第2章45話「え?勘違い?!」
次の日の朝
なおはトーナメント会場に向かう前に夢麻の元に来て、昨日の事を話した。
夢麻「え!?あの2人が!?」
なお「えぇ。けど、厄介なのは魁天魔も現れてね…今度ばかりは手強そうね…」
夢麻「皆には?」
なお「りお達には伝えてあるけど、葵達にはまだ…。けど、心強い味方はいるわ。アロマとミカ、それからあと1人」
夢麻「あのお2人も来てるんですか!?…て、あと1人って?もしかしてロダンさん?」
なお「それはその時になってからのお楽しみ。…その時は来て欲しくないけどね…ハハッ…」
苦笑いをする。
なお「とにかく、どうしょうもない時以外に舞台裏から出ることはダメだからね」
夢麻「わかってます。一応もしもの事があれば…」
夢麻は自分のはめている腕輪に触れた。
なお「一先ず、りお達から離れないようにね」
10月20日 午前10時00分 本戦トーナメント会場
なお達選手は主催者の四矢ヒロキの本戦開幕の挨拶を聞いていた。
なお(確か、選手の中に願いの石を持っているって言っててわよね?)
なおはさりげなく選手達を見る。
なお(今はそれを確認する術は無いわ…。大会に集中しないと…)
くじ引きでなおは第3試合になった。
なお「さて、イメージトレーニングをしながら観戦しますか」
控えの席で試合を観戦する。
選手達の簡易のプロフィールを公開された後試合が始まった。
なお「流石のテクニックね…」
感心していると、試合は終わり、第2試合が開始しようとしていた。
なお「この試合が終わればすぐね…。マイコントローラーの準備をしないと…」
バッグからコントローラーを取り出そうとすると、選手の紹介が始まった。
アナウンス「え~次の選手は人気小説家の『石原恭介』選手です!小説家でありながらプロゲーマーとしても活動しており、代表作の『願いの虹』の累計発行数は250万部を超え…」
なお「石?願いの虹?」
確か「ウィッシュストーン」は「願いの石」と書くのだが…。
なお「もしかして…アイツが言ってた願いの石って…」
シャドウ「どういうことだ⁉『願いの石』じゃないのか⁉」
バレット「どうやら『ログ』のじーさんが『石原』って名前と『願いの虹』って本の名前をごっちゃ混ぜして覚えていたそうだぜ…」
アックス「ミオ様には正確に伝えているくせに…肝心な時に使えねぇな…あの爺さんは…」
シャドウ「…まぁいい。願いの石は無かったのが誤算だったが、予定通りここの人間達から負のマイナスエネルギーパワーを大幅に放出をしようか…。あの女を使って…」
第2試合が終わり(あの小説家は1番最初にリタイアした)、なおの出番になった。
なお「さて…。軽く相手にしますか!」