~ドラゴンの娘2~『百合要素あり』
「んで、これからどうするかな。」
とりあえずはリリアとミミルの二人と合流か……と呟く。
「二人って、私が食べようとしたあの女の子達なのです?」
「その二人で間違いないぞ。」
「なら、あったら謝らないとなのです……」
元気よく歩いていたかと思うと、次には分かりやすくテンションが下がり始めている。
「あんま気にしなくて良いと思うけどな。
カティアにも事情はあったんだろうし、あのくらいで怒ったりはしないと思うけどな。」
「そうなのです?私食べようと、殺そうとしたなのです。」
「そうだな。けど、結果的には死んでないだろ?」
「け、けどなのです……」
結果的には殺しはしなかったものの、それでも殺めようとしたことにかわりはないために食い付いてくる。
「いいから、気にすんな。
もし、二人が何か言ってきたら味方してやるから。」
「ど、どうしてなのです?」
「ん、一様だが旦那ではあるわけだしな……。
それにカティアも反省しているみたいだからな。一度謝って、それでも何か言ってくるようなら、味方するってことで良いだろ?」
「…そ、それならいいなのです……」
少し考えたのちにそれなら、と妥協する。
「そうと決まればさっさと行くぞ。」
それだけ言うと、そそくさとミミル達が逃げた方向へと歩を進めていく。
「はいなのです!」
まるでカルガモの親子のように、ハヤトのあとをカティアが着いていく。
その頃リリアとミミルは……
「はぁはぁ……ここまで来れば大丈夫……だよね?」
一切休まずにずっと走り続けていたが、さすがの霊狼族の二人でもこの距離をノンストップではさすがにきつかった。
「ご主人様……大丈夫かな……」
ミミルは逃げてきた道を振り返ってドラゴンと戦っているハヤトの心配をしていた。
「大丈夫だよ~!だってご主人強いんだから~!」
なぜか自分のことのように威張って言うリリアにミミルは。
「分かってるよ~……けど、すごく心配だよ……だってお母さんとお父さんが言ってたんだよ、ドラゴンはとっても強いから遠くで見かけてもすぐに逃げなさいって……」
「言ってたけど……ミミルちゃんは、ご主人のこと信用しないの?」
首をかしげ、ミミルの目を見て問いかける。
「リリアちゃんは信じてるの…?」
「信じてるよ~♪だって、ご主人が信じろって言ってたから~!♪」
「そっか……リリアちゃんが信じてるなら、私も信じるよ!」
ぎゅっと拳を握って言い切る。
「なら、ここで大人しく待ってよ~。
あっ、そうだ~!さっき近くに水辺あったから、今のうち綺麗にしとこ~!」
コブリンとの戦闘で返り血を浴びてた二人は、普通の人間からすれば大した臭いはしないが、霊狼族である二人からすれば相当臭うものだった。
「そうだね、ご主人様が帰ってくる前に綺麗にしよっか。」
とのんきに水浴びすることを決行する。
「えっと~、たしかここら辺だったと思うけど~……あ、あった~♪」
水浴びをするために逃げる途中で見かけた水があった場所を探し歩いていると、少し開けた場所に出ることができ、無事に川を見つけることができた。
「わぁ~、川だぁ~!きれいだよ~!」
「ミミルちゃん、こう言うときだけ子供っぽいよね~……子供だけど。」
「こ、子供じゃないもん~!///」
顔を赤くし、ブンブンとてをふって否定してくるが、それが逆に子供っぽさを強調している。
「十分子供らしいよ?」
「うぅ~!///ほ、ほら~!早くきれいにしないとぉ~!//」
「そんなに慌てると危ないよ~!?」
川を見つけてから入るまでの間に脱ぎながらそのような会話をしていたが、その話のなかで恥ずかしくなりそれをまぎらわばっと服を脱いで川の中に入ろうとする。
が、服を脱ぐまではよかったのだが、下着を脱ぐ際に下着が親指に引っ掛かりバランスを崩してしまう。
「ミミルちゃんっ!?」
ミミルがバランスを崩して倒れそうになっているのを見て、助けようとするために動くが、自分も服を脱いでいる途中なのを忘れとっさに動いたためリリアまでもバランスを崩してしまう。
「あわわっ!!」
そのまま一緒に倒れこんでしまう。
端から見ればリリアがミミルを押し倒している形に見えるだろう。
「あうぅ~……いたた……え、えっと、リリアちゃん……大丈夫…??」
