第2章39話「始まりの前の不穏な空気」
リアルで色々あって投稿遅れました。
今年もエンビルと魔王姫をよろしくお願いします
同日午前7時10分
厨房に向かったセレッサと別れた夢麻達はゲストの控え室に入った。そこには、ゲームキャラの担当声優やキャラデザイナー、各原作ゲームの生みの親達が集まっていた。
「カプモン」の「減田順二」、「メサルギアシリーズ」の大島秀男、有名ゲーム作曲家の「木村月子」、ペカチュウ役の声優「小山育江」等のゲーム関連の有名人が集まっていた。
詩織「あ、あの人は子供の時に観たアニメのキャラの声をした!」
新人の詩織の目が輝いていた。
葵「サインをもらってきたら?」
詩織「いいんですか⁉」
巫女「前にもうもらっているからな」
夢麻は、ゲームに登場するキャラの武器やアイテムを再現したレプリカを見ていた。
夢麻「すごい。魔導書の表紙やページのボロボロ感が見事に再現している!このキーソードもチェーンの先の形まで再現仕切ってる!」
ショーケース越しで感動していた。
るな「まるでトランペットの少年みたいね…」
そう言いながらるなはリンゴジュースを飲んでいる。
のんとしゃるは、参考資料の1つとして使われていたキャラクターのフィギュアを眺めていた。
のん「ゲーム内のキャラを作ってるときに気にしなかったけど、よくできているわね」
しゃる「登場キャラはみんなフィギュアと言う設定だから、自分達が言うのもなんだけど、それなりのこだわりがあるらしいね」
りおは声優達と話をしていた。
りお「なるほど…。その役を貰うまでにそんな事が…」
しばらくすると、スタッフが誰かを連れてきた。
スタッフ「ディレクターの桜さんが到着しました!」
スタッフの後ろにいるのは、スマシス(とその元の原作作品)や星のポポポシリーズ等を生み出した「桜翔子」がいた。
るな「あの人が桜翔子…」
しゃる「度々リモートでやり取りしていたけど、直接会うのは今日で初めてね…」
桜「関係者の皆さん、本日は忙しい中、追加キャラクター最後の参戦記念大会に集まっていただきありがとうございます」
お辞儀をしながらそう言う桜ディレクター。
桜「今日は、世界中のプレイヤー10万人以上が集まり、多くのバトルが繰り広げることでしょう。そして、最後まで勝ち上がったプレイヤー…つまり優勝者には、賞金500万円と、優勝トロフィー。そして…」
スタッフが厳重に持ってきた赤い布に多い被った箱を持ってきた。布を取ると…。
桜「世界に1つだけの、スマシスデザインオリジナルのコントローラーを贈呈します‼」
それを見た関係者は驚いた。
夢麻「話には聞いていましたが…想像以上に豪華ですね!」
るな「お金持ちが考えることは違うわね…」
ユウリ「やけど…賞金の500万は社長にとってお小遣い程度になるんじゃ?」
のん「お姉ちゃんは、賞品や賞金よりも、ゲームの方が楽しみじゃない?」
葵「強いプレイヤーが集まってくるから?」
のん「そーゆー事」
同時刻 選手控え室
なおはストレッチをしながら、他の選手達を見ていた。
どの選手も強者揃い。相手にとって不足なしと来た。
なお(…ちょっとトイレに行きたくなった)
そう思って廊下に出てトイレを探した。
角を曲がろうとした時に、見覚えがある顔があり、咄嗟に身を隠した。
なお(あの2人は…)
そこに居たのは、例の裁判で担当検事をしていた女検事と…少し背が高い日本の刑事らしい女性が何か話している。遠くにいるから会話の内容が聞き取れない。
なお(確か…「桃山ユズ」だったわね…ユウリの姉の…。あっちは…その姉の「桃山キザクラ」か…。あの裁判以来ね…。なんでこんな所に?)
物陰に隠れながらそう呟く。
なお(まさか…まだ夢麻を追ってるの?執念深いね…)
なおは腕を組み考えた。
なお(しかしどうしようか?あの時あんな事があったとはいえ、あの2人にアタシの顔を見られてあるし、だからといって無視する訳には…)
しばらく考えてからスマフォを取り出した。
なお(…考えてもしょうがない。あの時いなかったりおとのんにマークするように頼んでおこう。…それと、アイツにも連絡しとこう。どうせここに来てるから…)