第2章49話「長い長い1日の終わり」
ここ1年小説作りにスランプ気味(特にエンビル)でこの章の話が1年近くかかってしまいました。
夢麻「まさか…ヒロキさんが」
ヒロキ「説明は後だ。行くぞ!」
そう言われて、なおと夢麻は構えた。
暴走したユズがおそいかかってきた。
ヒロキとスネークとやらはライフル銃で銃撃した。
ライフル銃は普通両手で構えて撃たなければ精密な射撃は出来ないが、あの2人は片手で、それも正確に射撃できている。
投げてきた瓦礫を外すことなく撃ち落としている。
なおと夢麻は接近戦で仕掛ける。
しかし、いずれも有効打に至ってない。
なお「何か方法は…」
ロキ「2人共良い作戦を思いついた!」
2人はヒロキの作戦を聞いた。
なお「…わかった!」
なおと夢麻は左右に分かれた。
ジャンプをし、なおは火を、夢麻は水を纏って足元に突き刺す。
すると、暴走したユズの周りに水蒸気が発生した。
2人が離れると、ヒロキとスネークは、持っていたライフルをバズーカに変形してミサイルを放った。
作戦は、水蒸気で目くらましをし、その隙に強力なミサイル2発をお見舞いする事で、これなら流石にかわせない…。
ユズ「!!」
…が、水蒸気を吹き飛ばし、ミサイルを両方共跳ね返し、街に向けて飛んでいく。
なお「ちょっと!上手くいかない所か街が…!」
スネーク「…いや、お前達にまだ伝えきってない作戦の通りだ」
進行方向に何かが飛んできた。
それは、巨大な斧の刃を平の向きにし、大きく振りかぶろうとしているるなとユウリだった。
るな「相変わらず突然…」
斧を大きくスイングし…。
るな「なんだから!」
ユズに向けて打ち返した。
予想外の事でユズは反応できなかった。
スネーク「…チェックメイトだ」
当たると同時に大爆発が起こった。
爆風が晴れると、オーラの消えたユズが倒れていた。
ユウリ「ユズ姉ぇ」
慌てて駆けて抱き起したが、何故か傷1つ付いていなかった。
るな「忘れたの?攻撃したのはあくまで悪の心とかの悪い部分よ。人間の身体には一切害はないわよ」
ユウリ「あ、あぁ!すっかり忘れてたわ!まるで丸1年も時間が経って無かったような気がしてな…」
るな「?何それ?…まぁいいわ」
全員変身を解除して集まった。
スネーク「…心配無い。気を失っているだけだ」
ユウリ「そ、そうか…。安心した…」
夢麻「あの…今更ですけど…この人は?」
なお「…『アサルト・スネーク』。天魔四天王の1人よ」
ユウリ「天魔四天王⁉それじゃ…」
スネーク「気づいていると思うが俺はヒロキのマイパートナーだ」
夢麻「えぇ⁉12天王の皆さんは全員女の人とマイパートナーにすると思ってましたが…」
なおは苦笑いしながら「アタシ達を何だと思ってるのかしら…?」と心の中で思っていた。
なお「それより、さっきのは何よ。作戦を全部伝えないで。2人が現れなかったらどうしていたのよ」
スネーク「聞かなかったじゃないか」
なお「全く相変わらずなんだから…」
ヒロキ「この2人にここの場所を教えたのは僕なんだ。この作戦の事を計算に入れてね」
るな「連絡をしながらこっちに向かっている時に『チェンジングスタイルをすぐにして、到着したら敵に向けてミサイルを打ち返せ』って言われた時には何の冗談と思ってたけど…。まぁ…おかげで元に戻ったけど」
るなは辺りを見た。
るな「そう言えば…姉貴が言っていた連中は?」
なお「そう言えば昨日以来見てないわね…。遠くで見ていたとしてももうトンズラでしょうね…」
るな「そう」
なお「さて…この後始末はどうしようか?ここと言い会場と言い、あんだけ騒ぎを起こせば…」
スネーク「それなら心配無い」
すると、1人の青いスーツの男が現れた。
夢麻「え?成歩道さん⁉なんでここに⁉」
ナルホド「スネークから連絡来てね。しゃるちゃんに連れてもらってこっちに来たんだ」
スネーク「お前の能力は聞いている。後の事を頼むがいいか?」
ナルホド「何とかしてみせるよ」
なお「助かるわ。アタシ達は一先ず退散するから」
気絶したユズを背負ってなお達はこの場を後にした。