~緊急討伐クエスト2~
前回から少し間が空いてしまいすみませんm(__)m
家庭事情で遅くなってしまいました(>_<)
討伐クエストを終えて、報告をするために街へ帰ってきたハヤトたち四人は、カティアを除いて門番に冒険者カードを提示する。
「おう、兄ちゃんじゃないか!
見ないと思ってたらクエストにでもいってたのか?」
と門番の人がカードを見せるときにハヤトに話しかけてくる。
それに合わせるかのように、物凄い速度でミミルがハヤトの後ろに隠れる。
「あ、ガイダさんじゃないですか。」
「ご主人様、お知り合いの方ですか?」
バッと後ろに隠れていたミミルが顔だけを出してハヤトを見上げる。
「あぁ、俺が此処に来たときの門番だったガイダさんだ。」
「嬢ちゃん達は初めましてだな。
んで、兄ちゃんこの子達はどうしたんだ?」
「そうですね……なんと言いますか…色々あったんですよ。」
『あはは……』と軽く苦笑いをしてお茶を濁す。
「色々か……兄ちゃんも大変なんだな。
まぁ、頑張るんだな。」
「はは、言われなくても頑張らないとやっていけませんからね、大丈夫ですよ。」
「そうか。ならいいいさ。
と、長居させて悪かったな。ほれ。」
提示していた3人の冒険者カードを返される。
「あと、そこの竜人族のお嬢ちゃんも冒険者登録するなら、時間があるときでいいから店に来ないと後々面倒になるから気を付けるようにな。
それと、これ使っときな。エルフの嬢ちゃんに渡したものと一緒で認識阻害効果があるからな。」
「あぁ、ありがたく使わせてもらいます。」
エリシアと此処に始めてきたときに、ガルダから渡されたフードつきのマントと全く同じものを渡される。
「おう。あ、それとな、詳しくは知らないんだが、何か緊急討伐クエストとかってやつが国から依頼されたらしくてな、いま冒険者ギルドに色んなところから冒険者が集まってるみたいだぞ。」
「緊急討伐クエスト……ですか?」
聞き覚えのない言葉に首をかしげる。
「聞いたことないか?
なんでも普通のクエストとは違ってバカみたいに達成難易度が高いみたいでな。
まともに達成できるのはAランク冒険者が最低四人パーティーかSランク冒険者一人以上が基準になってくるな。」
「そんなに難しいクエストなんですか……よほど強い魔物が相手なんですね。」
「そうみたいだな。
聞いた話だと、ドラゴンや何かの凶悪変異種とかの緊急討伐クエストとかあったことがあるらしいな。」
「ドラゴンに凶悪変異種ですか……」
(凶悪変異種ってことは、変異種の上位互換ってところか……。
そんな相手だったらこりゃまた厄介なこったな……。)
「んまぁ、詳しいことはギルドに行ってみたら、受付嬢が教えてくれるはずだからな。」
「わかりました。」
「兄ちゃんみたいな初心者の冒険者でも募集してるはずだからな。
興味があるなら着いていってみたらどうだ?」
「そうですね……俺個人としては興味はあるんですがね。」
ちらっと、ミミル、リリア、カティアの方を向く。
「なんだ、嬢ちゃんたちのことが心配なのか?」
「ですね……こいつらには危ない目に遭ってほしくないですし、怖い思いもさせたくはないですからね。」
ニコッと笑ってガイダに答える。
「なら、兄ちゃんが守ってやればいいだろ?
それに嬢ちゃん達はそんなに弱くはないだろ?まだ幼いせいか気を全く隠せてはないが、だからこそわかる。
そんじゃそこらの冒険者の比ではないくらい強いってのが嫌でもな。」
一人の嬢ちゃんはなかなか器用に隠せてるけどな。と続けて。
「俺が、ですか……そうですね。
俺がこいつらを、危ない目に、怖い目に遭わせないように、守ってやればいいですね。」
(こいつらには誓ったからな。守ってやるからな安心して戦え。って……それは仕方なくなんかじゃない……主人として、旦那(仮)として、守ってやるって思ったんだろ。)
「兄ちゃんいい目をするじゃないか。
まぁ、だからちゃんと守ってやるんだぞ?けど、間違っても無理はするな。死んでしまったら元もこもないからな。」
「はい、わかってますよ。
ミミル達は行ってみたいのか?」
「ご主人がいくところならどこでもいくー!!」
「み、ミミルも…ご主人様が行かれるところなら……///」
「もちろんついていくなのですっ!!」
迷うまでもない。と三人が三人とも即答する。
「おうおう、すごい懐かれてるじゃないか。」
「あはは、、とりあえず行ってみますね。
もし、危険があるようでしたらすぐに撤退するようにしときますから。」
「そうか。気を付けるんだぞ。
俺としても、まだ先がある兄ちゃん達若者に死なれてほしくはないからな。」
「俺もそう簡単には死にたくないですよ。
何がなんでも生き抜きますし、こいつらだって守り抜きますからね。」
「なら大丈夫そうだな。」
「はい。ではちょっと行ってきてみますね。」
「おう、気を付けてな。」
「ガイダさん、色々とありがとうございます。」
ペコリと深めに礼をする。
それにつられて、ミミル、リリア、カティアの三人もぺこりと頭を下げる。
「いやいや、気にしなくていいさ。
大したことをしてやれたわけでもないしな。
……絶対に危ないと思ったら逃げるんだぞ。自分の命を第一に考えろ。」
先程まで笑いながら話していたガイダが急に真剣な趣で忠告をしてくる。
「大丈夫です。
それではまた後で……。」
「おう。じゃぁな。」
ガイダに別れを告げたハヤトとミミル達は、町の入り口の巨大な門を潜り抜けていく。
一人の門番として残っているガイダは本当に小さな声で
「俺の二の舞にだけはなるなよ……」
そう拳をぎゅっと握りしめていた。