目を開けるとそこには自分の上にまたがるようにしているリリアがいて、目が合う。
「だ、大丈夫だよ……」
「そ、そっか、よかった……けど……」
(うぅ~!顔が近いよ~!!////)
「ミミルちゃんどうしたの?顔が赤いよ?…もしかして熱でもあるの!?」
ぺとっと自分のおでこをくっつける。
「ひぅっ!?な、なにしてりゅの!?」
「ん~、熱があるかもしれないから、確かめてるんだよ~?」
ん~……少し熱あるっぽいかなぁ……と呟く。
「ね、熱なんてないのでしゅっ!!///」
(この距離で話されると息があたって~!!///うぅ~、意識しないようにしてたのに~!!ミミルから近づくのはいいですけど……リリアちゃんから近づかれると…ど、どうしても意識しちゃうですぅ~!!///)
「少しあると思うんだけどなぁ~?」
「だ、大丈夫にゃのでしゅっ!!///」
(うあぁ~!///ろ、ろれちゅがぁまわらないでしゅ~!!////)
「あれ?熱上がってきたかなぁ~?」
とさっきよりも肌を密着させるリリアにたいしてミミルは悶えている。
「あわわわっ……////」
(し、しゃすがにはにゃれてくれにゃいとぉ~!!///)
「うむむ~……すごく熱くなってきたよ~?水浴びしないで、安静にしとかないとだよね??
あ、でもからだ拭くくらいはしてた方がいいよね……??」
おでこを離すと、近くにあった木にミミルを寄り掛からせ、念のため持っていたタオルを腰から外しておいていたバックから取りだし、川の水で濡らす。
「ぎゅっー!!……よしっ!絞れたかな。」
タオルをある程度絞り、それを持ってミミルのもとにいく。
「じゃぁ、からだ拭いてくからじっとしててよ~?」
「じ、自分で拭けるからいいよ~!?」
(い、今触れられるのはまずいよ~!?)
「でも、全然力入ってないよ~?無理はダメだからね~!」
「ほら、拭くからじっとしてね~♪」
とミミルの左腕をもってから濡れたタオルで拭き始める。
「んみゃっ!///」
触れられた瞬間にミミルの口から可愛らしい甘い声が漏れる。
「ん?なんか変な声が聞こえけど……きのせい??」
ふと聞こえた声にピクッと反応する。
「き、気のせいなのです!!////」
慌てるあまり口調がリリアと話すときのとは変わっている。
「変なミミルちゃん~。まぁいっかぁ~、どんどん拭いてくね~」
まだ拭き終わっていない左腕を拭きなおす。
「んぁっ……///ふぁっ……///」
左腕、右腕と拭いていき首の辺りを拭くとまたミミルが可愛らしい甘い声をだして反応する。
「もぉ!ミミルちゃん変な声ばっかりだしすぎだよ~!」
さすがにあんなに声を出されると集中できなくなってしまう。
「だ、だってぇ~!!///」
(普段なら意識しないのに、おでこが触れたときからずっと意識し続けちゃうよぉ~!!////そ、それに、近くでずっとリリアちゃんのいい匂いがするし……ミミルもリリアちゃんも裸だしぃ~!!///
こんな状況で意識しないなんて無理だよ~!!///さっきから触られてると思うと感じちゃうよぉ~!!///)
とただ一人心のなかで悶え苦しんでいる。
「息荒くて、さっきよりもっとかお赤くなってるよ??
……あ、もしかしてミミルちゃん……」
ふいにリリアがミミルに顔を近づけて覗きこんできて一言。
「……はつじょーきなのかな~?」
「ふぇっ……!?」
ただただ、その言葉に驚くのみだった。
だが、それで驚くのはまだ早かったみたいで……
「もぉ、早く言ってくれたらよかったのに~。そしたら、り…リリアが……相手してあげたのに……」
狼の他が混じっているだけあって、定期的に発情期が来るのだが、まだ幼い二人はまだちゃんと期間がはっきりとしてなく、無意識にでも押さえられる程度のものであった。
いつか絶対に来るものであるため早くからお父さんとお母さんから聞かされていたのだが、幼かった二人にとっては難しくて全く頭に入ってなかった。
そして、今のミミルの反応をみる限り簡単に抑えられるものではなくなっていた。
その状態のミミルに対して顔を赤くしてその台詞を言うリリアにミミルは……
「み、ミミルちゃん……?//」
「はぁはぁ……もう我慢できないのですっ……!////」
完全に理性が爆発して、リリアを押し倒していた。




