第20話「優香VS中傷男(後編)」
ステージがランダムに固定されており、どんなステージがくるかは始まるまでわからない。
優香は「カプモン」の「ぺカチュウ」を選び、中傷男は「コメト」のボスキャラ「リトリー」を選んだ。
司会「それでは、エキシビションマッチ、開始!」
スタートボタンが押され、バトルが始まった。
出て来たステージは、「スーパーマリコ」シリーズに登場する「アップル城」だ。
完成の中、会場のステージの出入り口で見守るなお達。
なお「ついに始まったわね」
夢麻「大丈夫なんでしょうか?あの二人には言って無いみたいですが、天魔のゲームが行われるって…」
なお「えぇ。けど、今回は異例で、もし優香が負けたら…」
夢麻「そ、そんな…」
りお「心配いりませんわ」
りおは夢麻の方を乗せた。
りお「あの子は勝てます。必ず」
バトルスタートと同時にぺカチュウとリトリーが動いた。
リトリーが先制攻撃をしたが、ペカチュウも負けずと反撃をする。
吹っ飛ばして吹っ飛ばされ、時にはアイテムや飛び道具も飛び回り、交戦である。
しばらくすると、アップル城に異変が起きた。
城が光り、下からカプモンのステージ「カプモンスタジアム」が現れ、背景も変わった。
コントローラーを動かしていた二人は驚いたが、そのまま動かしていた。
なお「新要素『ステージ変化』。一定時間でステージが入れ替わる要素ね」
夢麻「ほとんど開発の時しか見てませんが、改めて見ると、本当にすごいシステムです」
すると、リトリーの重い一撃がペカチュウにヒットし、ペカチュウのストックが1つ失った。
夢麻「あ!やられちゃってる!」
なお「大丈夫。まだあと2機も残っている。まだ勝負は分からない」
だが、少しずつ優香が追い詰められている。
男「どうした?もう終わりか?」
優香はどうすれいいのか、必死に考えた。
すると、特訓の時の事を思い出した。
りお(このアイテムは、蓄積ダメージの高い敵に攻撃をすれば即バーストしますわ)
優香はステージ端にあるそのアイテムを見つけて、すぐに拾った。
男「もう一度ふっとべ!」
すると、ペカチュウが拾った大きな鎌を振り、リトリーをバーストした。
男「何!?」
なお「あれは『死神の鎌』!蓄積ダメージが一定量超えている敵を倒すアイテム!」
りお「アイテムをうまく使うのもスマシスの醍醐味。あの子は、あまりアクションはうまくないけど、アイテムをうまく使えますわ」
ペカチュウはアイテム「スナイパーガン」を拾い、距離を大きく取りながら、狙撃する。
スナイパーガンは、敵が遠くにいるほど与えるダメージが大きくなる。
そして1発限りのアイテム「バナナガン」も使った。
男(こいつっ!このままでは…!)
お互いの蓄積ダメージがそこそこ溜まっている。
優香が決めようとしたその時だった。
優香「っ!」
男が観客達に気づかれないように優香の足を払った。
優香が転び、コントローラーの線が抜けた。
男「今だ!」
リトリーがペカチュウを吹き飛ばした。
優香は慌てて立ち上がり、線を刺したが、すでに場外へ吹き飛んだ。
男「ざんねーんWWWW」
もう残り時間がわずかで、相手のダメージも場外に吹き飛ばせるほどではない。
のん「アイツ!あんな卑怯な事を!」
りお「こらえなさい。まだ、ゲームが終わってません」
攻撃を当てたいが、回避してばかりで、当たりそうにない。
優香は考えた。何か、何かこの状況を逆転できる秘策はないのか。
すると。
りお(前作までの対策の為に、これには使いにくくなります。)
優香は、ペカチュウを操作して、あるアイテムを手に入れた。
考えが正しければ、きっとアイツは。
残り10秒になった。
男「残りストックは、2体1だ!絶対に逆転できないぜWWWW」
回避ばかりするリトリーの目の前にペカチュウが。
優香は自分を信じてボタンを押した。
優香「最後の必殺技!『ぺカテッカー』!」
その技はヒットし、ペカチュウの連続攻撃がさく裂し、リトリーはバーストした。
男「な、何故だ!?あんなに避けまくったのに!?」
優香「…回避ばかりしていると、無敵時間が短くなり、スキも大きくなる…。りおさんの言った通り…」
そしてタイムアップになり、お互いの残りストックが1のままだ。
そして同点によるサドンデスが始まった。
男「このクソガキっ!くたばれ!」
優香「いっけーーーーーーーー!!」
お互いの攻撃がぶつかり合い、同時に吹き飛び、お互いほぼ同時にバーストした。
「ゲームセット」のテロップが出た。果たして…結果発表の画面に映ったのは…。
ペカチュウだった。
優香は思わず喜びのジャンプをし、観客も大きな声援をした。
夢麻「やった!勝ちました!」
なお「ペカチュウはリトリーより若干走るスピードが速かった。それが勝負の決め手だったね」
夢麻は優香の下へ駆け寄り、手に取った。
夢麻「おめでとう!優香ちゃん!」
優香は笑顔で頷いた。
そして夢麻は険しい顔で男の方に向いた。
夢麻「約束通り、優香ちゃんに謝ってください!」
男「この…ふざけんな!」
男はナイフを取り出し、夢麻の首元を切り裂いた。
男「お前やこんな会場、めちゃくちゃにしてやる!」
男は優香を馬乗りし、胸をめった刺しにした。
男「ざまーみろ!」
すると。
?(気が済んだかしら?)
