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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
ステージ13「レッテルと幻影そして契約」
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第66話「意識の中の世界決着」

なお達は羽根を全部切り落とし、体制を立て直した。


なお「さて、どうする?あの巨体じゃ攻撃が当たりやすいと思うけど、あの羽根が厄介なんだけど」


亜子「そこは私達に任せて。みんなは私達の言うとおりにして!」


そう言うと、有原姉妹としゃるは詠唱をし始め、なお達にバリアみたいなものが張られた。


羽根がそのバリアに触れると、燃えだし、地面に落ちた。


巫女「遠距離の守り(バレットシールド)を張っておいた。それならあの攻撃を気にせずに済むから」


葵「なら助かるけど、それからどうするの?」


しゃる「りお姉さんと優香ちゃんを守って!2人がカギになるから」


2人は頷き、弓矢を構え、少しずつ力をため始めた。


大きな拳がこちらに向かってきた。


しゃる「なお姉さん!夢麻ちゃん!あの拳に向かってジャンプして!」


なお「わかった!」


ふたりは思いっきりジャンプした。


しゃる「刺の盾(ニードルシールド)!」


拳が2人に当たると、トゲが出てきて巨大ゾンビは痛がっていた。


亜子「斧は右肩を!」


巫女「銃は左肩を氷属性で狙って!」


るな「わかった!ユウリ!氷属性を付けたら斧の『天魔斧』を思いっきり投げつけて」


斧の球に触れ、斧は冷気に満ち、大きく投げつけた。


右肩に当たると、肩から指先までが氷漬けになった。


のん「アタシ達も!氷弾(アイスショット)!!」


氷の弾が乱れ撃ち、左肩も指先まで凍った。


姉妹「「今だ!剣で胴体を凍らせろ!!」」


なおと夢麻は走り出し、胴体を切りつけ、首以外氷漬けになった。


しゃる「これで動けないハズ!亜子に巫女。残りの力をりお姉さんと優香ちゃんに!」


ふたりは頷き詠唱をした。


3人「「|極限剛力上昇術≪パワーアップマジックレベルMax≫!!」」


矢の先端に力が満ち、その矢先に頭部に向けた。


りお「(あそこ)を狙えばいいかしら?」


しゃる「弱点を調べたから間違いないよ。そうすればここちゃんも救えるはず」


りおと優香は照準を頭部に固定した。


リコ「ゔぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!お前ら!!!!お前らなんてっ産まなければぁ!!!」


姉妹は拳を強く握りしめる。


亜子「ニセモノが何を言おうと!」


巫女「私達はこれからも生き続ける!」


姉妹「「撃てーーーーーー!!」」


りお・優香「「光の矢(シャイニングアロー)!!!!」」


その声を合図にりおと優香は矢を離し、ゾンビの頭を貫いた。


ゾンビはうめき声を上げながら苦しみだし、光に包まれて消滅した。


光の中からここがゆっくり落ちていき、なおが受け止めた。


姉妹「「ここ!」」


2人が駆け寄るとゆっくり目を開けた。


ここ「…お姉ちゃん達?わたし…何を?」


涙ながらに首を横に振る。


亜子「いいのいいの!もう終わったから」


巫女「もう悪い夢を見ることないから」


笑顔でそう言う。


すると、離れた所に、透けた誰かが現れた。


ここ「お母さん?」


理子「……亜子…巫女…それにここ…。やっと、私の事を思い出してくれたのね。ありがとう」


なおはここを下した。


亜子「お母さん…ワガママ言ってごめんなさい…」


3人が母の元へ歩み寄ろうとすると。


理子「こっちに来てはダメ!3人共。貴女達の居場所は、ここじゃないでしょ?」


3人は涙を流した。


ここ「お母さん…やっと…やっと会えたと思ったのに…」


理子「またワガママ?」


巫女「…私達…お母さんが大好き」


理子「私もよ。…ほら行きなさい。あるべき世界に…」


そう言い残して理子は光の粒になって消えていった。


3人は涙を流しながら泣き声を上げた。


なお達はその光景を静かに見守る。








落ち着いたのか泣き止んだようだ。


ここは何処か行こうとしている。


葵「どこ行くのよ?」


ここ「帰る」


それだけ言って階段を降りていった。


るな「助けた途端に亜子と巫女の口調になったわね…」


呆れながらため息つく。


なお「それじゃ、アタシ達も帰ろうか。現実のここちゃんが心配だし」











なお達が目を覚ますと、有原姉妹の部屋の天井が最初に視界に入った。


窓の外は日差しが漏れている。


スマフォの時計を見ると朝の7時過ぎになっている。


ここの精神世界に行っている間に次の日の朝になっているようだ。


全員眠っているここの容体を見る。


なお「アタシ達が診てもよく分かんないわ。知り合いの医者を呼ぶから診ててくれる?」







10分後


ソプラの店の前になおが待っていると、誰かが空から現れた。


なお「やぁクター。いつも悪いわね」


クターと呼ばれた白服の男は着地と同時に天使の羽を消した。


クター「ホントだぞ。即諾(そくだく)で出張する程こっちもヒマじゃないから」


なお「そう言わないでよ」


そう言いながら扉を開ける。


なお「奥さんは元気?」


クター「聞かないでくれ。また人間の世界(こっち)の税金が上がって愚痴を言いまくるからな」


なお「それはご愁傷さま。こっちよ」








医者のクターはここを診察している。


なお達は隣の葵部屋で待機している。


しばらくするとクターが部屋に入ってきた。


夢麻「ここちゃんの容態は?」


クター「脈も呼吸も体温も血圧も全部正常。全部異常無しだ。原因はわからんが軽い昏睡状態だ。こいつ、年齢の割に筋力が無いな。体力も無いんじゃないのか?」


どうやらあの怪物を倒した反動が大きくて…。


なお「流石にマスターには知らせなきゃ。分かっていると思うけど事情は隠しといてよね」







クターが帰った入れ違いに竜二郎が来た。


竜二郎「おい、ここ?おーい?」


寝息を立てている。


竜二郎「参ったな」


ユウリ「それで、どうなんや?」


竜二郎「たまにこうなるんだ。電池が切れたみたいに体力を使い果たしたんだろうな。あんまり動かないから、よくないよな」


全員安心する。…てか、有原姉妹は知っているハズでは?


