表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第2章 討伐隊入隊
12/101

-5-

「この階と、下の階は男女共用の娯楽とフリースペースだ」

「カラオケとかボウリング場まであるんですね」


 エレベータを降りて、扉の横にある『館内案内図』を見ると、最上階には「ボウリング」「ミニシアター」「カラオケ」「ゲームコーナー」などがあり、その下の14階は、「マッサージルーム」「フリースペース」「相談室」などがあるようだ。


  寮棟は地下1階が男女それぞれの「大浴場」、地上1階が「出入り口」と「外部者の受付」、2階が「討伐隊員用事務局」、3階から11階までが「討伐隊員の宿舎」、12階が隊員全員が集まることが出来る「ホール」、13階がバイキング形式の「食堂」、そして14階と今、光と亮夜がいる最上階の15階が「娯楽施設」になっていた。

 亮夜の話によると現在この寮棟には、男女の討伐隊員と事務員を合わせて約180名近くが生活しているそうだ。


 どの遊び場も男性と女性が混ざって、ゲームやボウリングを楽しんでいるように見える。

 隊員は男女どちらとも、白いTシャツに迷彩柄のズボンか、上下共迷彩服を着ているが、ラフに着こなしていた。


「今日は案内が優先で時間が無いが、後日、訓練の後にカラオケでも体験してみるか?」

「いいんですか! 俺、訓練頑張ります!」


 まだ知り合いのいない光は、亮夜から掛けられた言葉が嬉しいのか、喜びの声を上げた。


「そうしたら一旦部屋に戻って、今度は各階にある共有施設に案内する」

「はい、分かりました」


 光と亮夜は自分たちの部屋に戻るため、男性専用の水色の扉のエレベータの方に移動を始めた。その時――。


「亮夜、こんなところで何をしているの?」


 亮夜と光の背後から高めの可愛らしい声が聞こえてきた。

 その声で亮夜と光が振り返ると――そこにはショートヘアで光より僅かに背の高い、顔立ちの整った女性が立っていた。


りんか……派遣先から帰ってきたのか……っておい、くっつくな」

「もう、メールしたじゃん~。見てなかったの?」


 鈴と呼ばれた女性は亮夜の左腕に、自分の両腕を絡めて甘えるように擦り付ける。

 亮夜は左腕を解くことなく、自身の右手を頭に当てて、顔を左右に軽く振りながらため息をついた。

 その様子を見た光は、しばらく固まっていたが気持ちを落ち着かせながら質問をした。


「神堂さん、その綺麗な人は誰ですか?」

「こいつは朝倉鈴あさくらりん。女性討伐隊員で、俺の……恋人だ」

「えぇっ!? こんな綺麗な人が、ですか?」

「もう、『綺麗』だなんて。イイコだわ。フフッ」

「あ、あの、俺、今日から討伐隊に入った、輪鳥光わとりこうです」


 光からの質問に顔を赤らめながら鈴を恋人だと紹介する亮夜に対して、鈴は光から『綺麗』だと言われて上機嫌になっていた。

 学校の同級生とは違う、年上の女性を見た光は、緊張しながらも自己紹介をした。


ご閲覧ありがとうございましたm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