第58話「ルーナとユウリと居場所と」
大猿になった金谷は、銀行にたどり着き、その建物を破壊し始めた。
そしてそこから大金をつかみ取りをした。
人々は悲鳴を上げながら逃げていき、それを見た金谷は、人々を捕まえ、現金を器用に抜き取り、その人を地面に叩きつけた。
葵「もうあんなに被害が!?」
夢麻「どうすればいいですか?」
のん「なおお姉ちゃんと夢麻は町の人達を避難させて。るなお姉ちゃんとユウリは金谷を。アタシ達はそのバックアップを」
なお「わかったわ。気を付けてね」
そう言って二人は町の人達の避難を始めた。
ユウリ「それで、どうすればいいんや?」
るな「アタシとアンタはリーチが短く動きも遅いけど威力重視の斧。隙もそれなりにあるから状況を見極めて攻撃するわ」
二人は斧を構えた。
るな「行くわよ!」
走り出した。
金谷はこちらに気づき、殴りかかってきた。
るな「力を込めてぶん回すのよ!」
二人は金谷の拳を斧で攻撃した。
相殺し、互いに少し後ろに吹き飛んだ。
尻もちをついたユウリは自分の力に驚いた。
ユウリ「すごい…!」
だが、もう片方の拳が迫ってきた。
るな「ひるまないで!また来るわ!」
ユウリは慌てて立ち上がり、再び振り上げ、ぶつかり合った。
互いに押し合っている。…が徐々にるなとユウリが押されていた。
のん「葵!」
葵「わかっている!」
のんと葵は金谷の顔に連射した。
金谷はひるみ、るなとユウリは競り押した。
拳の上に乗り、腕の上を走る。
るな「決めるわよ!」
ユウリ「わかったや!」
大きくジャンプし、縦に回りだした。
ふたり「「大回転アックス斬り!」」
ふたつの刃が金谷を一刀両断した。
元に戻って壁を背に座っている金谷の前に、なお達が睨んでいた。
るな「もうアンタの負けよ。あの画像が入ったケータイは回収したわ。魁天魔に付け込まれて利用されたとはいえ、人からお金を巻き上げた罪を償いなさい」
金谷は舌打ちをした。
金谷「そんな力さえあれば、この世が思い通りになるのに、もったいないぜアンタらはよぉ」
のん「悪いけど、アタシ達は悪を挫き弱き者を助ける使命があるってママから教えられているから」
金谷「とんだイカれたお袋だな」
唾を吐く金谷。
金谷「まぁいい。冥土の土産に教えてやる。俺にこの力をくれた魁天魔とやらの女が最後にこう言ってたぜ?『近々大きな事件を起こす』ってな」
なお「近々大きな事件?どういう意味よ?」
金谷「さぁな?最後に忠告してやるぜ。その性格と正義気取りが、いつか、命取りになるぞ」
るな「ご忠告どうも。その時はその時よ。行こう。後は警察に任せましょ」
そう言って金谷を置いて立ち去った。
♡GAMEOVER♡
12月下旬 とあるカフェ
?「あの金谷が警察に自首した上に、全面自供…。我々警察がいくら調べても尻尾すら見せなかったのに…」
ネットのニュースを見ながら呟く女刑事。
そこへ、一人の女検事が現れた。
?「キザクラ姉さん。急に呼び出して」
キザクラ「ユズ。もちろん金谷の件よ。様々な詐欺で有名なあの金谷がいきなり自首をするなんて変とは思わない?」
ユズ「確かに。しかも、どの同時期の謎の街の破壊活動を素直に認めて」
キザクラ「このような事例、1年前から似たような事、あったわよね」
ユズ「確か、ゲーム会社『ホーリーズ』の社長の盗作の発覚。そして有名大学の学生の賭博事件…他にもいくつかあったわね…」
その大学は、確かゲーム専門の学校。それらで末っ子である妹のユウリの事を思い出した。
数週間前にユウリが「天魔堂」なるゲーム会社に勤め始めたらしく、何となく不安がよぎった。
キザクラ(ただの思い込みだけど…まさか…。その不安が思い過ごしでいいけど…)
同時刻 天魔堂
スタッフ一同がこれから忘年会に行く準備をしており、ユウリは荷物の整理をしていた。
バックから何かが落ち、それを拾うと、それは小さい頃の自分の写真でそれには自分を含めた家族が写っていた。
両親を早くから亡くし、姉のキザクラとユズに育てられたら、学年が上がるごとに冷たくなっていき、同級生に虐めを受けていると訴えても、取り合ってくれなかった。
ユウリ(キザクラ姉ぇ…ユズ姉ぇ…。ウチは今まで独りぼっちやったけど、居場所、見つけたんや。信頼できる仲間達の場所がな…)
すると。
るな「ユウリ!そろそろ行くわよ!」
呼び声で驚き、慌てて写真をしまう。
ユウリ「い、今行くわ!ルーナ先輩!」
るな「だから、ルーナって呼んで…くれた…!」
慌てて飛び出したユウリを見るるな。
少しだけ笑みを浮かべ、追いかけるのであった。
ステージ12GAMECLEAR!
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この続きは年明けに公開予定




