第21話「発売!そして…」
12月6日 午後5時30分
加納夢麻は、いよいよ明日発売するスマシスを記念して、天魔堂で発売直前パーティをするので、速足で小屋の中に入った。
夢麻「お待たせしました!」
しゃる「お、来たね」
のん「こっちは準備できているわ。さっき電話で頼んだもの、買ってきてくれた?」
夢麻「ちょうどセールやってたので、多めに買ってきました」
夢麻が両手に持っていた袋の中は、コーラ等がぎっしりだった。
のんは夢麻から領収書を受け取った。
のん「後は彼女が来るだけだけど…」
すると、夢麻の後ろからひょこりと、ひとりの女性が現れた。
しゃる「優香ちゃん!丁度キミの話をしようとしていた所だよ」
優香は笑顔で頷いた。
のん「そろそろ行くわ、発売直前兼新入社員歓迎パーティの会場へ!」
先月の一件がきっかけで、優香は前に努めた仕事を辞めて、天魔堂に転職したのである。
簡単な事しかできないが、一同は勿論歓迎した。
一同はエレベータに乗り、30階に降り、共同ルームへを入った。
中にはなお、りお、るながパーティの準備をしていて、テーブルの上に、チキンやポテトにケーキ等が乗っている。
りお「あら、もう少しで準備が終わりますので、ソファーに座ってくつろいでください」
そう言って、夢麻達は座った。
夢麻「そう言えば、大会が終わってからも、優香ちゃんはずっとメガネかけてますね?」
優香「…りおさんがくれたメガネのおかげで…私…勇気出せました…。だから、一生の…宝物に…」
りお「あら。一生の宝物にするのは光栄ですわ。けど、度が入っているので、後で度が無いレンズに変えときますね」
そして、全員ソファーに座り、グラスを持った。
なお「…では、新入りの優香の入社記念と、スマシス発売を記念して…」
全員「かんぱーーーい!!」
グラスを高く掲げた。
1時間後
一同は、優香が自宅から持ってきたいくつかのDVDを見ていた。
今見ているのはホラー映画である。
なお「ダメダメダメ!もう無理!」
そう言ってリモコンを取り、電源を切った。
なお「し、死ぬかと思った…」
夢麻「なおさん…怖がりだったんですか?」
なお「…ほ、ホラーと虫だけは…どうにも好きになれなくて…」
のん「全く…、こんな作り物の映画で怖がるなんて…」
りお「いえ…作り物だからこその演出です。特にあの俳優は×××で…」
るな「また変なスイッチ入っちゃったわ、りおに姉貴…」
夢麻「そう言えば、しゃるさん、さっきからずっと黙ったままだけど?」
しゃるの顔をみると、顔面蒼白になっており、「ホホホッ! ホホホッ! ホ・ホ・ホ…!」と乾いた声が漏れていた。
夢麻(か、完全に壊れているーー!!)
何本も映画を見て、気が付くと、11時50分になっていた。
なお「ちょうどいい時間になったわね。皆に良い物を見せてあげる」
なおは、バッグの中から何かを取り出した。
なお「じゃーん!出来立てほやほやのスマシスパッケージ!もちろんソフトも入っているわ」
そう言ってゲーム機にソフトを入れた。
なお「夢麻。もしよかったら、アタシとゲームしない?」
夢麻「げ、ゲーム!?それって…」
なお「勘違いしないで。天魔の奴じゃなく、発売直後の最初のスマシスの対戦やろうと思っているの」
夢麻「そ、そうなんですか!(よ、よかった~)」
なおはゲーム設定をした。
なお「3ストック制で制限時間は無制限の1対1の勝負!先にキャラを選んで、0時回ったらゲームスタート!で行くから」
夢麻「分かりました!負けませんから!」
そう言って、なおは「マリコ」。夢麻は「ぺカチュウ」を選んだ。
緊張の中時間が進み…
時計の長針が、0を差し、同時にスタートボタンを押した。
ゲーム終盤
お互い残りストックが1で、蓄積ダメージもかなり溜まっている。
お互い、息をのみ、一審をかけて勝負に出た。
攻撃も防御も互角で、どっちが勝ってもおかしくない。
そして、「最後の必殺技」必殺技が使えるアイテムが出現した。
二人共、それを狙いに、ジャンプした。
そして、片方がゲットと同時に切り札発動。
そして…。
WIN ぺカチュウ!
あまりの結果に、のん達は唖然した。
のん「な、なおお姉ちゃんが…」
るな「負けた?」
夢麻もあまりにも驚きで声が出ない。
怒られる覚悟で、なおを見たが…。
泣きながら笑っていた。
顔を手で隠し、笑っていた。
なお「あは…あははははは!!」
夢麻「な、なおさん…?」
なお「…生まれて初めて負けたわ…。けど、何故か嬉しい…。負けたのに嬉しい…」
なおは上を向いた。
なお「50年前…アイツの占い通りになっちゃったみたいね…|
涙を拭いたなおは夢麻達を見た。
なお「みんな!今度は全員でバトルしよう!こんな嬉しい出来事を、みんなで分かち合おう!」
夢麻「!!はい!!」
そう言って、みんなにもコントローラーを渡し、再びバトルが始まった。
アタシ達の物語は、まだ始まったばかりだ!
某日某時刻のとある場所
男「あ、アロマさま…。占いの結果は…」
アロマ「う~む…。参ったのぉ…」
男「参った!?貴女の占いは100%解決できると聞いたのに!何とかならないんですか!?」
アロマ「いやいや。そなたの事ではなく、我の事を言ったのである」
男「え?」
アロマ「占いの途中に別の奴が割り込んでのぉ。緑のポニーテールの女が来客するとな。よーく知っている奴だ。嫌な程に」
ステージ5GAMECLEAR!
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次回は年が明けた頃に掲載予定




