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ゲーム&エンビル!  作者: ユーマ
ステージ3「ツンツンツンデレガール」
12/123

第11話「囚われの夢麻と炎の竜」

夢麻とるなはなおとのんと別れて、ハンバーガーショップへ向かった。


中に入ると、数人の客と店員がいた。


るな「さて、何にする?」


夢麻「えっと…」


書かれている文字は英語なのに読める。やはりのんに渡されたあれのおかげだろう。


夢麻「ビックワックセットで。るなさんは?」


るな「そうね。テラワックで」


夢麻「それって、ワックで一番大きいバーガーじゃないですか!大丈夫なんですか?」


るな「アタシにとってアンタと同じ大きさなのよ」


そう言ってるなはレジに立った。


るな「注文するから席を取ってきなさい」


そう言われて夢麻は空いてる席を探した。


すると、1人の大男が乱暴に店内に入り、夢麻の腕をつかんだ。


夢麻「え?何?」


男「動くな!全員床に伏せろ!」


男が銃を取りだし、銃口を夢麻のこめかみに当てた。


悲鳴が上がり、何人かの客がすぐに店の外に逃げて行った。


男「すぐに政府に伝えろ!俺の要求はムショにいる仲間を全員出所させろ!出なければ、こいつの頭を吹っ飛ばすぞ!」


残った店内の人間は全員床に伏せた。


るな(どこかのギャングか何か?しかも夢麻(アイツ)を人質を取るなんて。何とか助けないと)


男は夢麻を引っ張り、席に座った。


男「そうだな…。おいそこの赤い髪の女。要求を待つ間に酒とたばこを持ってこい。今すぐにだ」


男が夢麻の腕を持っていた手錠で拘束し、るなに要求してきた。


るな(とりあえず今は様子をうかがうしかないわね…)


るなは店員から酒瓶とタバコの箱とライターを乗せたトレーを受け取り、犯人にゆっくり近づいてきた。


男「いい子だ。そのままゆっくり。ついでにタバコの火をつけてくれ」


夢麻は拳銃を持った手を見た。拳銃の安全装置をゆっくり引いていた。


夢麻「るなさん!来ちゃダメです!来たら撃たれて…!」


男「うるせっ!」


男は夢麻を殴りつけ、夢麻はそのまま気絶した。


すると、るなの頭の中に()()()()()()()()()()


るなはトレーを思いっきりテーブルに置き、男の反対側の席に座った。


男「おい!何勝手な事をしている!殺されたいのか!」


すると、るなの目つきが変わったいた。


るな「アンタは今、アタシの心の領域を越えて踏みにじった。よって、アンタはアタシのゲームの相手になってもらうわ」


男「何だと?…面白い。何をやろうとするのだ?」


そう言ってタバコを1本銜えた。


るな「ルールは簡単。お互い自分の両手の指から1本を選び、その指以外の物はけして動かしてはならない。とってもシンプルよ。さて、アンタはどの指を選ぶ?」


男「それなら、オレはこの人差し指を選ぶぜ。ピストルのトリガーを引くためのな…」


るな「ならアタシはこの親指を選ぶわ」


男(ふんっ。親指で何ができる。こんなゲーム大したことないな。すぐにこいつを地獄に送ってやるぜ)


男はそう思いながら空いている手で酒をコップに注いだ。


るな「ゲームスタートの合図に、お互い何をしても自由。もちろん、ピストルの引き金を引いてもいいわ。それじゃ…ゲームスタート!」


同時に銃口をるなに向けた。


男「この一瞬でゲームオーバーだ!」


すると、るながライターを持った拳を出し、指定した親指で蓋を開けて火を点けた。


男「ん?そう言えば火を点けてなかったな」


るなはタバコの先端に近づけて行った。


男(タバコの火を点けたら、一瞬で殺してやる)


るなはタバコの先端に火を点した。すると。


るな「このライター、やるわ。あの世へのお土産としてね」


ライターを滑り落とし、男の手の甲に乗せた。


男「!?」


るな「言い忘れたけど、そのお酒はロシア製のウォーカーのお酒。アルコール濃度は90%。アルコールは燃えやすいのは言うまでもないわ」


酒を注いでいる手の上にライターが乗っている。


しかも酒が溢れて体を濡らしている。


男(う、動けない!もし少しでも動いたら酒に引火して…!)


