第25話「フランスに住む悪魔」
葵は中と外を確認した。
外は日本の東京のハズなのに、何故かフランスの都パリである。
なお「さて、出発しようか」
夢麻「はい!」
るな「久しぶりにフランス料理食べてみたいわ」
優香「そう言えば巴里歌劇団と言う劇団があると聞きましたが…」
りお「それはゲームの話ですのよ」
と、ぞろぞろ外に出ている一同に、葵は呆然と立っていた。
最後にのんが出ようとして足を止め、振り向いた。
のん「早く来なさい。ここに残るなら別だけど?」
そう言って出ていき、葵は悩み、その末ついて行った。
パリの街はネットやTVの通りに優雅で綺麗な街であった。
夢麻はカメラを構えて写真を撮っていた。
葵「さっきから何やっているの?」
のん「今度作るゲームの資料の為に、写真を撮っているの」
葵「撮るって、ネットとかで調べればいいじゃないの」
りお「確かにそうですが、現地で調べたり、写真を撮ったりするのがより資料として高質になりますわ」
葵「ふーん。さっきゲーム作るって言ってたけど、何のゲームなの?」
なおは懐から紙を取り出し、それを渡された。
見ると、それは夢麻の考えたゲームの世界観を簡単に説明するメモだった。
舞台は異世界であり、魔法と科学が発展した設定である。
葵「魔法と科学か…。前に似たようなゲームをやった事あるけど…、何が違うの?」
なお「それは発売してからのお楽しみに。さて、そろそろバスに乗るから、るな、あれを出して」
るな「ルーナって呼びなさいよなおの姉貴!…今出すわよ」
そう言うとるなは1つの筒を出した。
葵「何それ?」
るな「これは『翻訳丸』と言って、これに入っている玉を飲めば、丸1日国外の言葉や文字は読み書きできたり話ができるようになるわ」
葵「ふ~ん」
葵は翻訳丸を手に取り、(半信半疑で)それを見ていた。
夢麻「あれ?前のカチューシャのあれは使わないのですか?」
なお「あー、あれは年末の大掃除にるながうっかり全部壊してね、仕方なく安物の翻訳丸を買う羽目に」
るな「あれは姉貴のせいでしょ!」
葵「どうでもいいけど、ラベルに『voicecandy』って書いてあるけど…」
るな「ふ、普通は翻訳丸と呼ぶけど、女性天魔達には受けないとクレームが…!」
何か前にも似たようなやり取りがあったような気が…。
葵「…何で…アヒルなの?」
キャップと思われる部分には、何故かかわいいアヒルちゃんの頭があった。
るな「ほ、ホントはウサギの『ウサピョンちゃん』が欲しかったけど、1番人気で売り切れて、仕方なく2番目に人気のアヒルの『ダックちゃん』を…!」
るなは顔を真っ赤にしながら大声で答えた。
葵「…ウサギが好きなのね…」
るな「いいから早く飲みなさい!クチバシを口に向けて、頭を押せば翻訳丸が出てくるから、それを飲み込みなさい!」
半場逆切れで答えるるな。
葵は仕方なく、言われた通り、翻訳丸を飲み込んだ。すると、辺りのフランス人の言葉が分かるようになった。
葵「こ、言葉が分かる!」
葵は驚いた。
なお「でしょ?さ、みんなもそれを飲みなさい」
一同は、パリから少し離れた小さな町にバスから降りた。
夢麻「そう言えば、資料を撮る前に、会いたい人に会うって言ってましたけど?」
なお「あぁ。ソイツはこの街にいるから先に用を済ませようと。手土産も用意してあるし」
優香「あ、それで荷物が少し多いのですね」
街を少し歩くと…。
女性「きゃーーーーー!」
銀行から女性を人質をとった銀行強盗が出て来た。
強盗「おい!今すぐ車を用意しろ!」
夢麻「た、大変です!早く助けないと!」
るな「…しょうがない。アタシが人肌を…」
すると、なおが止めた。
なお「イヤ、その必要はないわ」
野次馬の中に、フードをかぶった人物が強盗の方に向かった。
強盗「おい!近づくな!こいつを殺すぞ!」
?「悪いがそいつは出来んぞ。何故ならお主は我にヤラレルのだからな」
強盗「何だと!?だったら望みどおりにしてやる!」
強盗が女性を銃で撃とうとした瞬間だった。
フードの人物はカードのようなものを男の手首に投げつけ、女性を解放した。
直後に足元にもう1枚投げつけ、強盗は転倒し、頭を打って気絶した。
?「我にかかればこんなものだ」
フードを取ると、その人物は、カールの髪型の女性だった。
野次馬1「あ、あの方はアロマ様だ!」
野次馬2「アロマ様が銀行強盗を撃退してくれた!」
銀行の店員に押さえつけられた強盗を背に振り向くと、アロマと呼ばれた女性はなお達に目をあった。
なお「…久しぶりね。相変わらずカードテクは凄いわね、十二天王で一番悪魔の悪魔四天王の一人『アロマ・ブラック』!」
アロマ「…やはり、我の予言通りだ。やな来客である、十二天王で一番のゲーム好きの天魔四天王の一人『ナオ・グリーンスカイ』!」
二人は互いに笑っていた。




