第45話「葵の物語1」
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『プレイデータ』
第10章までクリア
プレイ時間13:01
お盆休みも終わり、8月31日になった朝。
ここは、水無月葵の住む屋敷である。
実は葵は、「水無月グローバルアミューズメント」の令嬢で、5人きょうだいの次女である。
水無月グローバルアミューズメントは、世界的有名な娯楽施設専門の会社で、遊園地やゲームセンター、大きなプールパーク等が展開されて、年収は70億は軽く超えると言う。
上には長女の「美咲」と長男の「猛」 、下は三女の「ほの花」と末っ子の「守」と言う構成である。
美咲は次期社長の後を継ぐ天才的なカリスマ。猛は、とある国の大きなテーマパークの園長をやっており、ほの花は当時中学生ながらも14歳で声優デビューをし、現在はある社長の息子と交際中で、守は現役中学生だが、凄腕のプログラマーで将来的には本社のIT部担当に任命されると言う。
肝心の葵だが、他のきょうだい達とは違い、IT関連の腕や才能は得意ではなく、むしろ絵が得意方で、小さい頃の夢は、芸術家になる事だった。
しかし、家族には猛烈に反対され、美術道具は全て捨てられ、無理やりIT関連学校に入れられ、友達も勝手に決められてしまう。
「お前には絵描きの才能は無い!親の言う事だけを聞いてればいいんだ!」
と無理やり押し付けられ、1年前に長年の嫌味や不満、そして怒りが爆発して、違法カジノに手を染めてしまう。
そんなすぐ後に自身の運命を変えるある女に出会った。それが中野のんだった。
彼女は違法カジノの主犯である裏影のイカサマに屈せずに正当法で倒したのである。
葵は、別れ際の冷酷なセリフを言われたにも関わらず、何故か彼女を追いかけるように大学を家族に黙って辞め、探していたのである。
勿論、天魔堂に入社した事は、家族は知らなかった…ハズだった。
今回の物語は、葵が父親に呼び出されていた所から始まるのである。
葵はドアにノックする。
父親「入れ」
ドアを開けて父親の仕事部屋に入る。
葵「…な、何でしょう…お父さん」
父親「ここ半年お前は大学の話題を話さないから、調べたらすぐにわかった。葵、黙って大学を辞めただと?」
葵「そ、それは…」
父親は机をダン!と叩く。
父親「お前には絵描きより大きな才能がある!父さんはそう信じていい学校に入れさせたのに、中退するだと!?お前は父さんの顔に泥を塗るつもりか!?」
…いつもそうだ…。お父さんもお母さんも自分の意見を押し付け、しかも、他のきょうだい達も自分の書いた絵をビリビリに引き裂きながらあざけ笑い…。
父親「父さんはお前の為に思ってどんだけ尽くしたと…」
その言葉で、葵の何かが切れた。
葵「…何が私の為だよ…。私の気持ちも知らないで!!私の為って言っているけど、自分達の世間体の為じゃないか!!」
涙ながらにそう怒鳴りつけ葵は出ていった。
父親「おい葵!待て!」
父親はすぐに電話をかけた。
父親「…私だ。すぐに葵を探してくれ。見つけ次第私の元に連れて来い」
天魔堂 のんの部屋
今日は社員全員休みで、なお達は出かけていた。
社内にいるのはのん1人だけだった。
のんは(天魔界の)懸賞で当てた荷物を開けようとジュースとお菓子を持ってきた。
のん「今まで忙しかったから開ける暇がなかったわ。今日は1日中ゆっくりできそうね」
懸賞の封を開けると、中は以前なおと夢麻がつけたのと同じ腕輪だった。
そしてもう一つは…。
すると、のんのスマフォが鳴った。
のん「葵からだ」
電話に出た。
のん「もしもし?どうし…」
葵「た、助けて!!」
のん「?!どうしたの葵!?」
葵「い、今追われてて!」
のん「追われてるって、誰に?」
葵「お父さんの部下の人達!私を捕まえにっ!そっちに行くゲートは今いる場所とかなり離れているから!」
のん「分かった!今どこにいる?」
のんは懸賞の腕輪ともう一つの物をポケットに入れ、葵の所に行くのであった。