竜二郎「1度こうなれば数日はこのままだ。当分寝かせておいてくれ。店も今日は休ませるから」


今は様子見しかないようだ。









1週間後の日曜


全員ソプラに集まりコーヒーを飲んでいる。


未だに目を覚ます気配は無いようだ。


今日は姉妹の母親の命日のようでマスターは色々と話してくれた。


竜二郎「そういや、お前ら、俺と検事のやり取り…この前来たスーツの女、検事だけど。気になってただろ、その時の話。また来るかもしれないしいい機会だから話しとくわ。あの女が聞き出そうとしてたの、理子の研究についてだ」


夢麻「天使と悪魔の?」


竜二郎「内容は知らなくていい。それを巡ってゴタゴタあったんだか…、当然理子も巻き込まれた。それでアイツの死因が自殺になっているのだか不審な点もある」


不審?他殺か?


竜二郎「研究内容を奪って利用したいヤツがいたとかな。言っとくが証拠は一切ない。だからアイツには言ってない。余計に悩ます事もあるからな」


一応こちらでも不審に思っている。


竜二郎「ただ、後悔している事がある。アイツはな、死ぬ直前、SOSを発してたんだ。『死ぬかもしれない』ってな。冗談だと思って流したんだけどよ、真面目に受け取ってたら…」


ため息つく。


竜二郎「俺がコイツらを引き取ったのは贖罪の気持ちなんだ。何の責任も無いのに、酷い目にあった。心もない連中から罵られ…」


辛かっただろうな。


竜二郎「なぁ、心の傷って、どうやったら治るんだ?」


葵「…個人的な意見だけど、いつかは治るんだと…」


竜二郎「そうか。変な事聞いて悪いな」


すると!階段から音が聞こえた。


ここが降りてきた。


竜二郎「お前!」


姉妹の隣に座り、姉のコーヒーを飲む。


ここ「…ぬるい」


ユウリ「大丈夫何か自分?」


ここ「…平気」


竜二郎「…そうかそうか」


理由は分からないが、ここは初めて言葉を発した事を竜二郎は涙を流す。


夢麻「色々あったけど、良かったね」


亜子「あぁ。けど、何か忘れたような…」


りお「優香の中傷の件よ」


巫女「あ、それだ」


りおは懐からメモリーカードのようなものを取り出した。


りお「貴女達の力で彼女を中傷する輩をハッキングして。後はこちらがやりますので」


メモリーカードを受け取る姉妹。


亜子「仕方ないな。次いでに私達を中傷する連中もテキトーに料理しといて」


しゃる「言われなくても」


姉妹はスマフォを取り出しメモリーカードを入れ。


亜子・巫女「「サラダバー」」


ポチッと押す。


なお「じゃ、行ってくる」


なお達5姉妹は店を出る。




10分もしない内にテレビでやっていた番組が、臨時ニュースになった。


キャスター「臨時ニュースです。10分ほど前にいくつかのネットのサイトにハッキングされ、その利用者の殆どが、口から泡を吹いて病院送りになったり、警察署に行って『ネット中傷した』と自首をする等の謎の行動を起こすなど騒ぎになっており、警察は捜査を開始した模様」


葵「アイツらの仕業ね」


コーヒーを飲む葵。


すると、メールが来た。


なお『大体片付いた。後20分すれば全部終わる』


夢麻「もう優香ちゃん達を中傷する人は現れないのですか?」


のん『全員とまでは出来ないけど、何かあれば亜子と巫女の力があれば何とかなるから』


葵「ひとまず今回の件は落ち着いた見たいね」


るな『色々あったけど、これでアタシ達姉妹全員が人間とのマイパートナーの契約が出来たわね』


なお達と出会ってから、自分達の人生が大きく変わった。


彼女達がいなければ、今の自分達はここには居なかっただろう。


なお『まだ駆け出しだけど、これでアタシ達はゲームクリエイターと悪人を改心させる戦士になったし、今日はお祝いするわ』


ユウリ「お祝いか。楽しみやな」


葵「最近はゲーム作りになってなかった気がするけど、これはこれでいいか」


るな『それじゃ、あの時のお店のしゃぶしゃぶにしようか!』


しゃる『また予約取れたの?』


るな『アタシにかければこんなもんよ』


なお『それじゃ、改めて集合しよう。また後で』


ここからが本当の物語の始まりだ。


アタシ達の物語(ゲーム)は、まだ始まったばかりだ!
































とある場所


1人の大男が、巨大な怪物の肉片を引きずりながら運んでいた。


急に立ち止まり、空を見上げた。


まるで、また何かが始まるような予感がして。









第1章「天魔と少女達」ゲームクリア!


第2章「交差する12天王」に続く…

次回から新たなる展開!お楽しみに!

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