第2章第13話「異変?」
葵の読んでいる少女向け週刊漫画雑誌『ガールズフラワー』に掲載されている漫画『サイボーグガールズ』の内容に疑問を感じていた。
『サイボーグガールズ』(通称『サイガー』)は、近未来の世界を舞台に、サイボーグに改造された少女達が、人類を守る為に他のサイボーグ達と戦うバトル漫画である。
少女向けの雑誌には似合わなそうな内容だが、改造された少女の心境と友情、謎の美少年との恋、戦闘の度に流行に合わせておしゃれな戦闘服を着ている。女性読者には好評で、コミックスは現在12巻発売され、アニメ化企画も実行されている。
…そんなサイガーだが、この数週間何だかおかしくなってきている。
敵のアジトのボスの部屋に乗り込み、いよいよボスと戦うかと思われたが、次の回ではなぜか全員水着姿で野球をやり始め、普段クールで無口無表情だが美少年に出会ったことで少しずつ恋心を含めた感情を芽生えてくる主人公がゲストの少年にこんなあり得ないやり取りをしていた。
主人公『意思を持った強い石!ハイ!アルトじゃーないと!』
少年『それって、意思と石をかけてるんじゃ?』
主人公『お願いだからギャグを説明しないで~!』
…どこかで見たような安い漫才をやり始めてしかもご丁寧に漫才の会場で行なって。
…これらだけじゃなく他にもおかしな所が数えきれないくらいあるのである。まるで作者が変わったような。
……これは関係ないかもしれないが、この雑誌の他の漫画にも似たような状況になっているらしいとSNSで噂を聞いたがが、それらは葵は読まないので違いはよく分からない。
数週間前に一体何があったのであろうか。
すると、「カランカラン」と店の扉が開いた。
のん「やぁ葵」
るな「夕食に名物のカレー食べに来てあげたわ」
入ってきたのは天魔堂の(一応)上司である「中野のん」と「赤城るな」だった。
葵「ビックリしたじゃない。いきなりアポ無しで来て」
るな「どこでカレーを食べようが勝手じゃない」
葵はため息つき、キッチンに入りカレーを煮込み始めた。
葵「2人ともカレーでいい?」
のん「それとオレンジジュースを」
るな「アタシはリンゴジュース」
少したってカレーとオレンジジュースとリンゴジュースを出した。
のん「そういえば店長の竜二郎さんは?」
葵「有原姉妹と一緒に出掛けているわ」
るな「そういえば末っ子のここは来月に学校に入れる位明るく元気になったって聞いてたわね」
葵「最近は休みの日に無理やりゲームに付き合って、結構うまいみたい」
のん「ふ~ん」
…そうだ。最近サイガーの様子が変だからこの事を2人に相談しよう。
葵「ちょうどよかった。相談したいことが…」
すると、「カランカラン」と扉が開いた。
???「じゃまするぞ」
のん「貴女達は、アロマ・ブラックにミカ・ホワイト!」




