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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
ステージ7「葵異世界に行く」
31/123

第29話「葵入社して2ヶ月経つ」

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始めから

オプション


『プレイデータ』

第6章までクリア

プレイ時間07:59




3月末


スマシスのDLCのデータを制作しながら、夢麻が作ったシナリオを元にしたゲーム制作を本格的に始まるのである。


舞台は魔法と科学が協同する異世界「マジカメカカ」である。前世で死亡した主人公(男女選択可能)が転生し、様々な種族に出会いながら、異世界を救う転生SFファンタジーである。


シナリオを少し手直ししつつ、キャラメイキングや背景等を作るエンデビドー一同。


そんな中、一人だけ疑心暗鬼な女性がいた。


葵「……」


水無月葵は、モブキャラを書く紙を、鉛筆でトントンと叩いていた。


しばらくして…。


葵「何やってるんだ私はーーーーっ!!」


と立ち上がった。


葵「のん(アイツ)を探り化けの皮を剥がすつもりが、そいつの会社に勤務することになるなんてーーー!!」


ミイラ取りがミイラになったと言うのはこの事だろうと思った。


葵「しかもここに勤め始めて2か月…。なれるのは怖すぎる…」


フランスから帰って来てから翌日に、何故か新入社員式とやらが行われ、入社してしまったのである。


葵(一応絵には自信があるけど…)


大きくため息をついた。


葵「しかし、この会社、どうなっているの?」


あの5姉妹と後のふたり以外の社員が見かけない。


あの有名なスマシスの新作を少人数で作った?インティーゲームとかじゃあるまいし…。


りお「はかどっているかしら?」


りおがコーヒーと砂糖を持って来て、葵に差し入れた。


葵「あぁアンタか。さっきため息ついてたけど、何かあったの?」


りお「?私ため息何てついてないですけど?」


葵「何言ってるの?さっきトイレから帰る時にがっくりしていたじゃない『完璧主義な私がこんな屈辱を…』って言いながら落ち込んでいたけど…」


りお「その口調は確かに私ですけど…、もしかしたらまたあの子が…」


葵「またあの子って?」


りお「私達には、『化身』と呼ばれる分身を作り出せるのですわ。これさえあれば複数の作業がいっぺんにできますわ。力をかなり消費したり化身達が色々個性がありすぎるのが欠点ですが」


葵「そ、そんな事って…」


りお「貴女が見たのはよくドジをしている子で、よくあんな風になるのよ」


りおはやれやれとそう言った。


すると、「おねぇちゃん電話なの♥」と妙な声がしてきた。


りお「なおからの電話ね」


葵「変な着メロしか入れられないのアンタら!?」


とツッコミを入れるも、無視して電話に出る。


りお「もしもし?…え?今からですの?わかりました支度します」


電話を切った。


葵「何だって?」


りお「これから姉妹全員で銀行に行くのですわ」


葵「銀行?あぁそう言えば今日は給料日か」


時間が経つのも早いのね。…さっきも言ったけど。


そう言えば、いつも現金を封筒に入れて直接渡してくるのだが今どき銀行で振り込みができるのに珍しいことだ。


葵「ねぇアンタ達、どこの銀行に言ってるの?」


りお「ラピンチェマジカル銀行」


葵「らぴ……何だって?」


りお「『ラピンチェマジカル銀行』よ。故郷である私達の世界にある有名な銀行ですわ」


故郷……そう言えば、こいつらが言っている天魔の世界はどうなっているだろうか。


葵「ねぇ。私も連れてってくれない?」


りお「?いいですけど、結構広い街ですので迷わないようにしてください」


りおはついて来いと指で招いた。





1階


エレベーターから降りると、そこに、なおとるなとのんがいた。


りお「あら、しゃるはどうしたのですか?」


のん「夢麻と優香と一緒にご飯食べる約束してるみたいで」


りお「欠席ってことですね」


るな「それより、何でそいつがいるの?」


りお「何でもついていきたいと」


なおが指で頬をかいた。


なお「別にいいけど、結構広いから…」


葵「さっき聞いた」


なお「あっそ…。それじゃすぐに出発しよう」


なおはダイヤルを回して扉を開け、一同は扉を通った。


そこは、何かの酒場(バー)の店内のようだ。


少々薄暗く、西部劇に出てくるような内装だ。


何人か客がいて、なお達に気づくと、手を振っていた。知り合いのようだ。


マスター「おーナオちゃん達か。いつものヤツでいいか?」


なお「いややめておくわ。プライベートで来たんじゃないから。銀行に行くついでに彼女に街を案内しようと思って」


そう言いながらなおは葵の肩を叩いた。


マスター「ま、まさか、人間なのでは!?」


マスターや客達が葵に一斉に注目した。


葵「な、何!?」

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