隣
会いたい。隣が寂しい。
会いたい。
昨日まで笑っていた。昨日まで隣にいた。
昨日まで元気だった、一緒に笑っていた。隣に、いた。
昨日も、手を降って「バイバイ!!」って言って、走って部活に行ってた。
移動教室も、昼休み遊ぶのも、班も、給食も、いつも一緒だった。
なのに・・・・ビルから落ちた?意識不明の重体?
なんで?昨日まであんなに一緒に笑っていたのに?嘘だ、ウソだ、ウソダ、うそだ。
泣くことしかできない、笑うこともできない、放心状態だった。
だけど、クラスの人に迷惑も心配もかけたくなかったから、作り笑いを浮かべていた。
けど、部活の人は全員が作り笑いって気づいていた。「作り笑い気づいてた?」「分かってたよ~いつものアンタじゃなかったし。つくってたでしょ?」「そーそー!顔に出やすいよね!!」「アンタガが悲しんでたら、あの子も悲しむし、起きないよ?大丈夫。きっと戻ってくるから。」
本当は・・・作り笑いって気づいて欲しかった。
気づいてくれて、ありがとう。慰めないで、ありがとう。
ずっと、待ってるよ。アンタの事を。帰ってくるまで、戻ってくるまで。
必ず、帰ってくると、戻ってくると、信じて。
貴方の仲のいい人が、いつも隣にいる人が突然いなくなったらどうしますか?
いつも笑っている人がいなくなったらどうしますか?
考えられないでしょうが、少し考えてみてください。恋人が友達が家族がいなくなったら・・・
隣が寂しくなります。胸のモヤモヤが晴れません。頬の筋肉を上げて、笑うのが辛くなります。
気を抜いたら、涙が零れ落ち、全てが滲みます。現実から逃げたくなります。現実さえ滲んでしまえと思います。昨日に戻りたいと願います。
だけど、だから、だからこそ、目を逸らさずに、逃げないで、現実を見なければいけません。
私は、願って、祈って、帰るのを、戻るのを、待っています。
戻ってきたら、笑顔で、泣いて飛びついて、「おかえり。よかった・・・」っと言います。
もう一度、聞きます。
貴方の大切な、隣の人が、突然いなくなったらどうしますか?