紅潮させる。
(やっぱシアちゃんって攻めにほんと弱いんだねぇ~♪これはドキッとさせてもらった分、いつかやり…じゃなくて、お礼をしないとだよね♪)
「だって本当のことだからね~♪」
「か、からかわないでくださいよぉ~!////」
「からかってなんかないよ?一切嘘なしだもんね♪
シアちゃんのお願いや相談なら何でものってあげてもいいと思うくらいに可愛いよ♪」
リネスが何気なくはいた言葉にシアがピクリと反応する。
「な、なんでもって言いましたよねっ!?」
「ふぁっ!?……う、うん…言ったけど……?」
『なんでも』という言葉に反応したシアがいきなりリネスとの距離を詰めて、もう少しで唇が当たってしまいそうな距離まで顔を近づけてくる。
それに勢いに対し驚いて一歩引いてしまう。
その時に偶然足下に落ちていた、ハヤトが買っておいた中くらいの魔石に足が乗ってしまう。
「んにゃっ!!?」
後ろ向きで、しかもシアが近づいてきたのに対して一歩下がるという動力に動揺していたリネスが反応して転ぶのを耐えることができるわけもなく。
「はぅっ!!」
転んで倒れたリネスに続いて、勢いのままに距離を詰めて来たシアも思わず一緒に倒れこんでしまう。
「いてて……って?!こ、これはどういう状況!?」
それはシアがリネスを押し倒したような形になっていて。
「す、すいません、勢いを殺せませんでした…////」
ほとんどゼロ距離…そのくらい近くまでシアの顔が迫ってきていた。
(ち、ちょっとぉ!?さ、さっきよりも近すぎだよ!?
……ち、近くで見ると本当に綺麗だな……なんか、こう、吸い込まれるような……じゃなくて!!さっきからシアちゃんの吐息がかかって…あわわ////
こ、このままだと何かに目覚めちゃいそうなんだけどっ!?)
「と、とりあえず一旦離れてほしいなぁ~///なんて……///」
「あっ、は、はい……///すみません……////」
自分がいま何をして、どうゆう状態になっているのかを最優先に考えて、聞こうとしていたことを再度頭の片隅にやる。
ゆっくりと何故か絡み合ってる足を外そうとするが中々外れず。
先程の倒れた拍子に何気に間接が決まるような体勢となっていたようで、少ししか動かないようになっていた。
「あ、あれ?おかしいですね……ぬ、抜けないです……」
ん!ん!と声を出しつつ足か腕かどちらかを話せれば離れらると思って力をいれるが中々難しく。
「えっと、どういうこと……??」
「な、なんかきれいに決まっちゃってるみたい、です……?」
「え、、えぇ!?ただ単に転んだだけなのに何でこうなるの?!」
「ち、ちょっと待ってくださいね……うんと、ここをこうして……」
どうにかして離れるためにもぞもぞとシアが足と手を動かし始める。
だが、この状態で無闇に動かすのがいけなかった。
「んぁっ!?////ちょっとシアちゃんっ!?」
いきなりピクッと身体が反応してしまう。
それもそのはずだった。シアが動かす腕はリネスの股の間に挟まるような形であったために、腕を動かす度にリネスの大事な部分に腕が擦れ当たってしまっていたのだ。
「も、もう少しで抜けそうなんです!苦しいかもですけど我慢してくださいねっ!」
一方シアはというと腕を抜くのに必死でリネスの状況には全く目がいっておらず気づいているそぶりも一切なかった。
(ふあぁ~!?///ま、まだ当たってよぅ~!///か、感じちゃダメなのにぃ、、さっきからシアちゃんのことで意識しすぎてたからかな……///んっ、、///た、耐えなくちゃ……////)
それからずっとシアが離れるために奮闘し続け、ある快感に耐え続けることとなってしまったリネスに収束がついたのは十数分もの格闘の末のものだった。




