第2章第9話「ルドール・ハルトマン」
6月12日 日本時間午後8時14分 P3会場
天魔堂が開発したゲーム「NEWLANDクロニクル」の発表を大絶賛で終え、帰り支度をしていた。
アンジュ「結局何にも起きなかったわね」
なお「まぁ何も起きなかったんだからいいじゃない」
荷物を詰め終え、帰ろうとした時だった。
部屋の外にノックがした。
?「ミスカノウはいらっしゃるましょうか?」
夢麻「あ、はい。どうぞ」
中に入ってきたのは、スーツを来た男性だった。
夢麻「あ、貴方は確か、アメリカで有名なゲーム会社の…」
「ルドール・ハルトマン」
彼はアメリカの大きなゲーム会社「ビッグバンゲームズ」の3代目社長で、この会社で開発されたゲームの売り上げが1つの作品で1000万本を軽く超え、日本でも約300本販売されており、ゲーマーを含めたゲーム業界なら知らない者はいないという。
ハルトマン「貴女方のゲームプロモーションは素晴らしいです。あのような素晴らしいゲームを見るのは久しぶりです」
夢麻「あ、ありがとうございます!小さい頃から考えたゲームです!」
ハルトマン「これはこれは。その頃からの夢が現実になるといいのですね」
その言葉で夢麻は笑顔になった。
ハルトマン「発売日にはまた顔を見せますが、一つだけ言っときます」
夢麻「な、なんでしょう…?」
ハルトマン「今回のプレゼンで貴女の名前が世界中に広がります。今後は最低でもボディーガードを2人位付ける事を薦めます」
夢麻「はぁ…。わかりました」
ハルトマン「言いたいのはこれだけです。今後の貴女の活躍に期待します。では」
そう言ってハルトマンは退室した。
夢麻「ビックリした。まさかあの有名な人に期待されるなんて…」
なお「えぇ。アタシも実際に会うのは初めてだわ。さすが『ビッグゲームズ10』のひとり。オーラが違うわ」
『ビッグゲームズ10』
世界に展開する有名なゲームクリエイター達の事であり、様々なジャンルのゲームのトップが集結された称号である。2年に1度に人気投票によって入れ替わりがあるが、過去には10年間ビッグゲームズの座を保っていた者があったとか。
アンジュ「よくわからないけど、結構有名なのね」
夢麻「有名って程度じゃありません!ゲームのクリエイターなら誰もが憧れる称号ですよ!」
アンジュ「わかったわかったから!」
呆れてため息する。
同日午後10時1分 帰宅道
やっと日本に戻り、一同は解散して帰宅路についた。
アンジュはなおに頼まれて、夢麻と優香を家まで送っている。
アンジュ「全く…ナオったら、人使い荒いんだから…」
ブツブツ言うアンジュ。
アンジュ「で、後どれぐらいで着くの?」
夢麻「あそこです」
マンションに指をさす。
アンジュは入り口前まで送り届けて帰っていった。
夢麻「やっと帰ってきたね。ご飯食べて寝なくちゃ」
優香は頷き、マンションに入ろうとした時だった。
???「ちょっといいかしら」
後ろから声がし、振り向くと、スーツを着た女性が立っていた。
夢麻「あの…何か?」
???「加納夢麻さんですね?私は警視庁の『桃山キザクラ』と言います。少しお話をよろしいかしら?」




