第2章第7話「嵐前の静けさ…?」
4月10日午前11時 天魔堂 アンジュのいる客室
用意されたベッドから滑り落ちて目を覚ましたアンジュ。
何でベッドで眠っているのか一瞬疑問に思ったが、昨日なお達が出所届けを出して、出所後の当面の間の住む場所に彼女達の住むゲーム会社とやらの客室を貸してもらいそのままベッドに沈んだ事を思い出した。
起き上がって支給されたスマフォの時計を見ると、時計は11時になっていた。
よっぽど疲れてたようだ。
よく見るとメールが届いており、確認するとペーシュからだった。
『あまりにも気持ちよく眠っていらっしゃるのでそっとしときます。お昼ご飯の材料買ってきますのでちょっと留守にします』
アンジュ「…気使わせるじゃない」
そうつぶやくを、着替えをし、部屋を出た。
10階 開発室
P3用の出展データをインストールし終えたなおは、それが入ったカートリッジソフト数個を抜き取り、耐久性が高いアタッシュケースに入れた。
そこにアンジュがミルクココアを飲みながら現れた。
なお「あ、おはよう。よく寝た?」
アンジュ「おかげさまで。何やってるの?」
なお「これ?P3と言うアメリカでやる世界最大のゲーム系イベントに出す体験版のデータをインストールしてたの」
P3?ゲーム?そういえば昨夜そんな事を言ってた気が…。
なお「せっかくだし、やってみる?」
体験版の内容は、男女選べる主人公を操作して、特定のボスを倒してそのドロップアイテムを入手するクエストのようである。
ゲームをしたことのないアンジュは操作に手間取ったが、すぐに慣れた。
中盤に入ると、先輩冒険者と名乗る5人姉妹が登場した。
緑髪でリーダーの長女。氷魔法使いの次女。ツンデレな三女。ボーイッシュの四女。しっかり者の末っ子。
…この構成と外見とキャラ設定…どこかで…。
なお「誰をモデルにしているかは秘密だけど、るなは『アタシ、こんな変なキャラじゃない!』と愚痴ってたわ」
アンジュ「答え言ってるようなモノじゃない…」
その後ボスを倒し、アイテムを獲得して体験版クリアした。
その後、何やらメッセージが出た。
なお「これは後にゲーム機に本体に配信される体験版にクリア特典に製品版にアイテムが送れるメッセージよ。P3じゃ、クリアしても意味ないけどね」
アンジュ(だったら今入れるな…)
コントローラーを置いた後、ココアを飲むアンジュ。
なお「そういえば、リストに載ってあった悪人。最初に誰にするか決めた?」
アンジュ「一応ね。勿論ウィングの規制通りにブロリと2人一緒に行くわ」
リストを確認する。
なお「特に厄介なのは黒田源三と黒田和樹親子か。確か息子は虐めとネット中傷常習、父親はそのマッチポンプをしていると噂があるって調査したのんから聞いている」
アンジュ「こいつらの相手、私達に任せていい?」
なお「別にいいけど、アタシ達だけでも半数の人数相手に20日はかかるけど…」
アンジュ「私とブロリなら、半分の10日で行ける」
なお「10日!?半分で行けるって、大丈夫なの?ウィングはできるだけ大事になるなって言ってたけど…」
アンジュ「心配いらないわ。ブロリは今どこ?」
なお「今頃食堂で帰ってきたペーシュが作ったご飯食べまくってるわ」
アンジュ「じゃあ私も食事するわ。食べ終わったら出発するから」
そう言ってアンジュは食堂に向かった。
アンジュ(アイツのマイパートナーの人間…、確か加納夢麻って言ったっけ。虐められた親友を庇った代償に不幸な運命を辿ってしまったって…)
4月20日午前10時12分監獄塔所長室
ウィングは書類の記載をしていると、所長室の門の外からノックがした。
慌てた職員が入ってきた。
ウィング「なんだ?そとでようけんいってからはいるようにとなんども」
職員「た、大変です!すぐに人間界の新聞を!」
ウィングは疑問に思いながらモニターを出すと。
号外!悪人達連続凶変事件
有名人から政治家まで大物が突然の悪行の告白
裏で違法賭博や賄賂、資金の着服やマッチポンプなどが明らかに。
何故隠蔽した罪を告白したのかは不明だが、全員極悪の大男と美女に襲われたと意味不明の供述をしている。
ウィング「できるだけおおごとにするなっとくぎをさしといたのに」
深くため息をつく。
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