第57話「ツンデレと関西弁と契約と」
すると、金谷の体がみるみる変わっていき、どんどん巨大化していく。
ユウリ「な、なんやあれ!?」
るな「普通の人間があんな風になるわけがない!まさか…」
どんどん巨大化し、店が崩れそう。
なお「すぐに脱出するわ!」
慌てて店から出る。
振り返ると、金谷が店を破壊し、映画に出そうな大猿になっていた。
のん「やっぱり異常じゃない!これは魁天魔の仕業で間違いないわ」
ユウリ「なんや!?そのかい何とかって」
夢麻「詳しくはわかんないですけど、何か悪い人達のことみたいです!」
大猿になった金谷は、ビルを破壊しながらどこかへ向かっていた。
葵「おい!深夜とはいえ、街に人がいるわ!」
なお「早く止めないと!」
急いで走るが、在原姉妹はすぐにスタミナを失った。
しゃる「みんなは先に行ってて!僕は彼女達を!」
のん「わかった!」
姉妹はしゃるに任せて走っていく。
のん「確か進行方向には…」
スマフォを取り出し地図を見る。
のん「有名で大きな銀行がある!」
なお「じゃあ、そこのお金を狙って?!」
るな「アイツ…、どこまでお金の亡者なのよ」
ユウリ「どうするんや!一体どうやって止めるんや?」
なお「そんなの簡単よ。天魔とその契約者の力なら!」
夢麻「そ、そうか!あれなら止められるかも!」
葵「けど、どうやってまたできるの?」
のん「腕輪を掲げてこう叫べばいいの。『チェンジングスタイル!』って」
葵「なんか、子供向け魔法少女みたいね…。掛け声はアタシと夢麻の共通なの?」
なお「一応ね。腕輪を抱えながら叫ぶのよ」
夢麻「わかりました」
腕輪を掲げようとした時だった。
ユウリ「ちょっと待ってくれんか!」
ユウリが制止した。
ユウリ「ようわからんけど、腕輪やっけ?それさえあれば金谷を止めることができんのか?」
なお「そんな所よ」
ユウリ「だったらそれをウチにくれないか?ウチも止めたいんや!」
なお「…けど、もしそれを着けたら、二度と外せないし、この先大きな危険が待っていて、後戻りができない。その覚悟はある?」
ユウリは昔の自分の事を思い返していた。
中学に上がる前に両親を亡くし、姉二人に育てられた。…けど、姉達の頭は常に出世ばかりで、自分の事は役立たずと言われた。
学校でも、しゃべり方で虐められ、教師達も見て見ぬふりをして、次第に孤立をし、居場所を失った。
…けど、何となく入ったこの会社なら…今までの自分を変えられるかもしれない…。
自分の不注意だったのに、皆が一緒に解決しようと助けてくれた。
ユウリ「今までの弱い自分を変えたいんや!ウチにはその覚悟がある!」
そう聞いたなおは、笑みを浮かべた。
なお「るな!この間渡した腕輪持っている?」
るな「…そういうことね。わかったわ!」
るなは懐からふたつの腕輪を取り出し、片方をユウリに投げ渡した。
るな「一旦走るのをやめてそれを腕にはめて」
ユウリ「わかったや」
腕にはめたのを確認してるなは自分の腕に腕輪をはめて祈りをささげた。
るな「我が先祖達よ。これにて、人間とのマイパートナーの契約をする。死が二人を分かつまで、共に戦う事を誓う」
すると、ふたりのいる地面に大きな魔法陣が現れ、そこからあふれる光が二人を包んだ。
光が天まで上り、それが消えると、服装が変わったるなとユウリがいた。
それは、ヨーロッパ風のナイトの姿あった。
ユウリ「これがウチ?」
るな「そうよ。それが天魔と契約した、覚悟の姿!」
なおはその様子を見てうなづいた。
なお「さぁアタシ達も!」
葵「本当に叫ばなきゃいけないの?」
なお「当り前よ!早く!」
りおと優香は少し離れて4人は構えた。
4人「「チェンジングスタイル!」」
腕輪を天に掲げて、4人共姿が変わった。
夢麻「すごい…。またなれたんだ。この姿に!」
なお「さぁ行くわよ!」




