第2章第21話「悪夢の開幕」
1月1日 午前時50分 法廷控え室
いつもなら家で年を明けるのだが無実の罪で逮捕され、裁判がこれから始まるのである。
るな「アンタ、とんだ災難だったわね。うちに弁護士がいなかったらどうなっていた事か…」
夢麻「すみません…」
なお「まぁ、昨日も言ったかもしれないけど、今度ばかりはアタシ達もどうにかできないから、顧問弁護士に任せとくから」
夢麻「そういえば優香ちゃんは?姿は見えないけど?」
のん「あまり心配するから今はりおお姉ちゃんとユウリ達と一緒にソプラに居るから」
夢麻「そう」
なお「この裁判で無実にできなきゃ、夢麻だけじゃなく、天魔堂の今後が影響するからね」
しゃる「この間ゲームが発売されたばかりだし、当然マスコミも傍聴席に大勢いるはずだよね」
るな「どっち道無罪勝ち取ればいいでしょ!そうすれば名誉挽回だから」
のん「簡単に言わないでよ」
すると、係員が来た。
係員「そろそろ時間です」
なお「わかったわ。後は弁護士に任せといて」
なおはのん達に向いた。
なお「アタシは傍聴席にいるから。この裁判、多分普通じゃないから。るなとしゃるは万が一の為に外で待機して。のんはここに来るときに言った通りに」
のん「わかったわ。お姉ちゃん達気を付けといてね。勿論夢麻も」
そう言って4人は引き換え室を出た。
夢麻は不安に思いながら法廷室に入った。
…そういえば聞き忘れたが、顧問弁護士ってどんな人だろうか?
夢麻は被告人席に座り周りを見渡した。
傍聴席にはなおがいるが、しゃるの言った通り、大勢のマスコミもいる。
検察側の席は昨日自分を取り調べた桃山ユズがいる。…検事だからいても当然か。
対する弁護側は……いない?
まさか遅刻?
そう思っている内に裁判長が着席した。
裁判長「これより、加納夢麻に対する裁判を始めます。…っておや?弁護側は誰もいませんが?」
ユズ「いなくて当然です。被告は人1人命を奪った罪人。そんな人間を弁護する人は調べた限りいません」
え?弁護士がいないなんて!?そんなの聞いてない!なおはいるって言ってたけど!?
夢麻はなおの方に顔を向けると、なおは「心配するな」との表情で返した。
ユズ「裁判長。これ以上は時間の無駄です。判決を」
裁判長「うむ…。弁護士が不在じゃ仕方ありません…。ではこの裁判は…」
バンっ!
裁判長の声が遮られるように扉が大きく開いた。
???「あぁ~始まっちゃってるよ。ナルホド君のせいで遅刻しちゃったじゃない!」
???「仕方ないでしょ。来る途中で心臓の発作で倒れたお婆さんを病院まで送らなきゃいけなかったんだから」
高校生ぐらいの少女が青いスーツを着た若い男性に引っ張られ、弁護側の席に着いた。
???「え~遅刻して申し訳ありません。弁護側は準備完了しています!」
あれがなおの言っていた弁護士?あの弁護士どこかで見たような?
ユズ「ま、まさか貴方は…裁判で多くの事件の真相を追求し無実である被告人を無罪にした弁護士の…」
???「こうして対面するのは初めてですね桃山検事。改めて、弁護士の『成歩道竜一』です」
成歩道竜一。TVで見たことある。検事のユズの言う通り、裁判中に事件の真相を明かし、真犯人を見つけ被告を無罪にしたと言う剛腕の弁護士だ。…度々抜けた所があるが…。
こんなすごい顧問弁護士がいたなんて全然知らなかった。
ユズ「被告人に弁護士がいないって聞いたハズだけど…まさか貴方を雇っていたなんて。どこで知り合ったのですか?」
ナルホド「彼女のなおの依頼で弁護を引き受けました。依頼人は名前を伏せてほしいと申されてその依頼人は誰なのかは省かせていただきます」
ユズ「…まぁいいわ。どこの誰が依頼したのかは知らないけど、彼女が有罪になる確率は100%。貴方の初めての敗因になるのだから」
ナルホド「それを決めるのは貴女ではなく事件の真相です。それを明かす役目は我々なのです。桃山検事」
ユズ「いいでしょう。いずれその発言は後悔することになるわ…」
こうして、加納夢麻をめぐる裁判が始まった。
これを投稿する時に、偶然初登場キャラの元ネタが20周年の年だと
気付いた