るなは立ち上がり、男の横に立った。


るな「試しにピストルを撃ってみたら?その反動で確実にライターが真っ逆さま」


そう言って、気絶した夢麻を抱きかかえた。


るな「行くわよ夢麻」


そのまま立ち去った。


男「こ、このままじゃ…そうだ!こうすれば」


男はピストルを置き、ライターを取って蓋をし、笑った。すると。


るな「やっぱりルールを守ることができなかったわね」


男が見たのは、るなの背中に、天使と悪魔の羽が生えており、その後ろに、同じくそれが生えた見知らぬ4人が立っていた。


男(な、何だこいつら?それにあの羽は?)


るな「アタシの本当の名は『ルナ・レッドキャッスル』。天使と悪魔のゲームは人間の本性を現す。ルールを破った者は、運命の罰ゲームが待っている」


男「!このアバズレ女!ふざけやがって!」


男はタバコを遠くへ投げ捨て、ピストルを掴んだ。


るな「運命の罰ゲーム!火竜の裁きレッドドラゴンジャッジメント!!」


発砲すると、銃口から火が出て、巨大な龍の炎になった。


男「な、なんだこれは!?」


炎はそのまま男を飲み込んだ。


男「うわわわわわわわ!!!!!」






5分後、地元の警察が駆け付けて来た。


警官「警察だ!大人しく…?」


警官たちが見たのは、意味の分からないことを言いながら床で暴れている犯人の姿であった。


男「だ、誰か!助けてくれーー!この火を、消してくれーーーーーっっっ!!」


意味不明な事で唖然していた警官達。


その様子を、ビルの屋上で、夢麻を抱えたるなが見ており、そのまま立ち去った。




♡GAMEOVER♡
















その日の夜。


仮眠用ベッドに座った夢麻はのんに治療され、会社に泊まることになった。


夢麻「っ!染みる!」


のん「我慢して。余計に傷口に障るわよ」


消毒液を染み込んだ綿で傷口に当てていた。


のん「全く。るなお姉ちゃんたら、食事中に呼び出すんだから」


なお「おかげで食い逃げになりかけたじゃない」


るな「いいじゃない。犯人捕まったんだから」


るなはそっぽを向いた。


夢麻「るなさん。私を助けてくれてありがとうございます!」


それを聞いたるなは真っ赤になった。


るな「べ、別にアンタの為じゃないわ!犯人を捕まえるついでだから助けたのよ!」


なお「素直じゃないんだから」


3人は笑った。


るな「後、姉貴。ちょっと」


なお「ん?」


なおとるなは部屋の外に出て扉を閉めた。


るな「気のせいかもしれないけど、あそこから離れるときに、見かけない小型の飛行物体を見た気がしたのよ」


なお「見かけない飛行物体?」


るな「…まさかと思うけど…一応ね」


そう言ってるなは自室に戻った。


なおは思いつめた。


なお「…まさか…」


















同時刻のとある場所




???「昼間の男から出たエネルギーの素質と量はやはり使える物ではなりませんでした。特に()()()()()()()ではなかった上に()()()()はなかったのは残念です…」


???「……」


???「…ですが、面白い報告もあります。その男を執行したのは、天魔四天王の一人、ナオ・グリーンスカイ率いる5姉妹との報告が…」


???「……ほう。それが本当なら、いよいよ動き出すか…十二天王が…」







ステージ3GAMECLEAR!







ここまでの物語をセーブしますか?


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