第46話「葵の物語2」
秋葉原に逃げ込む葵。
この人込みに紛れば見つからない…、普通ならそう思うけど、父の事だ。自分を簡単に見つけるはずだ。
葵は手元にあったサングラスを付けて近くの喫茶に入った。
メイド「お帰りなさい!お嬢様!」
そのセリフで一瞬ビクッとした。今自分が入ったのはメイド喫茶に入ったのを理解した。
とんでもない所に入ったが、まさかIT会社の社長の娘がメイド喫茶に入るとは思わないであろうと言う心理を逆手に取れると思い、とりあえず席に座る。
けど、見つかるのは時間の問題だと思いスマフォに手をかけた。すると葵は思い出した。
GPS機能だ。ケータイはGPSが搭載されているから自分がどこにいるかは明白だ。
けど、スマフォを使わなければのんとは連絡が取れない。
取りあえずどこへ向かうか最低限の事をメールで言わないと。
…葵は指定場所のメールを打ち、トイレに入った。
そこの窓は女性一人が通れる位の大きさだ。
葵はスマフォをトイレの便器に捨て、窓から外に出た。
その5分後、黒スーツの男3人が喫茶入って来た。
男1「この小娘知らないか?」
葵の写真を見せつける。
メイド「あ、あのご主人様…、そう言う事を聞かれるのはちょっと…」
すると。
男2「ボス!トイレでお嬢様のスマフォが見つかりました!」
トイレに駆け込むと、水に浸かり、データが消えたスマフォがあった。
男3「GPSに気づいて捨てたようだ」
男1「すぐに他の連中に通達しろ!まだ近くにいるはずだ!」
葵は防犯カメラの無い裏路地へ逃げ込んだ。
走りまくって息切れをし、近くにあった自販機で飲み物を買い、喉を潤した。指定の場所までまだ距離がある。すると。
?「動くな」
背後から低い声がした。み、見つかった。
?「命が惜しかったらゆっくり振り向きな」
ここは言う通りにしよう。
振り向くと、何と声の主は有原姉妹だった。
葵「何だアンタ達か。脅かさないでよ」
亜子「パソコン部品を買いに来たら見かけて。何か追われているような感じだったから緊張をほぐそうと」
葵「ノーサンキューよ!」
残りの飲み物を一気飲みした。
巫女「それで、ホントは何していたのです?」
葵「本当に追いかけられてたの。お父さんから」
取りあえず簡単に今までの事を説明した。
亜子「だったらいい方法がある。ついてきな」
1時間後 秋葉原駅
のんは指定場所に着いた。
辺りを見渡したがまだ来ていない。もしかして捕まったんじゃ…。
巫女「お!いたいた」
すると、有原姉妹と、何故かメイド姿になっている葵が現れた。
のん「な、何その恰好!?」
葵「カモフラージュをしろっと着せられたのよ」
のん「…まぁいいわ。取りあえず何とか保護をできたから天魔堂へ…」
すると、遠くで大きな音がした。
葵「何だ?」




