第2章48話「待たせたな」
剣を構えると、ユズのオーラが更に高まり…。
なお(なんだ?)
両手が剣に変わった。
なお「想像以上ね…。早く何とかしないと人間に戻れなくなるかもね」
夢麻「なら、早く何とかしないと!」
2人は剣の玉にに触れて炎を纏った。
剣と剣がぶつかり、火の粉が舞う。
同時刻 道路
ヒロキ「それで?あのビルなの?彼女達がいるのは」
???「アイツの性格上なら予想が容易い」
ヒロキ「なら…急がないと」
なおと夢麻は火の粉をまき散らしながら剣でぶつけていた。
ユズの猛攻が激しい。
雄たけびで一瞬怯み、大きく振りかぶってきた。
慌ててガードするが、後方に吹き飛ばされた。
なお「くっ!今までより手強い」
今までのこのケースの戦いは何度かしてきたが、今回は今までより強い。夢麻に対する執着であろうか…それとも…?
いずれにしろ、2人だけでは勝てるかどうか分からない。応援を呼びたいが、猛攻が激しすぎてスマフォを取り出せない。かと言って片方を呼びに行かせたらもう片方が危険。どうする?
すると、突然高級車が現れた。
夢麻「!?」
なお(…遅いって!)
車からヒロキが降りてきた。
夢麻「ひ、ヒロキさん!?何でここに?危ないですから…!」
ヒロキ「何でって、勿論助けに来たからに決まってるじゃない。彼と一緒に!」
車の反対側から誰かが飛び出し、ミサイルを放った。
ミサイルが暴走したユズに直撃した。
ミサイルを放った影がヒロキの隣に着地した。
???「…待たせたな。ナオ」
なお「相変わらず待たせるわね『スネーク』」
迷彩服のような服を着た男に向けて、なおは言った。
あの2人の腕をよく見ると、自分達と同じ腕輪をしていた。
夢麻「あれって!?」
ヒロキがスーツを脱ぎ、迷彩服の姿になった。
2人共ライフル銃を構えた。
2人「ショータイムだ!」
同日同時刻某所
るなとユウリは街中を走っていた。
ユウリ「何やて!?ユズ姉ぇが魁天魔に操られている?」
るな「りおの姉貴が言うには人間の心の隙を付いて怪物のような力を持っちゃうって!」
ユウリ「やけど何でユズ姉ぇが?」
るな「多分夢麻がこの数年の事件に関わっていると思って…。あの時の裁判もあんな事があったとはいえ結果が無罪になってるし…。とにかく加勢しよう。性格上昨日姉貴の言った場所に居るなら…」
投稿同日には新キャラの同名の元キャラのデビュー作発売日が偶然重なっていた