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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
第2章第3ステージ「サイガー」
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第2章第12話「夏休みの休息」

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始めから

オプション





8月8日午後1時 喫茶『ソプラ』


1階の喫茶の流し台でエプロンを着て皿洗いをしている葵。


葵「これでいいか」


拭いた皿を棚に戻し、次の皿を洗う。


竜二郎「洗い物を終わったら冷蔵庫の食材を確認しといてくれ」


コーヒーを炊きながら葵に頼む竜二郎。


葵がここに住み込んでから家賃代わりに喫茶の手伝いをしており、今日は仕事休みで常連の老夫婦の接待をしていた。


すると、上から在原姉妹の末っ子のここが下りてきた。


ここ「りゅーじろー。私、ここに行きたい」


竜二郎「あぁ?」


チラシを見せつけてきた。


「ピカキュアヒロインショー!」


デパートで人気アニメのヒロインショーが今日やっており、これに見に行きたいようだ。


竜二郎「そう言えばお前の姉さん達もそんなことを言ってたな。…普通は義姉たちと3人で行けって言いたい所だが、方向音痴のお前達にはちょっと危ないからついてってやるよ」


竜二郎は葵に顔を向けた。


竜二郎「ちょっとこいつらを連れて出かけてくるから店番頼んだぞ。もし遅くなるかもしれないなら店閉めといてくれ」


葵「分かったわ。今日は羽を伸ばしていいから任せといて」


竜二郎「頼りになる居候だな。頼んだぞ」


10分後、4人は出かけていき、今店の中にいるのは葵と老夫婦の3人だけだった。


壁にかかっているテレビにはニュースがやっていた。


キャスター「…以上、連続ネット中傷事件の続報でした。容疑者達は『天使と悪魔達にゲームに負けて殺されるところだった』と意味不明な供述していますが、どう思われますか?」


コメンテーター「罪を軽くするために自分を異常者と思わせる為のデマでしょう。この手の者はよく使うことです」


キャスター「ですが、似たような供述をした事件がここ数年、何度も聞いたことありますが、それもデマでしょうか」


コメンテーター「天使や悪魔はともかく、『天使と悪魔の翼を生やした』何て聞いたこともありません。ネットでそのようね都市伝説か何かで知ってそれが拡散でもしたのでしょ」


キャスター「なるほど。おっしゃる通りです。…CMの後は、最新のグルメを紹介します」


このニュースを見た老夫婦は口を開いた。


老婆「どううなってるのかしらねぇ。ほら、1年前の今頃もあったじゃない?何と言ったっけ?ほら、有名な社長の」


老人「あぁ、水無月って言ったっけ?」


老婆「本当に天使様達がいるなら、悪い人達を懲らしめたでしょ?天使様達は悪くないじゃない」


老人「そうかもしれんが…」


老婆は葵の法に向いた。


老婆「ねぇお姉さん。貴女も思うでしょ。天使様達は悪いことしてないでしょ?」


葵「まぁ…当然といえば、当然じゃない?」


老婆「ほらみなさい」


老婆は時計を見た。


老婆「あら、もうこんな時間。そろそろ帰りましょう」


老人「おお、そうだな。ごちそうさん。代金はここに置いていくよ」
















同時刻 検事室


検事の桃山ユズは、先日の中傷事件の資料を見ていた。


ユズ「今まで警察は見る気もなかったのに、大勢が自首するという事態が発生したからやむ得なく捜査することになるなんて。…ここ数年で自供され続ける天使と悪魔…」


ユズは数日前に自宅で姉妹たちと夕食食べてた時を思い出した。

















ユウリ『なぁ姉ちゃん達。もし、この世に天使と悪魔が存在して、人間達を助ける事をしていると信じたら、姉ちゃん達はどう思う』


ユズ『何よ急に?』


キザクラ『ニュースであのデタラメな供述の事を知ったのね。あんな事を本気で信用するなんて…』


ユウリ『もしもや!もしも!…で、どうなん?』


ユズ『…方法によっては取り締まるわ。仮に存在してもあんなになるまで自白に追い詰めるのは、脅迫とかわらないわ』


キザクラ『そうね。場合によっては、犯罪者とかわらないわ』


ユウリ『……』


ユズ『どうしたの?』


ユウリ『いや、何でもない』














ユズ「あの子…。影響なければいいけど…」

















同日夜7時30分 喫茶『ソプラ』


もうお客は来ないし、そろそろ店じまいしようか。


そう思いながら葵は漫画雑誌のページをめくる。


未だに在原親子は帰ってこない。


どんだけ時間かかっているだろう。どこかで食事をしているのか。


そう思いながらページをめくる。


葵「…?何だ?『サイガー』、今週も面白くないわ?」

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