第2章42話「休息」
同日某時刻???
???「…それで、その話が本当なら、また彼女に危険が及ぶと?」
???「奴の話が本当なら、可能性が」
???「一応その一件の事は耳に入っているけど、ここまで衰退していたとは…」
???「それでどうします?警備を呼んで追い出しましょうか?」
???「いや、変に警戒されちゃ困るからね」
???「…例の物を持っている人物が特にですか?」
???「もう連中もこの会場の中に紛れ込んでいるかもしれないしね?今は様子をしよう」
???「かしこまりました。できるだけ何事もなく終わることを願います…我がマイパートナー」
同日午前11時58分試合会場
順調に勝ち上がるなお。
遠くにいる選手「あの姉ちゃんすげえな。試合事にキャラを変えまくってるけどどんどん勝ち上がってるらしいぞ」
小太りの選手「見た目に似合わずすごい腕前だな」
なお「さて…次の相手は…」
すると、スピーカーからアナウンスが流れてきた。
アナウンス『選手の皆様。ここで大会を一時中断し、しばしのお昼休憩を致します。選手の皆様はスタッフの案内に従い、パーティールームへ向かってください』
なお「もうそんな時間か。通りでお腹空くわけか。ここは一旦リフレッシュでもしとくか」
背伸びをして他の選手達と共にパーティールームに案内されていく。
15分後
パーティールームに案内された選手達は出された料理を食べており、ガツガツ食べている者、誰かと話をしている者、何かを考え事をしている者等がいる。
なおは、盛り合わせたペペロンチーノを食べていると、アロマとミカが近づいてきた。
アロマ「やはり主も参加しておったか」
なお「久しぶりね。ゲーム大会に参加するなんてどういう風の吹き回し?賞金を狙ってるの?」
アロマ「まぁそれもあるが…。気づいてると思うが、この地で不穏な不吉が出てな…」
懐からタロットカードを取り出してきた。
アロマ「『死神』のカード…。今度ばかりは我の占いが外ればいいのだが…」
なお「まぁこっちも色々厄介でね…」
アロマ「お主のマイパートナーを付け狙っている連中の事だな?」
なお「…なら話が早いわね」
アロマ「心配するでない。もしもの事は我らも協力する。今は気にせずに勝ち続けるがいい」
厨房のドアからセレッサが次の料理を運んできた。
アロマ「あやつがロダンのマイパートナーか?」
なお「まぁね。このイベントの為に料理を作ってくれって頼まれてね」
アロマ「ここの主催者の四矢ヒロキの事か?」
なお「あら、もう知ってるのね?なら、例の事は知ってるのよね?」
アロマ「一応な。他の皆にその事は?」
なお「アタシの姉妹以外は知らないわ」
アロマは背を向け。
アロマ「とにかく、本戦では特に警戒した方がいいだろう」
なお「わかってる」
同日同時刻 通路
トイレからでたユズは、パーティ会場に戻ろうとしている。
ユズ(さて、腹ごしらえをした後に、少しでも加納夢麻の事を探らないと)
彼女はハンカチで手を拭きながら急いで戻ろうとした。
真後ろに彼女に手を伸ばそうとしているのを気づかずに…。