第2章第17話「改心と色黒の男」
同日午後9時 出版社 編集部
全員帰った出版社に、こそこそしている者がいた。
編集長「今度の話のプロットはこれか。これを別の出版社に流せば、またギャラが入るな」
それをカバンにしまおうとした時だった。
???「そこまで落ちぶれるとは、呆れて物が言えんわ」
編集長「だ、誰だ!?」
ライトを照らすと、2人の女性が立っていた。
編集長(女?どうやって入り込んだんだ?)
アロマ「お主が主犯だな。脅迫まがいをしマンガを改変させ、私腹をこやしているのをわかっている!」
編集長「な、何を証拠に!?」
ミカ「証拠ならアロマが全部もってるの」
アロマは懐からビデオカメラとボイスレコーダーを取り出し見せつけた。
編集長「そ、それは…!」
編集長は直感した。女2人がそれらで何をする気かを。
アロマ「まぁ。お主がこれから言う条件をのめばこいつを渡しても構わんぞ」
編集長「…金か?いくらほしい?」
アロマ「誰も何を要求するとは言ってないぞ。ナオの流儀で言うならゲームをしようではないか」
編集長「ゲームだと?」
アロマは懐から2枚のタロットを取り出した。
アロマ「この中に悪魔のカードが入っている。それを引いたらお主には悪魔の罰が訪れるであろう。引くか引かないかは自由だ」
編集長「くだらない。俺は運が良いから当たりを引き当てるなんて…」
タロットを1枚引くと、描かれていたのは悪魔のカードだった。
編集長「なっ!」
アロマ「主の負けだ」
編集長「おいよこせ!」
アロマからもう1枚のタロットカードを奪い取り確認すると、悪魔のカードだった。
編集長「ふざけるな!両方悪魔じゃないか!」
アロマ「我はこの中に悪魔のカードが入っていると言っただけだ。当たりがあるなんて一言も言っておらん。そんな自分勝手な思い込みで私物化するおぬしには罰を与えよう」
突然床が開き、編集長が真っ逆さまに落ち、真下には得体のしれない化け物がおり、飲み込まれてしまった。
次の日の朝
出版社の前に地面に渦巻く編集長。
編集長「怖い。怖いよぉ~~」
通行人や社員達がその様子を唖然で見ていた。
♡GAMEOVER♡
2週間後の午後 喫茶『ソプラ』
竜二郎が食材の買い出しに行っている間に葵は店番をしていた。
お客は1人もいないので今週のサイボーグガールズを読んでいた。
葵「やっぱりサイガーはこうでないと」
サイガーを始めとしたいくつかの作品はここ数週間の話は夢落ちとして無かったことになっており、無事に主人公はボスと戦い始めた。こうなっていることからのん達の改心が行われていたようだ。聞いた話では、改心された編集長達は雑用係に降格されて毎日トイレ掃除をされているようだ。最後らへんに気になるような事を言ったような気がするが。
葵「今度ばかりはのん達に感謝しとかないとな」
自前のコーヒーを飲んでいた時だった。店の扉が開いた。
男性だが竜二郎ではなく1人のサングラスをかけた色黒の大男だった。
葵「あ、いらっしゃい」
男「ほぉ。古臭い店にしちゃ、若いねぇちゃんが店長とはな」
葵「ただの店番です。マスターは買い出しに出掛けてます」
男「…まぁいい。コーヒーのブラックを」
葵は豆を炊き、コーヒーを出した。
男「んん。悪くないなこの味。さすがはナオ・グリーンスカイの妹が見込んだ女だな水無月葵」
葵「それはどうも」
コーヒー豆のビンを棚に戻したときに疑問がわいた。
葵「アンタ、どうしてアタシの名前を?名乗ってないけど。それに、なぜなおの事を?」
男はコーヒーを飲み干し、お代を出した。
男「あいつとは似た商売をしているんだ。近々あいつに挨拶しにこの地に来たんだからな。あいつに伝えとけ。『ロダンが例のブツを手に入った。近々会いに行く』って」
ロダン?この男の名前だろうか。
それを言うとロダンは店を出た。
ここまでの物語をセーブしますか?
はい⇦
いいえ




