第33話「歓迎会」
昼の12時
8階の食堂でお昼を食べている一同。全員弁当だが。
有原姉妹の弁当は、中身のおかずや配置は全く同じである。
夢麻「え?そっちも数十分で終わらせたのですか?」
葵「そうなのよ。今日のノルマの分全部終わらせて、『次は無いのか?』って聞かれたら、スマシスのDLC第2弾の追加キャラを頼んだら…」
夢麻「それも一瞬で終わらせたと?」
葵は頷いた。
葵「そして『もう無い』と言ったら、どこからかネコ型の枕を取り出して寝始めたわ」
夢麻「こっちも同じで…。こっちは犬型です」
気が付くと、姉妹は食べ終えて枕を取り出して寝ていた。
葵「私、ちょっとなおに聞いてくる」
そう言うと、葵は、なおの所に行った。
10階 開発室 なおの仕事部屋
なお「え?有原姉妹を何故採用したかって?」
葵「えぇ。仕事は早いけど、食事や寝る時も早すぎるし、変わっているってか…」
なお「ん……彼女達の技術力の才能があるのもあるけど、事情があるのよ」
葵「事情?」
3日後の夜の8時
仕事は終わり、夢麻達は帰宅の支度をした。
夢麻「あ、亜子さん。これからみんなで貴女達の歓迎会をするって言ってたのでさっき言ってたお店に来てください」
亜子「あ、いいですけど、家の家族、呼んでもいいですか?」
夢麻「…?いいけど」
亜子「では、すぐに連れてくるので皆には遅れると言っといてください」
そう言うなり、返事を聞かずに走っていった。
15分後 ファミレス「ギスト」
夢麻達は、ファミレスに着き、なお達が先に席を取ったテーブル席に座った。
るな「あれ?あの新人姉妹ふたりは?」
夢麻「何か家族を連れてから来るみたいなので」
なお「…そうか。あの子達を連れて…」
葵「?何か意味深げみたいね」
なお「…今から話す事は、他言無用にしてくれない?」
葵「?いいけど」
なおは水を飲み、ため息をついた。
なお「高校では優秀なプログラマーの賞を貰ったって言ってたよね。確かにプログラマーとしての腕が厚けど、それはウソなのよ」
夢麻「ウソって…どういう事?」
のん「実は、彼女達に哀しい過去があるの…」




