第2章41話「それぞれの思惑」
なおの快進撃は止まらず、次々と勝ち抜いていく。
当然ながら勝ち進むたびに相手も手ごわくなるが、勿論打ち破っている。
なお「さて…、問題なく勝ち進んでいるけど…」
視線の先にユズとキザクラが観客席にいる。
なお「こっちに気付いている様子はない。けど、あの様子だと、夢麻を…」
けど、今は何かを仕掛けてくる様子はない。
なお「まだ様子見にするとして、次の対戦相手は…」
なおが別の対戦相手と戦い始めた頃、アロマとミカは言うと…。
ミカは天使のキャラで順調に勝ち抜いているが…。
アロマは悪魔に変身できるキャラで崖際の敵をガンガン奈落の底に突き落とす荒行で勝ち抜いている。
アロマのプレイテクを、彼女に負けたプレイヤーは後に語った。
「悪魔」と…。
一方のユズとキザクラは…。
ユズ「キザクラ姉さん。加納夢麻は?」
望遠鏡で夢麻を探しているキザクラ。
キザクラ「今の所確認できないわ。やはり予選では姿を見せるのは難しいようね…」
2人はこの大会に夢麻がいると目をつけて、有休をとって彼女を探していた。
キザクラ「?」
試合会場に視線を向けると、サングラスをかけた緑髪のポニーテールの若い女が次の対戦の準備をしているところに目が入った。
キザクラ(あの女性…どこかで…?)
同日某時刻???
???「この会場に願いの石の1つがあると突き止めたが…未だにそれを持っている奴が誰かわからない。…かといって、ナオ・グリーンスカイ達が来ているからうかつに力を出すわけにはいかない…。一先ずここはしばらく様子見だ。チャンスは、必ず訪れる…」
来週はエンビルをお休みにして、魔王姫特別編をお送りする予定です