第4話「終わりと始まりのゲーム」
その日の11時頃
悪山は電話をかけていた。
悪山「あぁ。あの小娘は即クビにしたよ。あんな小娘、死のうが生きようが関係ない。俺は今まで数々の若造の考えたシナリオを盗んで、口封じにクビにしてやったからな。まぁ有名な俺を告発しても、誰も信じないんだからなはっはっは!」
すると、電話が突然切れた。
悪山「ん?おい!…くそっ何だ?突然切れて…ん?」
気付くと、周りが暗くなっている。
悪山「誰だ!電気を消したのは!」
すると、悪山の周りにスポットライトのように明るく照らし、その目の前に、一人の緑髪の女性が立っていた。
悪山「だ、誰だ!?」
なお「アンタにシナリオを盗まれた挙句、会社をクビにした新人社員の、上司よ」
悪山「何だと?お前みたいな奴がわが社では見たことないぞ!そうか。アイツの仲間だな。だったら二度と社会に出られないようにしてやる!」
携帯を取り出そうとしたが、突然煙のように消えた。
悪山「なっ!?」
なお「悪いけど、これから始まるゲームに邪魔には入られたくなくてね、外部には連絡させなくしたわ」
悪山「何だと?ゲームだと?」
なお「そう。しかもこれはただのゲームじゃないわ。これは天使と悪魔が見守る天魔のゲーム。貴方が勝てば、何も言わずに立ち去るわ。けど、アタシが勝ったら、あの子のシナリオ、返してもらうわ。ただし、敗者には闇の世界の堕ちてしまうわ」
悪山「下らない。そんな脅しで俺がそんな事をしなきゃいけないんだ?」
なお「あら、怖いの?社長のクセに、ゲーム対決をしないなんて」
悪山「何だと!?…いいだろう。どんなゲームをやるんだ?」
なお「さすがは社長。そう来なくちゃ」
なおが指を鳴らすと、ゲーム機と2台のコントローラーが現れた。
なお「ゲームは今開発中の『スマシス』で勝負よ。ルールは簡単。3ストックバトルで3回バースト(KO)したら負け。ステージはシンプルな『終点』。もちろん1対1のガチンコ勝負。ただし、妨害行為をしたら、罰ゲームが行われるわ」
悪山「面白い。早速やろうじゃないか」
なお「それじゃ、どちらかのコントローラーを選んでちょうだい。もちろん細工なんかしてないわ」
悪山はコントローラーを取り、なおはもう片方のコントローラーを取り、ゲーム機を起動した。
ステージを終点を選び、キャラクターセレクト画面に進んだ。
なお「私はオールラウンダーの『マリコ』を選ぶわ」
悪山「なら俺はパワータイプの『ビビンバ』を使うぞ」
そして3カウントと共にゲームが始まった。
悪山「悪いが勝たせてもらうぞ」
悪山はビビンバを操り、なおのマリコに重い一撃を与えた。
一気に30%のダメージを受けた。
次々に連続攻撃を受け、早くも1機失った。
悪山「威勢を張った割には大したことがないな。このまま勝たせてもらうぞ」
ビビンバが再び連続攻撃し、ダメージが50%もたまった。すると。
なお「…さて、ハンデも与えたし、そろそろ本気出すわ」
すると、なおは巧みにコントローラーを操り、ビビンバの攻撃を次々にかわしていく。
悪山「な、何!?」
攻撃を次々に与えていき、一気に2機も奪っていった。
悪山(こ、こいつ。何者なんだ!?このままではやられてしまう)
ビビンバのダメージが90%にたまっている。
なお「いよいよクライマックスね。いただき!」
すると、悪山はニヤリと笑った。
操作中のなおの腹を蹴り、吹き飛ばした。
悪山はなおのコントローラーを地面に叩き割り踏みにじった。
悪山「わっはっは!悪いが俺様の逆転勝利だ!」
動かなくなったマリコを奈落の底に落とし、お互い残り1機になった。
なお「いいのかしら。ゲームの会社の社長がそんな事をしたら、とても恐ろしい目に…」
悪山「うるせっ!」
悪山はなおの顔を蹴りつけ、なおは動かなくなった。
悪山「やったぜ。俺様の逆転勝利だ!」
悪山はマリコにとどめを刺すために、コントローラーを動かした。
だが、
悪山「な、何だ!?急にビビンバが動かなくなったぞ?」
何度もコントローラーを動かしたが、全く動かなくなった。
?「やはりルールを守れなかったゲーマーの皮をかぶった悪人に、心を奪われなかったようね」
悪山が後ろから声がし、振り向くとそこに倒れていたはずのなおが消えていた。
?「どこ見てるの?前よ」
前に振り向くと、悪山には理解できない光景を見た。
