第10話「来日!P3!」
なお「紹介するわ。彼女は姉妹の三女の『るな』よ。ちょっと性格が面倒でね…」
るな「何よ姉貴!アタシのどこが面倒なのよ!」
るなは、夢麻に近づき見つめた。
るな「アンタが夢麻ね。アタシは『赤城るな』!『ルーナ』って呼んでもいいわよ。別に仲良くなりたいなんて思ってないから!」
なお「…って訳。いわゆるツンデレって奴で、話すのもちょっと面倒なのよ」
夢麻「はぁ…」
呆然したが、ちょっと面白そうな人と思った。
なおは、夢麻が入って来た入り口の前に立った。
なお「天魔堂の出入り口は、いろんな場所に繋がってるのよ。設定を変えれば、宇宙の先まで行けちゃうのよ」
宇宙まで!?天魔って、意外にすごい人達かも。
のん「あ、そうだ。夢麻、これを」
のんが差し出したのは、アイドルのライブ会場でよく見かけるマイク付きヘッドホンだ。
のん「国外に行くときは常にこれを付けて。そうすれば外国の言葉を話せたり、読み書きができるようになるのよ」
夢麻はそれを受け取り、頭に着けた。
なお「さて、準備が出来たわよ。いよいよP3の開催される国、アメリカへ、Let's Go!」
扉を開けて、4人は通った。
そこは、大きな大都市であり、いろんなアメリカ人がたくさん歩いている。
なお「大渋滞だから常にそばにいるように。こっちよ」
なおに連れられて街中を歩く。
しばらくすると、ドームのような建物に着いた。
なお「ここがP3の会場『ドームスクウェア』よ。中に入りましょう」
4人が中に入ると、いろんなゲームのタイトルやキャラクターの垂れ幕がたくさんあり、着ぐるみやら、キャラクターのフィギュアが来場者を歓迎した。
4人は関係者用の入り口前に居る警備員に話しかけた。
なお「スマシスを開発している天魔堂スタッフよ。通してちょうだい」
なおは証明書らしきカードを見せて、警備員に通してもらった。
会場のステージ裏は、スタッフや大会の出場者達がたくさんいた。
夢麻「すごい数の人ですね」
のん「世界最大のゲームイベントだからね」
なお「ゲーム体験がやれるのは午後からよ。ひとまず荷物を置いてお昼でも食べに行きましょう」
4人は貴重品以外の荷物を置いて昼食を食べに向かった。