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無題  作者: ナイキ
『題名探しという物語』
7/20

七書目『無題とはもう言わない。書かない。思わない』

我ながら、無駄に退屈な人生だったな。

いつからだろう、親と視線が合わなくなったのは。

いつからだろう、友達と呼べる人間が周りから居なくなったのは。

いつからだろう、人生が傾き始めたのは。


「ハッ!?」


体を起こし回りをみわたす。


「生きてるのか?」


体に痛みは一切無く。これといって問題なかった。

もちろん、自分は家に居る。しかし、少女は居なくなっていた。


何だったんだろうか。夢だったのか。

まあ、出来すぎた夢とは思うがとりあえず起き上がろうかな。


「あ、、、」


気がついた。テーブルの上にはオレンジジュースの飲みかけが置いてある。

まさか、、、あれは夢じゃなかった?


いや、そんなまさか。なら、どうして僕は生きているんだ。

そんなことを考えていると、なぜだか体が震えてきた。


「頭が働かねえじゃねえか!!」

「当たり前だろーがボケ」


!!!?

なんだ!どこから声が!?


「ここだよここ」

振り向くと、夢であって欲しかった自称幽霊がいた。


「なんなんだ、お前は。さっき、僕を撃ったろ?」


たしかに覚えてる。確実に心臓に当たった。激痛がはしると同時に意識が薄れたが、それは覚えている。


「あー。これか?これは『虚銃こじゅう』だ。人の生身を撃ち抜き、『霊体れいたい』を抜き出す武器だ」


「なんだそれ。新しい厨二病患者か?」「あーもう、まどろこっしいな。紙に書いてやるから紙とペンだせ」


仕方なく、机からペンと白紙を取り出し少女に手渡す。

なんだか、長々しく書いている。

そして、一時経つと手を止めた。


「はいこれ」


・世界には『れい』と言うものが存在する。人間が死ぬと稀に生まれる者

・ある日、『規則を破るノンルーラー』という者が現れ、それを倒す事を霊たちに求められた

・上記の敵は、『神正器しんせいき』という武器でしか倒せない

・規則を破るノンルーラーを倒すと、人間に戻ることができる

・霊には三つの位が存在して、おう武人ぶじん召霊しょうれいと決められている。強ければ、上の位に上がる

・霊には三人の統率者がいる。地の霊。海の霊。心の霊

・ノンルーラーに殺されると、二度と意識を保つことができず、存在ごと消される


以上



「、、、え?こんなの信じろと?」「まぁすぐにわかるよ。あ、あと霊体になった状態では一般人には見ることができないし。さわることもできないよ。物だけ触れるんだけどさ」


こんな、訳のわからない以上事態にたいして自分はなぜか少し、ワクワクしていた。

だって、もう人の目を気にしなくていいのだろう。

責任を押し付けられることも、面倒なこともすべてなくなるのなら。

「わかった。僕は、受け止めよう。君を殺したのは僕なんだ。もう一度、生き返してやる」


そして、僕はここから人生を改めよう。

この少女と共に。


「非日常を始めよう」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







と。こんなものかな。どうかな、プロローグ的な物の完成さ。

そして、ひとつ思い付いたんだ。


「この物語に無理矢理題名をつけるのなら、『始まりの物語』とつけたい。」


物語というには不可欠なものがたくさんある。

僕にとってのノンフィクションは、皆にとっては100%フィクションでしかない。


最初に、題名などない。あらすじなどないとは謳ったが。


しかしやはり、僕が書く此れには題名をつけ、あらすじらしきものをどうしても書けるなら書こうとおもう。



だからこその。


『始まりの物語』だ。

ここから物語を始めます!


楽しんでもらえると幸いです!

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