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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
ステージ4「イケメン女子と孤児」
16/123

第15話「崩れていく塔」

しゃる「…さぁ…ゲームの時間だ…」


部下3「な、何だこいつ!?像でも壊れない素材で作られた手錠だぞ!」


社長「おい!ガキ共を銃で殺せ!」


部下達が子供達に発砲したが、素早く先回りしたしゃるが全ての弾を素手でつかみ取った。


部下4「何だ!?化け物か!?」


弾を全て滑り落とし、指を鳴らすと、しゃると社長を中心に光の輪ができた。


部下5「し、社長!」


部下達が光の輪に触れると、電撃が走り、弾き飛ばされた。


社長「な、何だこれは!?」


しゃる「それは僕が作った結界。悪しき者が触れれば、ただでは済まないよ。ここから出たければ、僕とゲームをしよう」


社長「ゲームだと!?」


しゃる「ただのゲームじゃない。これは天使と悪魔が見守る天魔のゲーム。このゲームに勝った者には、結界の外に出られる…さぁどうする?」


社長「いいだろう…。どんなゲームをやろっと言うんだ?」


しゃる「…そうこなくちゃ」


指を鳴らすと、何かを載せたテーブルとイス2つが現れた。


しゃるはテーブルの上に乗ってある物を取った。


しゃる「僕達がやるのは『天魔のジェンガ』。ジェンガはイギリスで誕生したテーブルゲーム。知っていると思うけど、下から棒を1本抜いて上の段に乗せて、倒してしまったらゲーム終了。ただし、ルールを破った者は、()()()()()()()が待っている」


社長「何かと思えば、ただの時代遅れの玩具の遊びじゃないか」


そう言って社長がイスに座った。


しゃる「では先行後行を決めるじゃんけんをしよう」


社長はグーを出し、しゃるはパーを出した。


しゃる「では僕から行くね」


一番下の真ん中の棒を抜いて一番上に乗せた。


しゃる「まずは成功。次は社長さんの番だよ」


社長はどれを抜くか考えた。


しゃる「言っとくけど、どれを抜くかによって後の展開に左右するよ。ちゃんと先読みしないと破滅を迎えるよ」


社長「うるせぇ!黙ってろ!」


そう言って2番目の段の棒を抜いて、一番上に乗せた。


社長「どうだ!?」


しゃる「さすがだね。けど、回が進むことに塔が不安定する…」





5分が経ち、塔が揺れている。


しゃる「今にも崩れそうだね。そろそろこのゲームも終盤だ。僕の番だ」


しゃるは棒を抜こうとした。すると社長は。


社長(ふん!いい気になりやがって。俺が正々堂々とやると思ってやがる)


しゃるが棒を一番上に乗せようとしたその時に、社長がテーブルの足に自分の足で軽く蹴り、塔が崩れた。


社長「あーあー。崩れちまったな。この勝負オレの勝ちだ。約束通りに取り壊してもらうぞ」


立ち上がり、振り向いた瞬間、社長は驚いた。


孤児院は無く、自分は地面が見えないほどの高い塔にいた。


社長「な、何だこれは!?」


?「やっぱりルールは守れなかったみたいね」


振り向くと天使と悪魔の翼が生えたしゃるが飛んでいた。


しゃる「確かに崩した人の負けだけど、誰もこのゲームで()()()()なんて一言も言って無いよ。ズルせずに最後までやり遂げたら情けをかけようとしてけど、無駄な思考だったね」


すると、夢麻を抱えたずぶ濡れののんと、見慣れない3人が同じく羽を生やして飛んできた。


しゃる「僕の名は『シャル・デュアル』。子供達や関係のない夢麻ちゃんを傷つけ、ズルしてまで孤児院を破壊しようとしたものに罰を与える」


社長「この野郎!こんな子供騙しで怯えるとでも!」


社長はナイフを取り出し、しゃるに向けて投げつけた。


だが、しゃるの体に当たると、ナイフの刃が折り曲がり、下に落ちた。


ナイフが塔の床に当たると、塔が崩れ始めた。


社長「な、何ーーー!!??」


しゃる「運命の罰ゲーム!『塔の崩壊(タワークラッシュ)』!」


社長が崩れた塔から落ちた。


社長「ぎゃーーーーーーーーーーーっっっ!!!」











沖縄警察署前


警官「所長、こちらです!」


警察官達が警察署の外を見ると、何故か怯えている悪徳社長と部下達が泣きながら地面に伏せていた。


社長「…怖い…怖いよぉ……」




♡GAMEOVER♡









1週間後


P3も終わり、本格的にスマシスの開発に取り込んだ。


夢麻「おはようございます」


なお「あ、おはよう。1週間も寝込んだって聞いたけど、もう大丈夫みたいね」


夢麻「大丈夫じゃないです!おかげで最終日行けなかったです…」


なお「まぁ、参加賞のサンプルもらってきたから、後であげるよ。それより、一番の被害者なのは、しゃるかもね…」


夢麻「さっきのんさんからメールを見たんですが、孤児院の子供達のあの姿を見せてしまったから、もう行けないって…」


と言っても、あれはなおだけしか見たことないけど。


なお「いいや。子供達はずっと待っているよ。しゃるがまた、遊びに来てくれることを」


そう言って孤児院からの手紙を出した。







「また遊びに来てね。しゃるのお兄ちゃん!」















同日とあるSNSの裏掲示板


「あいつ、最近むかつくよな」


「そうだそうだ。調子に乗りまくって」


「だったら、アイツを中傷しようぜ。アイツの好きな、スマシスでネタに使って」


「おうやろうやろうWWWW」





ステージ4GAMECLEAR!









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