気が付くと、辺りは雪景色になっていた。
男「な、何だ!?」
すると、他にも何人かが居た。
?1「な、何だここは!?」
?2「じ、自宅にいたはずなのに!?」
?3「夢でも見ているのか!?」
りお「夢ではありませんわ。優香さんを中傷し続けた貴方達をここに連れてきましたわ。私の、氷の会場に」
声をした方を向くと、天使と悪魔の翼が生えたりお達5姉妹と、夢麻と状況が把握できず動揺している優香が立っていた。
?4「な、何だアイツら!?」
男は幽霊を見たような顔をした。
男「何でそいつらが生きているんだ?!たった今殺したはずじゃ…?」
りお「それは貴方が生み出した妄想の産物ですわ。よく見なさい」
よく見ると、それは血まみれの自分自身だった。
男「ひゃーー!」
りお「貴方達は彼女を中傷し続けた。よって、罰を受けてもらいます」
男達はなぜか理解できた。ここにいる者達は、みんな優香を中傷した者達と。
中傷者1「ま、待ってくれ!俺たちはほんの遊びなんだ!」
中傷者2「そうだ!俺たちは悪くねぇ」
中傷者3「悪いのはネットなんだ!ネットの冗談を真に受けて!」
中傷者4「お、俺は、たった1回しか中傷コメントしただけだ!許してくれ!」
夢麻は拳を強く握った。
夢麻「ふざけないで!貴方達はほんの遊びや冗談でも、優香ちゃんにとっては、いつだって本気なんだから!」
なお「そして、アンタ達は、アタシ達が作ったゲームをネタにそれを汚した。よって、その報いを与える!」
空を見ると、巨大な氷の剣が無数に浮いていて、男達の上にあった。
りお「申し遅れました。私の名は『リオ・アクア』。彼女の心を炎上と言う傷を着けたものに、冷たい剣で冷ましてあげます」
男「ま、待ってくれ!たかが中傷位でこんなっ!?やりすぎだろ!?」
なお「たかが?悪や罪に大小も関係ない。アタシ達はただ、ルールや約束を破り、天悪のゲームに負けた悪に裁きを与えるだけ」
5姉妹が指を天に向け。
5姉妹「「運命の罰ゲーム!『氷の剣の雨』!」」
男達に大きく向け、無数の氷の剣が降り注いだ。
男達「「うわぁぁぁーーーー!!」」
観客達は、突然男が奇妙な声を上げながらステージの床で暴れているのを見て唖然していた。
観客1「何なんだ?」
観客2「ゲームに負けただけでおかしくなっちまったのか?」
観客3「変な人」
そして夢麻は我に返り、優香を連れてステージ裏に戻り、男はのんに足をぴっぱられて、退場した。
観客の中で、そののんを見ていた者がいた。
?「なんとなくここに来たけど、やっぱりいたのね。紫色のサイドテールの女…」
♡GAMEOVER♡
ステージ裏
あまりにも出来事に、夢麻と優香は、大きく息を吐いた。
夢麻「つ、疲れた~」
すると、るなに背中を叩かれた。
るな「アンタ、すごく度胸あるじゃない!見直したわ!」
夢麻「いえ…。あるアニメのキャラの受け売りで…」
しゃる「だけど夢麻ちゃん。少しだけど、輝いてたよ」
夢麻「そ、そうですか…」
夢麻は少し照れた。
のん「さて、アイツの事は後で警察に引き渡しといてあげるわ。せっかく大会が開催されたから、最後まで観戦しないと」
なお「そうだね。優香、キミも見ていく?」
優香はドキッとした。
りお「貴女は苦しくても必死に頑張ったですもの。遠慮しなくていいですわ」
優香は立ち上がり、「ありがとう」とお辞儀をした。
なお「さーて!準決勝、誰が勝ちあがるか、お昼食べながら観戦しようか!」
なおは腕を上げ、みんなも「おー!」と一斉に腕を上げた。
その日の夕方のニュースでは、全国各地で、ネットで特定の人物を中傷していた者達が、何故か錯乱して病院送りになったと言う謎の事件を報道していたという…。
次回は、「あのゲーム」の発売日に0時で掲載予定です




