夏の事
日本は色の種類がとても多い国なんだよなぁ
という事で作中に出てくる色を工夫してみました
夏、硝子のように澄んだ青い空
目が眩むほどの、真っ白な積乱雲
どこまでも響き渡るような蝉時雨に
涼やかな風鈴の音色
滴るような、翠の山々
木漏れ日に葉擦れの音
美しい清流の、せせらぎに
泳ぐ魚たち
青々とした水田の稲
広がる田園風景
夕立、雲は青みを帯びた鉛色へとかわり行き
夕立の匂いが立ちこめる中
ずぶ濡れで立ち尽くす
雲が晴れ、日が射し、虹が立つ
茜色の空に匂い立つ、蚊取り線香の煙
どこからか聞こえる微かな花火の音
どこか切なく 懐かしい、いつかの夏。
人生を80年とすると夏は80回しか来ない。
そして同じ夏は二度と来ない。
このフレーズを目にした事、もしくは耳にした事がある方は多いのではないでしょうか。
私は何回も目にしているのですが、つい最近目にした際、夏を題材にした文章を書きたいと思い、この文章を書きました。
私はこれを書いている時、小学生の頃の夏休みを思い出しました。
読んで下さった方たちが思い出す「夏」
きっと一人一人違うけど素敵な「夏」なのではないでしょうか。