第2章40話「開幕」
同日8時30分 会場内通路
大会が開幕され、司会者達が来客者や視聴者に大会の説明をしている間になお達選手は指示があるまで会場に入場する通路の出入り口で待機され、彼女を含めた選手達は気合を入っていた。
なおはユウリの姉2人がここに来ていると知り、万が一の為にサングラスで素顔を隠している。
このサングラスはなお達の世界で作られた変装用に特化した特性のサングラスで、見た目こそ普通のサングラスに変わらないが、視界は何もかけてないようにクリアに見えるので、尾行などの変装をするのにマストなアイテムである。
なおは他の選手達を見た。
結構そこそこ腕前の強者がいる。
なお(ん?あれって…)
選手達の中に見覚えがある人物が2人いた。
なお(アロマにミカ?あの2人も参加していたのか。賞金の為に参加してきた…なわけないよね。もしかして、アロマの占いで何かを察知して来たのかしら?)
人が多いから今は話ができそうにない。今は大会に集中した方がいいだろう。
これから予選が始まり、数回に渡りランダムで1組8人ずつが選ばれ、その組が対戦を行い、1位…つまり勝者がはそのまま次の対戦の組と戦い、2位以下は大会リタイアとなる。要は生き残りのバトルロワイヤルで64人まで残った者は本戦トーナメントに進める。
選手達の最初の厳選が終わり、なおの対戦相手達が決まった。
なおは対戦相手の前に立った。
対戦相手1「おいおい。こんな弱そうなお嬢ちゃんが混じってるぜ?」
対戦相手2「こいつはいいカモだだな。俺達の誰かの踏み台になるなんてな…」
なお「ご心配は無用よ。すぐに済むから」
そう言って懐からマイコントローラーを取り出し、ゲーム機に接続した。
対戦相手3「そんな舐めた態度、すぐに後悔させてやる!」
バトル開始と同時に相手7人がなおの操作するキャラに迫っていく。
なお「この大会で馴れ合いリンチなんて卑劣な事を…」
だが、操作するキャラは軽々とかわし、相手は同士討ちになった。
そのまま反撃をして、場外に吹き飛ばした。
相手達「「なっ…‼」」
なお「…ま、こんな攻撃はアタシにとって止まってるように見えるけどね?」
そのままノーミスノーダメージでこの7人に勝った。
なお「あの程度じゃ準備運動にもならなかったわね。次の相手は…」