第2話「ラーメン」
その日のお昼。二人は近くのラーメン屋でお昼を取っていた。
なお「へぇー。今日から入社してキャラ班を担当を任せられたのか。若いくせにいい所に着いたわね」
夢麻「すみません。お昼をおごってもらって」
なお「いいのよ。どうせ妹達もいつものように中々キリがよくなくてお昼遅れるから」
夢麻「妹さんいるんですか?」
なお「5人姉妹でアタシが長女なんだ。最近中々一緒になれなくて」
夢麻「緑天先輩は若そうですけど、いくつなんですか?」
なお「なおでいいわよ。そうね、いくつに見える?」
夢麻はなおをみた。
大体20代前半位のようだが、妹達がいるから24位だろうか。
すると、電話の音が鳴った。なおはスマフォを取り出し、電話に出た。
夢麻は封筒を取り出してそれを見つめていた。
なお「えぇ。それじゃあね」
電話を切ると、なおは封筒に書いてある文字を見た。「私の夢」と書かれている。
なお「それは?」
夢麻「これですか?これは小さい頃から書いたシナリオで、ゲーム会社に就職したら、いつかこれを元にしたゲームを作りたい。それが私の一番の夢なんです!」
なお「そうなんだ。きっといつかその夢、叶うといいわね」
夢麻「はい!」
夢麻は笑顔で答えながら封筒をしまい、バッグを足元に置いた。
夢麻の隣に大男が席に座って来たと同時に注文してきたラーメンが来た。
夢麻「おいしそう。いただきます」
夢麻がラーメンをすすり始めると、隣の大男が夢麻のバッグからこっそり封筒を抜き取り、自分のバッグに入れた。