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迷探偵の暇潰し  作者: ジョシュー
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暇潰し 1の怪 問題編

「あるトンネルで、ひったくり事件が発生しました。


被害者は26歳、ヒールを履いた女性。


汗を拭いたのか、化粧が崩れている。


近所のホームセンターから


右手にカバンを持って、帰り道を急いでいた所


後ろから車道を走ってきた黒いレインコートの人物に、カバンをひったくられました。


カバンの中身は


筆記用具、スケジュール帳、車の鍵、財布など


時刻は、14時ごろ


容疑者の身長は、165cm前後


中肉中背、男性


トンネルを出る直前に、ひったくられ 顔などは判別できなかったそうです。


幸い自宅の鍵や貴重品は、服のポケットに入れており無事でした。


その他の持ち物は、特になし。


女性が服のポケットから出した財布の中には、近所のスーパーのレシートも入っており


買い物した時刻は、13時46分となっていました」




「基本情報は、このくらいです。この事件の容疑者を、推理して下さい」


師匠は真剣な表情で、空のキセルを吹かす。


「・・・ふむ。いくつか質問をしても、いいかな?」



「はい。大丈夫ですよ」



「一つ、ひったくられた女性は、トンネルで走っていたのかな?


二つ、この情報は、ひったくられた女性の証言のみが元になっているのかな?


三つ、ひったくられた女性の服のポケットに入っていた財布は、その女性のものかな?


四つ、三つ目の質問の財布に入っていたレシートは、何を買った物だったのかな?


五つ、レシートの持ち主は、宅配サービスを利用したのかな?


と、これくらいだろうか」



「了解しました。では、順番に


一つ、女性はトンネルを走っていました。


二つ、この情報は、ひったくられた女性の証言のみを元に作られています。


三つ、女性の服のポケットに入っていた財布は、その女性の物でした。


四つ、レシートには5㎏の砕石、#3000のブルーシート、軍手5枚組、作業用ヘルメット1つ と書かれていました」


僕の応答を聞いて、師匠は呆れた様な顔でキセルをテーブルの上に置いた


「つまらないな。暇潰しにもならないよ」



「すみません。即席だと、これが限界です」


僕の返答に、ため息を一つ吐くと


師匠は、暇潰しの答えを言い始めた。

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