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多分いつかmaybeこの話は修正すると思います

 


「耀くんおはよう」

「おはようございます」


 真由美に脅された翌日、いつも通りの時間帯の電車に乗り、琉花たちと合流する。

 入学してまだ日は浅いがもうこれが日常になってきた。


 二人に昨日話した内容を話そうと考えたが、周りに人がいるときに話す内容ではない。

 一応会話アプリも考えたが直接話した方がいろいろと言い合えると思うので、連絡はしなかった。


(となると、昼休みに三人で集まれる場所がいいな)


 三人で集まると、またおかしな噂などを流されるかもしれないが、昨日教室に三人で弁当食べたから今さらだ。


「今日昼休みに少し話したいことがあるんだがどこかで集まれるか?」

「それはいいけどもしかして話しづらいこと?」

「まぁな」

「どこに集まろうか?」


 他の人に聞かれない場所がいいんだが、俺は知らない。

 そのことを素直に伝える。


「なら昼休みまでに探しておくね。ゆいちゃんも何かいい場所がないか?クラスの人にでも聞いてみて」

「わかりました」




 そしてやってきた昼休み、琉花が俺たちの教室にやってきた。


「場所が見つかったからそこに行こう」


 俺と結奈は琉花に案内され、一つの教室に案内された。

 誰もいない教室で施錠もされていなかった。


「よくこんな場所見つけたな」

「あやなちゃんが教えてくれたんだ。あやなちゃんは昨日写真で見せたことだよ」


(音無あやな・・・)


 真由美が接触は避けた方がいいと警告を促すほどのやばい女。

 俺も詳しくはしらないがおそらく俺との相性は最悪だろうな。



「それで俺達と同じで入学して間もないそいつがどうしてこの場所を知ってたんだ?」

「私も気になって聞いてみたんだけど、{ただ知ってるだけ}としか言ってなかったよ」


 本人がそういうから琉花も深くは聞かなかったようだ。

 やはり不気味な女だ。


 周りの机を合わせて、三人で向い合せに座る。


「はい、今日の弁当」


 俺は琉花から手作り弁当を受け取る。

 なんでも毎日作るからついでに俺の分も作ってくれるそうだ。


「それで話っていうのは」


 瑠花は弁当をおいしそうに食べながら尋ねてくる。

 結奈も弁当を頬張りながら視線を俺に向けた。


「お前らが今住んでいる場所は瑠花の叔父が住んでいた家ってことでいいよな」

「うん」


 俺がそのことを知ってることに疑問はないようだ。こいつらの事情を知っているからついでに知っていることだと思っているんだろう。



「その家は今は不動産の物になってるのは知ってるか?」

「え、そうなの」

「つまりお前らは不法占拠ってことになる」

「・・・それはまずいね」


瑠花たちは箸を止め、深刻な面持ちで話を聞く。


「今はまだ不動産のやつらが気づいていないからなんとか暮らしているけど、ばれたら面倒なことになるのはわかるよな」


 未成年で二人で暮らしていて、身元保証人もいない。それに高校に連絡をされたりすると最悪、停学もありえる。

 なにより危険なのはこいつらを探しているやつらに感づかれることだ。


「だからバレる前にどこか別の場所に引っ越しておいた方がいいんだが、誰か知り合いで家を貸してくれる人っているか?」

「いないよ」


 瑠花は凛としていてだが、哀愁も秘めた声ではっきりと言った。

まぁ予想していたことだ。


「そんな人がいるならあの家を見つけるまでもないよ」

「それもそうだな」

「でもあの家を出ないといけないなら私たちは野宿するしかないね」

「瑠花を野宿なんてさせません。私がなんとかします」


 高校生の女にできることなんて限られる。結菜なら宿のために体を売るとかしそうなんだよな。

 本人が本気でそれでいいと思ってるなら、俺は止めはしない。

 だが、瑠花がそれを許容するとは全く思わない。一応釘を刺しておく。


「結菜、ちょっとこっち来い」

「え、ちょっと」


 強引に腕を引っ張り、廊下に出す。

 瑠花も俺の行動に困惑しているが止めずにいてくれた。


「こんな強引に連れ出してなんですか?」

「お前瑠花のためなら、体を売ってでも宿を探すか?」

「それは・・・もちろんです」


 少し間はあったが予想通りの答えだ。


「高校生とやれるってだけで喰いつくやつはいくらでもいるだろうからそいつらに頼れば、なんとかなるかもな」

「そうですね」

「お前が裸になってよく知りもしない男の性器を愛撫して、股を開き、男が満足するまで腰を振り続けられる。それを毎日のように繰り返し、男がお前たちを匿うことがリスクに見合わないと感じたら捨てられ、そしてお前たちはまた新しい男を探す。そして再び股を開く。少しでも男の家に住まわせてほしいために男が欲する言葉を発して男を高ぶらせる。もしかしたら男の性癖で殴られることもあるだろうが、お前はそれすらも許容して好き勝手にされる」


 俺の言葉を結菜は黙って聞いていた。その体には少しでも確実に震えが見えた。

 俺はさらに言葉を繋げる。


「お前だけならいいけど、もしかしたら瑠花にも手を出す奴がいるかもしれない。お前がそれを阻止したくても瑠花が容認すれば男は瑠花も貪るだろう。お前だけの犠牲を瑠花が許すとは思えないしな。そして二人は体を売り、宿を探す。これを飽きられるまで続ける。 

 お前は体を売ってでも宿を探すと言ったがこれでいいんだよな」

「いいわけありません!」


 瑠花が悲鳴のような大声で言った。

 あくまでこんなのは俺の想像に過ぎない。しかしそれでも結菜は自身が受けるかもしれないことを頭に浮かんでしまった。


「瑠花に手を出させはしません」

「それは無理だ。お前がどれだけ強いのかはしらないが腕力にものをいわせるのは無理だ」

「私はできます」

「たとえ強くてもお前がそのときいる場所はどこだ。お前と向かい合っている男の家だろ。どこに凶器があるかお前はしらないが男はすぐ取り出せるだろうな」

「それでもやります」

「もう一度言う、無理だ。たとえ一度凌ぐことができたとしてだ、次はどうするんだ?また新しい男を探すのか。危ない目にあっても同じことを繰り返すのか。そんなのはただの馬鹿だ」


「それに、琉花にばれたら絶対に止められるぞ。ばれないようにするってお前は言うんだろうが、疑われるのは間違いない。いずればれて一番悲しむのは琉花だぞ。自分のために身を売っていたなんて結奈を許せないんじゃない、そんなことをさせてしまった自分を絶対に許さない。そこんとこよく考えろ」

「・・・」


 結奈はしばらく黙った。

 やがて、短いようで長い時間の沈黙を破り、ゆっくりと震える唇を動かした。

 涙腺からポロリと涙をこぼしてこう言った。


「琉花と私を助けてください」

「ああ、まかせろ」


 ようやく聞きたい言葉が聞けた。その言葉だけで十分だ。









「これから先の話は瑠花も交えてやろう」


 結奈の涙が止まるまで廊下で二人で時間を過ごす。


(参ったな、俺はこんなやつにキスを要求したのか。罪悪感でいっぱいだな)


 やがて教室に戻り、話を再開した。





自分でしっくり来ていないから修正すると思います

温かい目で見守っていただけると幸いです

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