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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第3章 ウォームと初対戦
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-3-

「光、今からの戦いは訓練じゃない、命がけの戦いだ。気を引き締めて、俺か鈴の指示を聞け」

「ハイ、分かりました」


 いつもとは違う、緊張した顔で話す亮夜に、光の気持ちも引き締まった。

 亮夜は車から降りるとトラックの荷台から日本刀を取り出し、自身の腰に納める。


 鈴は革で出来た指無しの手袋を両手に嵌めると、両手足を軽く振る準備運動をした。


 光は日本の警察が使っている、ニューナンプ短機関銃を右手に持った。

 そして準備の整った3人は、亮夜を先頭にウォームのいる場所へ移動を始めた。


 ウォームが出現したのは、古い一軒家が並ぶ住宅街。

 2体のウォームが壊した住宅からは小さな炎が出ているところもあり、悲惨な状況が3人の目に映った。

 壊れた家の中を、駆けつけた警官や自衛隊が確認している。


「犠牲者が出ていなければいいな……」

 小走りで移動しながら、亮夜は小さく呟く。

 光は友人の元が襲われた時のことを思い出し、胸が熱くなっていた。


「あそこにいるぞ!」

「結構大きいわね」

 車から降りて数分後。住宅街の中にある児童公園に着くと、亮夜、鈴、光の目の前には、体長が10mもある大きなザリガニのようなウォームがいた。


 全身が赤く、大きな鋏(はさみ)のような両腕を振り上げ、キュェェェッと、甲高い奇声を上げていた。

 亮夜は左手首につけている時計のような形をした無線機を操作すると、どこかと連絡を取り始めた。


「はい……もう一体は……ここは私の班だけで対応します……」

 亮夜は無線機を切ると、鈴と光の方に目を向けた。


「ウォームは2体。1体は近くの小学校の校庭にいるので、他の班はそちらへ行かせた。ここは俺達だけで何とかする」

「了解。じゃあ、私と亮夜は直接本体を攻撃するから、光は離れたところから援護してね。決して必要以上に近づいたら駄目だからね」

「ハイ!」


 亮夜からの状況説明を聞いた鈴は戦闘体制を光に伝えた。

 3人の意思が伝わったところで、鈴と亮夜は素早く移動しながらウォームに近づいていった。


「フォルティス」

 亮夜はそう呟きながら、腰から日本刀を取り出しとウォームに切っ先を向ける。


 すると指輪が光り出し、亮夜の体と日本刀が薄い光に包まれた。

 亮夜は自分の全身が光に包まれたのを確認すると、地面を蹴って目の前にいるウォームに向かって走りだす。


 そして、ウォームに後1mまで近づいた瞬間、右足を踏み出し宙高くジャンプする。


 亮夜に目を向けたウォームは奇声を上げながら鋏の腕を左右に動かし、亮夜を捕らえようとする。

 しかし亮夜は体を捻りながらその攻撃をかわすと、ウォームの背中に回り、固い甲羅と甲羅の隙間に日本刀を突き刺した。


 キャベツに包丁を突き立てたようなザクッという感覚が、刀を通じて亮夜の両手に伝わる。

 体を刺されたウォームは、一層大きい奇声を上げながら、体を激しく動かす。


 ウォームの背中にいた亮夜は日本刀を抜くと、素早く地面に降りて次の攻撃をするために体勢を整えた。


ご閲覧ありがとうございましたm(__)m

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