第27話「アロマのルーツ」
なお達は客室に案内され、アロマはお昼をおごると言い、カレーうどんを用意してくれた(るなは「フランス料理食べたかったのに…」とぼやいていた)。
葵は「何故カレーうどんなのか」とツッコんだどころ、アロマは、「カレーうどんは悪魔の喜びである」と返答した。
だが、実際に食べてみると、プロ並みに美味しかった。麺はのど越しがよく、スープもなかなかだった。
アロマ「…そうか、昔我が予言した通りに、人間に負けたのた…。だが、それも良い結果であろう。負けたからこそ学べる事もあるそうじゃな」
だがなおはカレーうどんをむしゃむしゃ食べていた。
葵(き、聞いていない…)
ミカ「夢麻ちゃんに、優香ちゃん、葵ちゃんって言ったね?みんな『マイパートナー』なの?」
夢麻「え?」
のん「まぁ、候補とでも答えておくわ」
葵(マイパートナー?候補?何の事?)
アロマ「それで加納夢麻よ。ナオに勝ったと言うのはお主だな?」
夢麻「あ、はい!と言っても…偶然で、その後は1度も勝てなかったので…」
アロマ「何を言うのか!よく言うであろう、『感も実力の内』と!あヤツに勝てるのはまさに奇跡としか言えんのだ!」
それ、「感」ではなく「運」では?
夢麻「アロマさんがなおさんに占ったのは50年ぐらい前って言ってましたよね?」
アロマ「あぁそうだ。当時はまだTVゲームが普及していない頃でな、ナオに今後ゲームは面白くなるのかと聞かれてな。あの時のナオの驚いた顔は今も覚えておるぞ。今まで無敗の自分が将来初めて負けると予言されたのだから」
すると、「ビービー」とアラーム音がなった。
アロマ「む?どうやら我の予言を聞きに来た客が来たようである。少し席を外すぞ」
そう言ってアロマは占いの店に戻っていった。
葵「予言か。とんだ悪魔がいるようわね」
なお「まぁね。アイツは昔から占いが得意で、よく当たるから」
なおはそう言って食べ終わった丼を置く。
目を横にやると、優香が何か言いたそうだった。
ミカ「?優香ちゃん、何か言いたいこと、あるの?」
優香はちょっと反応に遅れた。
優香「あ、あの…お二人は…付き合いが…長いのですか?」
ミカ「ミカとアロマの事?そうだよ!ミカとアロマは幼稚園からの仲良しなの!」
優香「そ…そうなんですか…!」
葵(よ、幼稚園まであるの!?)
ミカ「あれは650年ぐらい前。全年生の学園『スカイガーデンスクール』の幼等部だったの」
スカイガーデンスクール
人間で言う幼稚園から大学まである。
10歳から入学することになり、各部10年制で、最低180年通う事になるのだ(夢麻は、「日本の義務教育より長いですね…」と言った)。
その学園は基本的な知識や天使・悪魔・人間の歴史を学んだり、様々な力を使えるようにする訓練などを行われている。
アロマとミカ及びなお姉妹はその学園の卒業生である。
アロマとミカは幼い頃からの幼馴染で、入学から卒業までクラスは同じだった。
ミカは男の子みたいにやんちゃだったが、アロマは今と違い大人しかった。
ミカは、「大きくなったら一緒に十二天王になろう!」とアロマに夢をかなえようと言ったが、アロマは「私…十二天王に…なれないよ…」と否定した。
夢麻「え、どうして否定したのですか?」
ミカ「アロマは元々人見知りで自分の事も私って言って、声もかなり小さかったの。」
葵「元々って…一体何があったのよ?」
ミカ「それは5年に1度の各部学生による劇がやることになって、アロマはその劇の悪魔役をやることになったの」
葵(悪魔に悪魔役って…)
ミカ「その時の台本にこう書かれていたの」
回想
アロマ「…『我は大悪魔である。我の誕生日は6月6日』…。大悪魔と私と誕生日が同じ…!」
すると、内気だったアロマの顔がニヤついた。
アロマ「…我は…大悪魔…!」
当日
アロマ「デビデビ!!地獄の門を開け!」
大声をアロマに驚き、共演者の同級生が大泣きをし始め、ミカが喜んだ。
ミカ「アロマ!声を大きく出せるようになったのね!」
アロマが台本にない行動を起こし、劇はパニックになっていた。
現在
なお「あーあったわねそう言う事。その頃のんに憧れてた下級生の最後の劇を観るように招待されてたからよく覚えてるわ」
葵(学校の行事でよく平気でぶち壊したわね…)
葵はあきれ顔で思った。
ミカ「その後、アロマは歴代の悪魔四天王や有名な悪魔をたくさん調べて研究したの。そしてアロマがこう言ったの」
アロマ「我は悪魔四天王いや、十二天王を超える大悪魔になるぞ!ミカよ!汝は我の補佐になって世界中の人間共を支配するのだ!」
葵「し、支配って!?」
ミカ「アロマは世界中の人間達を救済するって言ってるの」
葵「言ってることが目茶苦茶じゃない!?」
なお「前にも言ってけど、アロマは中二病で、その時から本人曰く悪魔語でしか喋んなくなり、通訳はミカがしてくれるそうだって」
葵「そんな意味の分からない悪魔聞いたことがないわ!」
るな「彼女もそうだけど、十二天王は皆かなり個性を持っているから結構面白いから」
葵「面白いねぇ…」
葵は初めてのんに出会った時を思い出していた。
十二天王の妹とはいえ、あの時ののんの表情がどこが個性的なのかわからない…。
すると、アロマが戻って来た。
アロマ「いや、すまぬのぉ。突然客が来てのぉ。速攻で解決したから疲れたわ。デービデビ!」
そう言ってアロマは座った。
アロマ「なおよ。お主が我の元に来た本来の目的は分かっておる」
なお「そうか。なら話が早いわね」
夢麻「?アロマさんに何か用があったのですか?」
なお「まぁ色々と。ちょっと夢麻達には聞けない話なんだけど…」
すると、扉が開き、メイドが駆け込んだ。
メイド「あ、アロマ様!」
アロマ「何だ?今立て込んでるぞ」
メイド「大変です!パリの某IT会社が大変なことが!」




