やっぱり幼なじみは欠かせないよね
やあやあ、どうも。みんなのアイドル祥吾だよ。
俺が能力を配布してから早一週間。ニュースでは人類はついに進化したとか言って盛り上がってます。
「祥吾ー!早く起きてご飯たべちゃいなさーい!」
おっと、母さんが呼んでるみたいだ。
「もう起きてるよ。今日のご飯はなに?」
「あら珍しい。あんたがすんなり起きてくるなんて。今日は煮魚よー。」
そう言いながら母さんは一点を見つめ集中し始める。すると床に直径1メートルほどの魔法陣が現れる。
そしてその魔法陣が光を放つとそこには人の形をしたワンちゃん。まあ、コボルトなんだけどさ。コボルトが3体立っていた。
「じゃあ今日もお手伝いよろしくね!」
見ての通り母さんは魔物召喚系の能力に当たったみたいで能力が分かってからはこうやってコボルト達と家事を分担している。
「ほんとあなた達が居ると家事が捗るわー。」
母さんが楽を出来てる見たいで能力を配布してよかったと思う。
コボルト達も褒められて嬉しいのか「ワフッ」と返事をしている。
「祥吾!そろそろ学校行く時間じゃないの?」
そういわれて気づいた。今8時だ。
「まじかよ!ちょ!、いってくる!」
いや、能力使えば一瞬なんですけどね?
皆にはある能力でとおしてるからテレポートとか使ってるところ見られるとめんどいんだよね。だから歩く。いや、今日は走る!
「ふぅ、なんとか遅刻せずに済んだ。」
校門が閉まる20秒前にギリギリ滑り込めたから良かったものの、あそこで間に合ってなかったら男子トイレにでもテレポートしようかと思ったよ。
「あら、祥吾がこの時間に来るなんて珍しいわね?」
「ん?おぉ、俺の幼なじみで身長155cmしかない童顔でショートカットの巫 恵じゃないか。」
「誰に説明してんのよ。」
「いや?向こうの人?」
「私に聞かれても…」
教室に入るとすぐに話しかけてきたこの幼なじみはいつも俺のことを気にかけている。ぶっちゃけ俺のこと好きなんだと思う。
「そういや恵は能力分かったのかよ?」
能力が発現して混乱が大きかったため学校が昨日まで休みになっていたのだ。
「わたし?わたしはねー、身体強化系の脚力強化だったわ!レベルは3よ!」
ものすごくウキウキしながら言われても…。レベルは1から5まであるのでちょうど真ん中みたいだな。
「そういう祥吾はどうなのよ?」
「俺はなー…」
俺の能力は…。
読んでくださりありがとうございます。
やっぱり幼なじみは偉大ですね。
このキャラがどう話に絡んでくるか考えてると眠くなってしまうのであまり出てこないかもしれませんが幼なじみは欲しかった!
と言うことで今回はここまで、また次話で、お会いしましょう。