そこには、ゲームのキャラであるハズの、マリコが、``そこにいた``。
悪山「な?何だこれ!?」
それだけではない。何と、周りが、今までプレイしていたゲームの中に居た。
?「ルールを守れなかった偽りのゲーマーには、罰ゲームよ」
マリコの上には、なおがいた。いや、浮いていた。
しかも、背中には、翼が生えていた。右側には天使の。左側には悪魔の翼が。
すると、なおの後ろから、同じ翼を持った4人の女性が現れた。
なお「アタシの本当の名前は『ナオ・グリーンスカイ』!この翼と名前とアタシ達5姉妹は、『アタシ達の心の領域を越え、踏みにじった者』しか見せられない物。可愛い後輩…いや、友達を傷つけ、盗作をし、ゲーマーとしてあるまじき行為を犯したアンタしかね!」
なおは、スマシスで、最大の必殺技が発動できるアイテムを取り出し、マリコに渡した。
悪山は逃げようとしたが、何故か体が動かせない。
なお「知らないの?ゲームのキャラは、コントローラーが無いと動かないのよ。そんな常識も知らないアンタには、『コントローラー』と言う逃げ道はないのよ」
悪山「た、たすけ…」
5人「「運命の罰ゲーム!最後の必殺技!『マリコファイナル』!!!」」
マリコが構え、巨大な炎の球を放ち、悪山を包み込んだ。
悪山「うわわわわわーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
悪山が気が付くと、何故かゲーム発表会の会場のステージに立っていた。
悪山(な、何だ!?夢だったのか?よ、よかった…)
司会「どうしたんですか悪山さん?急に黙り込んでしまって」
悪山「あ、いえ、何でもありません」
司会「そうですか。では改めまして、悪山ディレクターによる新作ゲームの映像を解説と共にごらんください」
拍手と共に映像が写りだした。しかし、そこに映ったのはゲームの映像ではなかった。
映像の悪山『あぁ、あの新人の小娘のゲームを盗作したのは俺だよ。本人は自分の作品だと言っているが、有名なゲームを数々生み出し、社長である俺とどちらを信用するかなんて、言うまでもないだろ。今まで通り、新入り共のシナリオを奪ってクビにして、自殺に追い込んでな。あんな三流共にゲーム作りなんか一生やらせはしないよ!』
その映像は、電話で今までの悪行を話している悪山の姿だった。その映像を見た悪山は真っ青になり、それを見たゲーム専門のマスコミ達が悪山に問い詰めた。
記者1「何なんですか今のは!?」
記者2「今の話は本当なんですか!?」
記者3「今までの作品が盗作ってのは事実なんですか!?」
マスコミに囲まれ、悪山が逃げるに逃げられなかった。
その様子を、なお達5姉妹が遠くで見ていた。
なお「ゲームってのは、人を楽しませるために作られたのよ。誰かを自殺に追い込ませるために作られたんじゃない。それを忘れてしまった時点で、アンタはゲームを作る資格も、ゲームをやる資格もないわ。…ちなみに、ゲームのシナリオは返させてもらうわ。まだつぼみであるあの子にね…」
♡GAMEOVER♡
その1週間後の朝
夢麻は朝のニュースを見ていた。
ホーリーズの社長が盗作の容疑で逮捕され、本社に家宅捜索をしているニュースだった。
夢麻は、自分のシナリオが入った封筒を見た。
取り戻せたのは嬉しかったが、もう自分はゲーム会社の人間ではない。その悔しさに涙を流していた。封筒が落ちると中身が飛び出た。すると、中から見慣れない小さな紙が出て来た。
それを手に取ると、何かがかかれていた。
「この地図に書いてある所まで来なさい。そこには、貴女の夢の続きが待っている」
そう書かれていた。
夢麻はそこに向かうと、そこは、町はずれにある線路の橋の下の小さな木の小屋があった。
扉を開け、中に入ると、夢麻は目を疑った。
そこは、かなり小さかったハズの木の小屋の中は、高級ホテルのロビーのような広間になっていた。
?「よく来たわね」
柱の影から、よく知る人物が現れた。
なお「改めて、アタシはこのゲーム会社の社長である、緑天なお事『ナオ・グリーンスカイ』!ようこそ!ゲーム会社『天魔堂』へっ!」
ステージ1GAMECLEAR!
ここまでの物語をセーブしますか?
はい⇦
いいえ
ついに始まった「ゲーム&エンビル!」の物語。果たして、夢麻の先の未来は希望か絶望か。
それでは続きをお楽しみに!




