第51話「桃山ユウリ」
10月1日午前8時30分天魔堂
出勤してきた夢麻と優香がエレベーターに乗り込もうとした時だった。
???「あ!乗る乗る!乗るからーー!!」
1人の女性が慌てて乗り込んだ。
茶髪のショートに赤い服。見かけない顔だが、なおが言っていた新人だろうか。
女性「貴女達、ここの人?」
夢麻「あ、はい」
女性「私、今日からここに努めるようになった、『桃山ユウリ』と言います!」
夢麻「やっぱり新人さんですね!私は加納夢麻と言います。こっちはお手伝いの南優香ちゃんです」
名刺を差し出した。
ユウリ「加納さんですか。色々わからないことがあったら教えてください」
夢麻「えぇ。何かあったら頼ってくださいね」
ユウリ「早速ですが、社長室はどこですか?」
夢麻「社長室?」
そう言えば、この会社の社長室は見たことない。
夢麻「…社長室と言えるかはわかりませんが、30階に…」
ユウリ「30階?このビル、そんなにあったっけ?」
ユウリは疑問に思いながら10階に着いた。
夢麻「私達はここに降りるのでまた後で」
夢麻と優香はエレベーターから降りた。
エレベーターが閉まり、上に上がった。
ユウリ「社長さん…一体どんな人だろうか…?」
エレベーターが上がり続け、30階に止まった。
アナウンス「30階。『姉妹の住宅階層』でございます」
ユウリ「?聞き違いかな?住宅って聞こえたような?」
気にせずに降りようとした時だった。
慌てて乗ろうとした誰かにぶつかった。
るな「いたたっ~。誰よ?ちゃんと前見なさい!」
ユウリとるなの視線が合った。
まさかこの出会いが、この後起こった事件で深い関係になるとは、ユウリは知る由もなかった。




